ICT総研は28日、首都圏におけるスマートフォンのつながりやすさ・切れにくさに関する実測調査の結果をまとめた。
調査は、NTTドコモ(Xperia acro HD)、au(iPhone 4S)、ソフトバンクモバイル(iPhone 4S)、イー・モバイル(Dell Streak Pro)の4キャリアで、大きく「ビルの地下にある飲食店(喫茶店)」「高速道路での移動中」「電車での移動中」のケースを対象に行った。
「電車移動中の切れにくさ」や「高速道路移動中の切れにくさ」は、音声通話もしくはデータ通信をつなぎっぱなしにした際に、接続成功していた時間の割合で示された。
また、「ビル地下の喫茶店におけるつながりやすさ」は、都心のビル地下にある喫茶店30か所で各5回ずつ、計150回にわたって接続を試みた際の接続成功率の平均値で評価されている。
電車や高速道路移動中に音声通話が最も切れにくいのはau
auは、接続成功時間の割合において電車移動中、高速道路移動中でトップの成績を残した。全体でみると、音声通話が途切れる割合はわずか0.7%となった。
移動中のデータ通信については路線によって結果が分かれ、混雑時の山手線・近郊3路線ではイー・モバイルが最も切れにくい結果となり、高速道路ではドコモやauが安定した結果を残したという。
NTTドコモもauと僅差であるものの、混雑時の山手線で苦戦
ドコモも、電車移動中、高速道路移動中、ビル地下の喫茶店と、全体的にトップのauの成績に肉薄していた。特に高速道路移動中の音声通話では4社中唯一、接続成功時間の割合が100%を記録するなど、抜群の安定感を示した。
電車移動中も近郊3路線や新幹線では強みを見せたものの、混雑時間帯の山手線でのデータ通信で75.4%とやや厳しい結果。特にトラフィックが集中する渋谷・新宿・池袋エリアで、接続できない状態が長く続いたことが響いた。
ソフトバンクも大きくは離されていないが、郊外で弱さも
ソフトバンクも決して悪い成績ではなかった。電車移動中での音声通話では、トップと僅差の高い接続成功時間割合を記録している。データ通信についても、混雑時の山手線で88.2%(NTTドコモ75.4%、au83.7%)と底力をみせた。
ただ、auやNTTドコモと比較すると、電車、高速道路ともに郊外でやや電波状況が弱い傾向が認められた。
イー・モバイルは都心部のデータ通信が強い
イー・モバイルは、ソフトバンク以上に郊外やビル地下でふるわない結果に。新幹線や高速道路では、山岳部で接続できないケースも多かった。
一方で、同社の主力サービスであるデータ通信は、山手線でトップとなり都心部でユーザーに心強い結果を残している。