ツイッターやLINE、インスタグラムなどのSNSで、印象を左右するプロフィール写真やアイコン画像。芸能人やアニメのイラストを勝手に使うと著作権や肖像権を侵害する可能性があり、かといって風景や食べ物の写真にするのも逃げた気がする──といった具合に、どの画像を設定するかはかなり悩むところです。
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そんなときにオススメなのが、自分に似せた似顔絵やアバターの画像。自分の顔写真を使うのに抵抗を感じる人でも、本人だと認識してもらいやすいメリットがあります。
本記事では、写真を使った自分そっくりの似顔絵イラストから、おしゃれな3Dアバターまで、スマホだけで似顔絵やアバターを作成できるアプリをジャンル別に12個紹介します。
動く3Dアバター作成アプリ
ひときわ目を引く3Dアバターも、アプリを使えば無料で簡単につくれます。リアル写真に組み込むこともできるので、自分の顔がうまく撮影できなかった場合や、友だちの顔を隠したいといった場合にも便利です。
ZEPETO(ゼペット)
ZEPETO(ゼペット)は、写真・加工アプリのSNOWが提供する3Dアバター作成アプリ。撮影した写真を元に自分そっくりの動く3Dアバター「ゼペット」を作り、「コイン」を使って洋服やファッション小物、メイクで自分らしくおしゃれに着飾ることができます。
挑戦したい髪型や髪色を選んだり、新しいジャンルのファッションに挑戦したり、現実では難しいスタイルやコーディネートを楽めるのもポイント。写真映えするポージングや表情、動きを加えてゼペット同士で写真を撮影すれば、ハイセンスなプロフィール画像に仕上がります。
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アニ文字、ミー文字(iOSのみ)
アニ文字、ミー文字はiPhone X以降のモデルに搭載された機能で、自分の表情と連動させた動く3Dキャラクターを作れるというもの。自分の表情がリアルに投影されるので、他のアプリでは再現が難しい、複雑な表情や面白い顔をしたキャラクターを生み出せます。
また、アニ文字やミー文字の可愛らしい動きをそのままに、LINEのプロフィール画像に設定することもできます。
LINEでプロフィール写真(アイコン画像)を「動画」に変更する設定方法
アニ文字は動物やロボットなど、すでに用意されたキャラクターなのに対し、iOS 12から登場したミー文字では顔のパーツを組み合わせてオリジナルの3Dキャラクターが作れます。
肌の色から輪郭、眉毛、唇、その色や形までたくさんのパターンが存在するので、こだわれば自分そっくりのミー文字が作れそうです。
iPhoneの「アニ文字」「ミー文字」を徹底解説──超基本の使い方からLINEやインスタ、Androidでの活用術まで
BuddyPoke
上2つで紹介したものとは少し違ったテイストで、ファンキーなアメコミ仕立ての3Dアバターを作成できるBuddyPoke。自分そっくり!というのは難しそうですが、服装や小物、髪型などかなり個性的なパーツが揃っているので、オリジナリティ溢れるのデザインのアバターが完成します。
さらにこのアプリの面白いところは、踊ったり走ったり楽器を演奏したりと、作ったアバターがテーマに合わせて可愛く動くところ。アバターをGIFアニメ化して動くスタンプとして使ったり、ARフィルターで現実世界と融合した動画や写真を撮影したりと、さまざまな楽しみ方があります。
パーツを組み合わせて似顔絵イラストを作るアプリ
パーツを組み合わせてイチから作るタイプの似顔絵は、手間はかかるものの、細部までこだわれるのが特徴。センスとアイデア次第で多様なオリジナルキャラクターを生み出せるのも魅力です。
Decoppa!
Decoppa!は、手書き風からギャグ漫画風、アニメ風にシンプル系まで、1つで複数のテイストの似顔絵イラストを作成できるアプリ。輪郭、髪型、眉毛、目、鼻、口など1000個以上のパーツの中から、好みや用途に合わせてイラストタッチを選べるのが特徴です。
あえて自分に似せずにアニメ系のキャラクターを作ったり、デフォルメした面白い似顔絵にしたり、組み合わせのパターンは無限大。サイズの対比や背景の透過処理の有無など、さまざまなタイプでの保存に対応しており、アイコン作成に利用しやすい仕様になっています。
友達同士で似顔絵大会をしてみたり、暇つぶしで芸能人を再現して遊ぶのも楽しいでしょう。
Like me! 似顔絵をつくろう - キテレツ風 (iOSのみ)
このアプリでは、部屋に飾りたくなるような味のある似顔絵イラストが作成できます。
髪型や小物などのパーツの1つひとつが「キテレツ風」な独特のタッチでまとめられています。一見、組み合わせて似顔絵にするのは難しそうですが、上手く本人の特徴を捉えればむしろかなり似せることが可能です。
背景画像やスタンプもアーティスティックな素材が揃っており、アイデア次第で表現の幅が広がります。
「Like me! 似顔絵をつくろう」シリーズは、ほかにも「ゆるかわ風」「中二病風」「アメコミ風」などがあるので、いろんなバージョンを試してみるのもおすすめです。
写真から似顔絵イラストを作成するアプリ
「写真は嫌だけど、リアルな似顔絵に仕上げたりしたい」という人におすすめなのが、写真を似顔絵イラストに変換できるアプリ。パーツを組み合わせるタイプよりも本人だと認識してもらいやすいメリットがあります。
