【メルカリ】購入キャンセルはできる? 申請方法や評価・ペナルティ・返金等がどうなるか解説

【メルカリ】購入キャンセルは可能? 申請方法や評価・ペナルティ・返金などがどうなるか解説

フリマアプリの「メルカリ」では、基本的に購入キャンセルはできません。しかし、双方の合意があった場合や相手側の都合でキャンセルが必要なら、購入を取りやめる方法もあります。

本記事では、購入者側がキャンセルするにはどうすればいいのか、シチュエーション別に解説します。また、トラブルになりがちなキャンセル手続きで、自分の評価への影響やペナルティの有無、返金の実際などについても紹介します。

メルカリでキャンセルが認められる理由は原則2つ

メルカリでは原則「相手都合」でないと購入キャンセルはできません。購入手続き中にサイズ違いが判明したり、他の出品者が同商品をより低価格で出品していたりした場合に購入キャンセルしようとしても、自己都合によるキャンセルになるため、返品・返金は難しいでしょう。

購入キャンセルが認められる2つの理由
  1. 【購入者側のキャンセル】いくら待っても出品者が商品を送ってくれない
  2. 【出品者側のキャンセル】出品した商品を配送したのに、いつまで経っても購入者が代金振込してくれない

この2つの理由であれば、メルカリでは問題なくキャンセルが可能です。では、購入前や支払い後にどうしても自己都合でキャンセルしたい場合にそれが可能であるか否かを検証、解説します。

メルカリで購入キャンセルはできる? パターン別に解説

メルカリの購入前・購入後にキャンセルができるのか否かを、5つのシチュエーション別に検証・解説します。

パターン1:「○○専用」にしてもらい、購入寸前

パターン1:「○○専用」にしてもらい、購入寸前

アプリ内で出品物の写真内やタイトルに良く見かける「○○○(購入希望者のアカウント名)様専用」という商品があります。これは、出品者と事前にメッセージでやりとりをした後、「確実に購入する」ことを出品者と約束し、他のユーザーからの即購入を避けてもらうための出品方法です。

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購入する前に、専用出品の取り下げをメッセージで送る

出品者は「この人(購入予定者)を信用して、購入を待とう」と、キャンセルにならない前提で専用出品をしています。購入する前に、メッセージ欄で丁寧にキャンセル依頼を送ってください。キャンセルしたい理由などをきちんと説明すれば、相手も了承してくれる可能性が高く、すぐに専用出品を取り下げでくれるでしょう。

万が一、出品者に「悪質な嫌がらせだ」と思われればメルカリ運営事務局に問い合わせをしてあなたがペナルティ(利用停止)になる可能性もあるので、丁寧なメッセージのやり取りが大切です。

パターン2:購入完了したが、相手が発送前の状態

出品物を購入、支払いまで済ませた後で購入キャンセルはできるのでしょうか。この点、メルカリ運営側も出品者側も「購入済=商品を受け取る意欲あり」と捉えますので、原則購入者が購入済の商品をキャンセルすることはできません。しかし出品者が商品を発送前であれば、相手次第で購入キャンセルが可能になります。

メルカリでは「出品者が配送期間を過ぎても商品を発送しない」場合、購入者側で商品の購入をキャンセルができます。これを利用して出品者に発送しないで置いてもらえばいいのです。

パターン2:購入完了したが、相手が発送前の状態パターン2:購入完了したが、相手が発送前の状態

まずは、購入した商品の右下にある[取引画面へ]から取引メッセージを送ります。ここで購入キャンセルしたい旨と、キャンセル理由を添えて配送期間中に発送しないでもらうよう丁寧に頼みましょう。

パターン2:購入完了したが、相手が発送前の状態

購入者側の取引画面

配送期間を過ぎると取引キャンセルボタンが取引メッセージ上に表示されるので、このボタンから表示に従って処理を進めます。キャンセルの申請理由に「購入者が間違えて購入した」などの理由を記入して申請後、相手側が同意すればキャンセルが成立です。

取引キャンセルボタンが表示されない? メルカリ事務局へ直接問い合わせる

取引キャンセルボタンが表示されなくても、取引相手がキャンセルに了承していることが取引メッセージ上で確認できれば、メルカリ事務局側でキャンセル処理ができます。

取引キャンセルボタンが表示されないときはどうする?取引キャンセルボタンが表示されないときはどうする?

