大阪ガスグループのリサーチ会社エルネットは10日、同社が行った「スマートフォンについてのアンケート」の結果を発表した。これによると、Androidユーザーにおける有料アプリのダウンロード経験者は半数に満たず、その割合はiPhoneユーザーに比べ有意に低かった。
今回の調査は、3月28日から4月4日にかけて、同社運営のオンラインストレージサービス「宅ふぁいる便」のユーザーを対象に実施され、サンプル数は4,921名。その中で、個人用としてスマートフォンを「使っている」と回答した人は全体の41.6%で、2,048名だった。
目的別の利用頻度やスマートフォンにメリットを感じる点など、様々な調査項目が挙がっているが、特に目を引いたのは、有料・無料アプリのダウンロードに関するAndroidおよびiPhoneユーザーでの比較だ。
無料・有料ともに、アプリのダウンロード数はiPhoneユーザーがAndroidユーザーを上回った。そして、有料アプリを「ダウンロードしたことがない」のは、Androidが51.5%に対してiPhoneは24.4%となっており、大きな開きがあった。iPhoneユーザーのほうが様々なアプリを利用し、多目的な使い方をしていることがうかがえる。
また調査では、無料アプリを「ダウンロードしたことがない」のはAndroidで6.0%、iPhoneで2.7%といずれも非常に少ないことから、Androidのユーザー層は有料アプリを購入することに対して抵抗感がある人が多いと推測している。もちろんその可能性は高いが、いわゆる「購入できない」ユーザーもかなり含まれているのではないだろうか。
つまり、アプリが大量にあふれている中で、特にAndroidではユーザーの価値観や趣味・嗜好に響くアプリを発見しやすい環境が整っていないこと、また単純に「有料アプリを買う方法がわからない」層が増加していることなども要因となっている印象が強いのだ。
Androidを取り巻くこの状況を、皆さんはどのように分析するだろうか?