2月25日からGoogle検索で雷マークとともに「AMP」と表記された検索結果が表示されるようになりました。
Google Japan Blog: モバイルウェブをもっと速く
ここではウェブ技術に詳しくない一般の検索ユーザー向けにAMPとは何かを簡単に解説します。
AMPはモバイルウェブを高速にする
AMP(アンプ)とは、「Accelerated Mobile Pages」の略称で、スマホやタブレットなどモバイル端末でウェブページを高速に表示するためのプロジェクトないし規格を意味します。
つまり、検索結果などでAMP表示があるウェブページだと、リンクタップからページ表示までにかかる時間が非常に短くなり、通信速度が遅くても瞬時に目的のページを開けるようになるということです。どれくらい高速化が図られるのかは、以下のGIFアニメで一目瞭然でしょう。
まさに"爆速"です。カルーセル表示されたAMP対応のニュース記事をタップすると、1秒と経たずに記事が表示されていることが分かります。また、ひとたびAMP対応記事を開くと、横方向にスワイプすることで他の記事をスムーズに閲覧できます。
このAMPは、GoogleとTwitterが共同で立ち上げたオープンソースプロジェクトで、すでに多数のニュースサイトが参画しており、日本からは朝日新聞など少なくとも13のウェブサイトが対応しています。
爆速の理由
では、なぜ検索結果をタップしたときの表示が"爆速"になるのでしょうか。その理由は大きく分けると2つあります。
まず1つ目の理由は、ウェブページ自体が通常よりも簡略化したAMP HTMLで記述され、そこで読み込むJavaScriptファイルも特殊な仕様にしているから。要は、ページ表示が遅くなりがちな要素をできるだけ省いたAMP専用のページをサイト側に用意させているわけです。
Image:Google
2つ目の理由は、そのAMP専用のページをGoogleの専用サーバーがあらかじめキャッシュしているから。普通は検索結果から記事リンクをタップすると記事掲載サイトのサーバーにアクセスすることになりますが、AMP対応ページではサイトのサーバーにアクセスして記事を読み込むことなくGoogleの専用サーバーにアクセスします。
以上の説明は詳細を省略したものになっています。さらに詳しくAMPについて知りたいなら、以下の記事が参考になります。
グーグル、“ページ表示が遅い”を解消する「AMP」プロジェクト--7秒が1秒に短縮 - CNET Japan
より高度な内容に関しては、以下の記事を参照してください。