「gooリサーチ」を提供するNTTレゾナントは10月11日、スマートフォンユーザーのプライバシー意識についての調査結果を発表した。利用しているアプリやサービス上で自分のプライバシー情報を公開している割合は44.1%、スマホ所有後にプライバシー情報を公開する頻度が増えた割合は30.0%と、多くのスマホユーザーがプライバシー情報を共有・公開する傾向になりつつあることがうかがえる。
プライバシー情報の公開範囲は、「友人・知人など範囲を限定して公開」としているケースが多い。個人名や写真、会社名・職種・職歴については特にその割合が高く、反対に、ほしいものや関心のあるコンテンツについては「不特定多数に公開する」割合が限定公開する割合を上回っている。
端末別でみると、iPhone所有者の公開割合が49.5%、Android端末所有者は38.2%となっており、iPhoneユーザーのほうがプライバシー情報の公開に寛容(?)な傾向が見てとれる。また年代別では、20代の公開率は6割を超え、60代以上は3割にとどまっている。
公開率に男女差はほとんどないが、「プライバシー情報を公開する理由」には違いが現れている。男女ともに「交友関係が広がるから」がトップの理由になっている一方で、女性は「他人からの評価・反応が欲しいから」が男性よりも高く、男性は「サービスやアプリが便利に使えるから」が女性を上回った。女性はコミュニケーションのため、男性は利便性目的でプライバシー情報を公開しているようだ。
調査は「gooリサーチ・消費者モニター」の中から、スマートフォン所有者を対象に実施した。期間は5月30〜31日。有効回答者数は1573名。