ヘッドセットの売れ行きが好調、スマホ利用者の増加が影響か

GfK マーケティングサービス ジャパンの調査によると、ヘッドセットの販売数量が前年度比で増加傾向にあるという。背景には、スマートフォンの利用者増加が関係していることが考えられる。

ヘッドセットとは、マイク付きヘッドフォンのこと。

2011年度のヘッドセット市場は、2010年度に比べて販売数量で23%増加、金額では25%増加した。

同社は販売数量が増加した背景として、下記の2つの要因を挙げている。

  • 従来からの車載用のアクセサリやスカイプ、チャットなどの音声通信に加え、携帯電話やスマートフォンでの通話や音楽視聴など、使用用途が広がった
  • スマートフォン対応を謳った製品が増加し、展示が音響機器売場だけでなく通信機器売場へ広がったことも、製品の認知度向上に貢献した

また、再生方式別ではステレオ方式の販売数量が増加しており、装着タイプ別では、「カナルタイプ(耳栓型の小型ヘッドホン)」の販売数量が増加している。スマホの増加により、音楽視聴により適した製品が拡大しているのだろうと同社は分析する。

インターネット経由での販売では高価格帯製品の販売比率が高い、というのも興味深いデータだ。インターネット経由での販売では、Bluetooth対応製品が半分近くになるという。

クリアな音質で通話や音楽視聴等を楽しみたいというニーズは、確実に増えている。