新しい時代の幕開けだ。2012年第一四半期(1-3月)の世界での携帯電話出荷台数で、Samsungが1位になった。4月27日に発表した「Strategy Analytics」の調査によると、Samsungの出荷台数は9350万台、マーケットシェアで25.4%だった。Nokiaは1998年から2011年までの14年間、世界トップの座を維持していたが、初めて2位に転落した。
2011年第一四半期の段階では出荷台数、マーケットシェアともにNokiaはSamsungの1.5倍程度の規模だった。両社の大きな違いといえば、Nokiaはフィーチャー・フォンの販売で地位を築いており、Samsungはスマートフォンの販売で地位を築いている点。
データの面から、スマホが1年間で世界的に浸透したことが分かる。同調査では、Appleの規模も2倍程度伸びている。世界での携帯電話の販売において、Android端末ならびにiPhoneが急速にシェアを奪っているといえる。
日本でも、その傾向は顕著で、ここ数年でスマートフォンという言葉が定着し、珍しい存在ではなくなった。
2012年の結果は来年にならないと分からないが、Nokiaはトップを維持できない可能性が高い。Nokiaの将来は、OSにWindowsを搭載したスマートフォン「ルミア」にかかっている。
フィーチャー・フォンの時代は終焉を向かえつつあり、世界中の関心はスマートフォンへ移っている。