Meitu
女性向けのカメラ・加工アプリとして人気のMeituは、「Meitu AI」という似顔絵作成機能があります。自撮り写真をワンタップで、まるでイラストレーターが描いたような繊細なタッチの似顔絵イラストに変換できます。
独特な雰囲気の美女風に仕上がるので、女性にはぜひ試してほしいアプリです。
日本絵風、水彩画風、油絵風など、仕上がりのパターンは30種類以上から選べます。また、目や鼻、アクセサリーや服装などを自分好みにカスタマイズして動くアバターを作成できるモードもあります。こちらは、イラスト寄りのデフォルメされた似顔絵を作成したい人におすすめです。
MomentCam
MomentCamは、顔写真をベースにデッサン・スケッチ風の似顔絵イラストを作成できます。髪の毛1本1本まで手で描いたような写実的で細かい描写が特徴。写真からイラストへの変換精度が高く、かなりリアルな似顔絵になりますが、表情や背景次第で可愛い印象に仕上げることもできます。
髪型や目や眉毛などのパーツは、あとから変更・追加が可能です。鉛筆で描いたような白黒のデッサン風や、面白い背景と組み合わせられるマンガ風など、豊富なパターンから仕上がりの雰囲気を選べます。
ちなみに、ベースとなる顔写真の撮影時には前髪を上げてメガネなどの小物も外しておくと、イラストにしっかりパーツが反映されます。
アバターからスタンプを作成できるアプリ
自分に似せたイラストのアバターを作成できるだけでなく、オリジナルスタンプまで自動で作成できます。1個を切り出してアイコンとして使えるのはもちろん、普段のコミュニケーションでも大活躍します。
Bitmoji
Bitmojiは、自撮りした写真を元に顔のベースを作ったら、パーツや小物、体型や服を選ぶだけで1200種類ものスタンプを自動で作成してくれます。スタンプは1つひとつ個別に画像ファイルとして保存もできるので、アイコンとしても使いやすいです。
作成されたアバタースタンプは、通常の絵文字と同じようにスマホのキーボードから入力できます。絵文字のように文中に挿入することはできず、画像ファイルを送る形なので、使い方としてはLINEスタンプに近い感覚です。
ビジネスシーンでも違和感なく利用できそうなイラストタッチなので、会社用のメールやSNSのアイコンにするのもおすすめです。
ミラー エモジ スタンプ(キーボード)
ミラーエモジスタンプ(Android版ではミラーエモジキーボード)も、自撮り写真からアバターを作成してスタンプを自動生成してくれるアプリ。かなり写真に忠実なそっくりアバターが作成できるうえ、喜怒哀楽から微妙な心理まで再現してくれるので、感情表現豊かなキャラクタースタンプに仕上がります。
もちろん、目や鼻、口などのパーツやメガネなどの小物はあとからカスタマイズが可能。2人で一緒に写ったスタンプも作成できるので、恋人同士、友達同士でお揃いのアイコンに設定するのも楽しそうです。
写真に手描き風加工を加えられるアプリ
手描き風加工を加えられるカメラアプリを使えば、写真をプロが描いた絵のように見せてくれます。アイコンに設定すれば、洗練されたおしゃれな雰囲気を醸し出せます。
Olli by Tinrocket(iOSのみ)
独特の色使いで、味のある加工ができると話題のアプリOlliは、人物を撮影するとスタイリッシュな印象のアナログ風似顔絵に。モノクロ線の画フィルターで背景と一緒に撮影すれば、まるでマンガの1コマのようなユニークなイラストも作れます。
フィルターは全部で20種類以上(一部有料)。顔立ちがはっきりした人は影が際立つので、GROUNDやSALTなどの線画フィルターで加工するとカッコよく仕上がります。逆に薄い顔立ちの人はLUXやPOOLなどを選ぶと、温かみのあるスケッチ風のイラストにできます。
Prisma
Prismaは、撮影した写真を絵画やアートに変えられるロシアで生まれたアプリ。
油絵特有のザラザラとした粗い質感や重厚感、色鉛筆や鉛筆などの独特の風合いなどを再現するクオリティの高さには驚かされます。フィルタによって被写体の雰囲気もガラッと変わるので、いろいろと試してみると楽しいです。
似顔絵作成のコツとしては、正面から移した顔よりもキレイな背景と一緒に写っている写真や、うつむいている姿を選ぶと、雰囲気のあるアート作品に仕上がります。
ただし、無料のままだと使えるフィルターが12種類程度と少ないのが難点。気に入った場合は、有料会員になることででさらに多くフィルタを使えるようになります。
PicsArt
PicsArtは、全世界で累計ダウンロード数6億超えの人気アプリ。フィルター、トリミング、ビューティー機能、ペイントなど、画像加工に必要なツールはすべて揃っているといってもいいでしょう。
なかでもエフェクトツールが優秀で、特に「マジック」のジャンルにあるエフェクトは似顔絵イラストの作成に最適。無料で使えるものだけでも30種類以上あり、油絵風や水彩画風、鉛筆で描いたようなスケッチ風など、ワンタップでさまざまなテイストの似顔絵を作成できます。
仕上がりは前述の「Prisma」と似ていますが、PicsArtのほうが大胆なタッチでポップな色合いのものが多い印象です。エフェクトとフィルターを組み合わせたりなど、さまざまな効果を試しながらイメージをふくらますのも楽しいです。