KDDIが2012年3月期第3四半期決算発表、スマホ販売が5割を占め好調

KDDIは26日、2012年3月期第3四半期(4~12月期)の連結決算を発表した。

KDDIの発表によると、連結営業収益は2兆6,454億円 (前年同期比 +2.9%)、連結営業利益は3,842億円 (前年同期比 +3.3%)となっており、引き続き好調を維持している。

移動通信事業では、スマートフォン販売台数を上方修正したことに伴い、営業収益は期初の見通しから900億円の増収となったが、音声ARPU(1契約あたりの月間平均収入)が減少した。
第3四半期のスマートフォン累計販売台数は163万台となり、ついに端末販売台数の半分を占めるまでになった。

KDDIは今後の新成長戦略として、3M(マルチネットワーク・マルチデバイス・マルチユース)戦略第1弾となる「スマートパスポート構想」を掲げており、キーファクターとして「au ID」「auスマートバリュー」「auスマートパス」の3つを挙げている。
これらによって、KDDIはこれまでのモバイルを中心とした回線獲得を最大の目的とした戦略から、FMC(固定通信+移動体通信)と付加価値ARPUの最大化に「ゲームチェンジ」を図るとした。
特に今後の中核を担うであろうスマートフォン向けを中心に、様々なサービスを提供することで、付加価値ARPUの最大化を図る考えのようだ。