マイページの[お問い合わせ]から[お問い合わせ項目を選ぶ]をタップします。

取引キャンセルボタンが表示されないときはどうする?取引キャンセルボタンが表示されないときはどうする?取引キャンセルボタンが表示されないときはどうする?

続いて[取引中の商品について]→[購入した商品]から該当の商品を選び、[購入・支払いについて]を選択してください。

取引キャンセルボタンが表示されないときはどうする?取引キャンセルボタンが表示されないときはどうする?

次の画面で[お問い合わせする]をタップすると、事務局へ直接連絡できるメッセージ画面が表示されます。問い合わせ内容を詳しく入力して[送信する]をタップしてください。

事務局側の処理には時間がかかる場合がありますが、出品者・購入者の間で購入キャンセルが了承されていると判断されればキャンセルしてもらえます。

パターン3:購入後に相手が発送完了し、商品が届く前の段階

購入した商品を出品者が既に配送済であれば、メルカリ側は「取引成立」と判断し、キャンセルすることはできません。唯一、購入側がキャンセルできるとしたら「届いた商品に不備があった」という理由のみになります。

商品が手元に届いていない段階でのキャンセルは、完全な「自己都合」になります。この段階では、まずキャンセルは不可能と考えてください。

パターン4:商品が到着、サイズや色などの想定違いで返品を希望

商品到着後のキャンセルは原則できないと考えてください。しかし、サイズや色が明らかに違うなどの理由でキャンセルしたいこともあるでしょう。

パターン4:商品が到着、サイズや色などの想定違いで返品を希望

このパターンで最も重要なのは、商品到着後に「受取評価をしない」ことです。メルカリでは、購入者が商品を確認したら相手を評価し、その後に購入者を出品者側が評価すると出品者側にお金が入る仕組み。そのため、商品が届いたからといって、中身を確認せずに相手を評価してしまうと出品者が評価完了した時点で、メルカリ運営側は正式に「取引成立」と判断し、返品・返却が不可能になります。

まずは速やかに出品者にメッセージを送り、返品の相談をしましょう。商品の送料や配送方法などは、出品者との間で話し合いをしてください。出品者の合意なく、商品を着払いなどで返送することはトラブルの原因になります。

メッセージを送信しても一向に取引相手から返信がない場合や、相手が取引キャンセルに同意しない場合は、マイページの問い合わせフォームからメルカリ運営事務局に直接問い合わせをするしかありません。

パターン4:商品が到着、サイズや色などの想定違いで返品を希望

取引が不正である(購入間違えや、色・サイズなどの確認ミスなど)と判断されると、厳重注意としてメルカリからメッセージが送られてきます。何度も自己都合理由で取引をキャンセルしていると、利用制限の対象にもなりかねないので注意しましょう。

パターン5:商品が到着、偽物の疑いがある場合

もし届いた商品が明らかに違ったものや偽物の疑いがあるのであれば、評価をせずに取引画面上で返品したい旨を丁寧に伝えましょう。相手が返品に合意してくれれば、着払いなどの発送方法を話し合い、商品を返送してください。

出品者側に商品が届き次第、相手がキャンセル申請→購入者側もキャンセルに同意することで、取引キャンセルが成立します。相手が商品の不備や偽物であることを認めない場合は、メルカリ運営事務局への取り合わせが必要になります。

購入キャンセルすると自分の評価やペナルティはどうなる?

購入キャンセルすると自分の評価やペナルティはどうなる?

