2012年3月期に、ドコモとKDDI(au)のデータ通信サービスの収入が音声通話収入を超えたと、日本経済新聞が報じた。SoftBankは昨年度にデータ収入の比率が55%に達している。国内携帯通信大手3社のデータ収入が揃って音声収入を超えたのは初めてで、歴史転換期といえる。
データ通信中心の時代が到来した。日経新聞によれば、ドコモのデータ収入は1兆8500億円前後、音声収入は1兆5000億円強の見通し。KDDIのデータ収入は約9700億円、音声収入は約7600億円の見通し。両社ともにデータ収入が増加し、音声収入が減少した。
スマホの普及により、パケット定額制のサービス加入者が増加し、データ収入が増えたことが考えられる。一方で、音声収入の減少は、通話料金の引き下げなどが影響している。
音声収入の減少は、「携帯電話」を取り巻く環境が変化したことも影響しているだろう。
スマホではViberやSkype、LINEなど無料通話サービスが充実しており、テキストチャットのサービスも充実している。TwitterやFacebook、Google+などSNSの利用者も増加傾向で、スマホでの利用者も増加。アプリも増加しており、多数のサービスが提供されている。2000年頃のライフスタイルと比べると、通話以外で過ごす時間が増加した。
「携帯電話」の利用でデータ通信ができない状況は考えられない時代となっており、今回の結果は「携帯電話」の使い方が大きく変わったことを裏付けた。