KDDIが国内初のモバイルNFCサービスを提供開始へ、20日に対応スマホ発売

KDDIは16日、日本国内では初となるモバイル端末で利用できるNFCサービスを1月下旬より提供開始すると発表した。

KDDIがはじめるサービスでは、NFCに対応する携帯電話(スマートフォンを含む)で、おサイフケータイと同じように、電子マネー決済やクーポン・チケットを利用できる「カード機能」のほか、NFCタグを読み取ることで情報を取得できる「リーダ機能」、NFC端末同士で情報を共有できる「Peer to Peer機能」などが利用できるようになる。

そして、おサイフケータイと違い、海外でもNFCの普及が始まっているので、国内外を問わずにサービスが使えるのが大きな特徴だ。

KDDIによると、この春以降にサービスを開始する事業者には、セブン・カードサービス(nanaco)、CCC(TSUTAYA)、ビックカメラなどが含まれており電子マネーやクーポンなどが利用できるほか、国交省が推進しユーシーテクノロジが手がける『東京ユビキタス計画・銀座』、上野動物園などで情報配信を受けることができる。
NFCのリーダ機能を使ったタイムレコーダアプリで勤怠管理システムと連携して管理を行うといったビジネス用途にも広がりを見せそうだ。

対応端末は、同日に発表され、20日に発売される「GALAXY SII WiMAX ISW11SC」がまず対応するほか、対応機種は順次拡大していく予定だ。

NFCは、国内の大手キャリア3社がサービスの普及に向けて「モバイル非接触ICサービス普及協議会」を設立するなど、最近になって対応に向けた動きが活発になってきたが、いよいよ正式にサービスが始まる。

当初はEdyやSuicaなどの大手電子マネーサービスが参加しないということもあり、様子見のユーザーも多いだろうが、そう遠くない将来に、今のおサイフケータイを超えるサービスとして普及するだろう。今後に期待したい。