さまざまな理由で購入商品の取引をキャンセルすることもあるでしょう。しかし、何度も購入キャンセルを繰り返していると、当然ペナルティが課せられます。メルカリでのペナルティは「利用停止」です。

不正な取引であると判断されると、メルカリ側からメッセージが届きます。

  • 1通目:厳重注意
  • 2通目:利用停止警告
  • 3通目以降:利用停止

1回の購入キャンセルですぐに利用停止になる確率は少ないと考えてもいいでしょう(内容によってはペナルティになる可能性もあります)。

しかし、購入キャンセルを繰り返し行ったり、運営側から注意を受けてすぐに取引中にトラブルがあると、警告やペナルティが課せられ、メルカリを利用停止になる恐れがあります。

購入キャンセル時には別途「キャンセル料」は発生するのか

購入キャンセルに伴う「キャンセル料」はかかりません。ただし、メルカリでは一度購入が決まった時点で「取引キャンセル」は原則できないため、支払い状況や発送状況によってはメルカリ運営事務局に問い合わせをし、キャンセルを承認してもらいましょう。

メルカリ事務局にキャンセル理由を説明ができれば、自分の「評価」が落ちることもありません。

支払い後の返金はどうなる? 手数料も戻るのか?

支払い後の返金は、購入した商品が手元に届いているか否かで変わってきます。

商品が届かない、いつまでも発送されないなど、まだ手元に商品が到着していない場合

支払ってしまった商品代金や、支払い手数料は戻ってくるのか、支払い方法ごとに表にまとめました。

支払い方法ごとの返金対応
クレジットカード 取引キャンセルの成立後に返金処理がおこなわれる。キャンセルタイミングによっては、商品代金が引き落とされた後、翌月以降に代金が振り込まれる可能性もあり
デビット・プリペイドカード 二重引き落としの可能性あり。各クレジットカード会社によって返金タイミングなどは要確認
Apple Pay Apple Payで利用したクレジットカード会社からの返金。メルペイ電子マネー利用時は、メルペイ残高またはメルペイポイントへの返金
コンビニ・ATM支払い 決済手数料の100円を加算した状態で売上金へと戻る
キャリア決済 購入日時・キャンセル日時によって返却方法は異なるが、手数料100円も合わせて返金される
メルカリポイント 購入者のポイントへ戻る(取引中にポイント有効期限が切れた場合、キャンセル日から5日間期限が延長された状態で戻る)
メルペイあと払い 支払い前:支払い金額からキャンセル分を減額。支払い後:キャンセルした商品代金分をメルペイ残高/売上金として返却

商品が届かなかったり、発送通知がいつまでたってもこない場合はコンビニ払いやキャリア決済時に発生する手数料も含めて全額が戻ってくるので安心してください。

商品は届いて受取評価をしたが、不備が見つかった場合

到着した商品の受け取り評価をした後に、破損や商品違い、偽物などの不備を見つけたパターンです。この点、受取評価をした時点でメルカリ運営側は「正常に取引が完了」と判断するため、商品購入代金はもちろん戻ってきますが、商品購入の際の「振込手数料」や「代引き」などの送料は戻ってきません。

とはいえ、商品の不備であれば購入者が損をする必要はなく、双方の同意があれば送料・手数料の返金は戻ってきます。

商品は届いたが、不備が見つかった

チェック
損をせずに不備商品を返品・返金してもらう方法
  1. 【購入者】不備が見つかった商品を購入者側が出品。このとき、送料や販売手数料を上乗せした金額で出品
  2. 【出品者】出品者側がその商品を購入
  3. 【購入者】商品の発送
  4. 【出品者】商品到着後、受け取り評価
  5. 【購入者】出品者(受け取り側)を評価し、売上金へ加算

この方法であれば、返品・返金が同時に行うことが可能です。万が一、相手側が支払ってくれなかったり、受け取り評価をしなかったりするならば、メルカリ事務局への問い合わせをおこなってください。

EDITED BY
BOTAN