スマホで完結、手描きLINEスタンプを作成・販売する方法 超入門【無料でクリエイターズスタンプ】

2019-01-03 10:15
記事タイトルとURLをコピーする

スマホだけで完結できる、手描きLINEスタンプの作成・販売方法

今や誰でもクリエーターとなって販売することのできる「LINEスタンプ」。絵を描くことが好きな人なら、一度は「作ってみたい」と思うことはありますよね。とはいえ紙とペンで絵が描けても、パソコン等を使ったデジタルイラストの作成に敷居の高さを感じる人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、紙に描いた絵をスマホアプリでデジタル化してLINEのスタンプを作成する方法と、実際に販売して売上を受け取るまでの手順を詳しく紹介します。なお、手描きイラストではなく、写真からスタンプを作成したい人は、下記の特集で紹介している手順を参考にしてください。

LINEスタンプを簡単に作成する方法、自作アプリ「LINE Creators Studio」の使い方

無料アプリ「ibis Paint x」で手描きイラストをLINEスタンプに加工する

「ibis Paint X」は、無料ながら本格的なイラストを作成できるアプリです。PCのお絵かきソフトよりも操作がわかりやすく、スマホ上で直感的に使えるためデジタルイラスト初心者におすすめです。

今回はこのアプリを使って、紙とペンで描いた手描きのイラストに、色付けや背景の透過などの加工をおこないます。

真っ白な紙にペンでイラストを描く

まずはスタンプにしたいイラストを何も線の入ってない白い紙に描いていきます。

白い紙にボールペンで描いたイラスト

このとき鉛筆ではなく、ボールペンなどを使ってしっかりと濃い線で描いておくと、後で加工しやすくなります。イラストが描けたら、明るい場所でスマホのカメラで撮影します。

ポイント
避けたほうがいいイラスト表現とは?

スタンプを販売するには、LINEがおこなう審査に通る必要があります。たとえば、下記のような表現のイラストはリジェクトされる(審査で落ちる)可能性が高いです。

  1. 「殴る」「蹴る」といった暴力的な表現がされているもの
  2. 人間の肌の露出が多いもの
  3. 既存の商品やキャラクターが描かれたもの

申請が拒否されると、修正・作り直しをすることになってしまうので、スタンプ審査ガイドラインを読んでから作り始めることをおすすめします。

手描きイラストを線画抽出する

ibis Paint Xのアプリを開いたら、トップ画面の「マイギャラリー」をタップします。

アプリibis Paint XのTOP画面 新規キャンパスでLINEスタンプを選択

マイギャラリー画面で左下の[+]ボタンをタップすると、いろいろなサイズの新規キャンパスを選択できるので、「LINEスタンプ370 × 320」を選択します。

かんたんガイド
LINEスタンプを作るときのルール

LINEスタンプには画像のサイズや形式などのルールが決められています。このルールを満たしていない場合、リジェクトされてしまう可能性が高いので、確認しておきましょう。

  1. スタンプのサイズは最大で幅370pixel高さ320pixelにおさめる
  2. 画像の背景はすべて透過(イラスト部分以外は透明)させる
  3. ファイルサイズは1画像1MB以下にする
  4. 画像ファイルはすべてPNG形式に合わせる

LINEスタンプ用のキャンパスが開けたら、右から2番目にある[1]と書いてあるアイコンをタップしてレイヤーウィンドウを開きます。

アプリibis Paint Xのレイヤー画面

レイヤーウィンドウの左下のカメラマークを押し、フォトライブラリの中から先ほど撮影した手描きイラストの画像を選択すると、キャンパスに挿入されます。

手描きイラストをアプリibis Paint Xに取り込む 手描きイラストを線画抽出する

キャンパスサイズ内に収まるように2本指でサイズや位置を調節して、右下の[✓]をタップします。すると線画抽出のメッセージが出てくるので、[OK]をタップします。

取り込んだイラストのトーンバランスを調整する 白側の数値を下げていく

ここで挿入された手描きイラストのトーンバランスを調節することができます。黒側の数値はそのままで、白側を下げていくと線がくっきり見えるきれいな白黒のデータになります。

最後に右上の[✓]をタップすれば線画の抽出は完了です。

消しゴムツールで線画をきれいに処理する

この段階で消しゴムツールを使って線画の余分な部分や、はみ出しなどを修正しておくと、仕上がりがきれいになります。

かんたんガイド
キャンパスに表示されるアイコンの紹介

キャンパスには多くのメニューがあるため、最初は戸惑うこともあるでしょう。アイコンごとに、どの操作がおこなえるのかまとめました。

ibis Paint Xアイコン紹介

青い枠がメインで使われるツールバーで、①ブラシ/消しゴム切り替え、②ツール選択、③設定、④カラー選択、⑤フルスクリーン、⑥レイヤー、⑦マイギャラリーに戻る(一時保存)です。

オレンジの枠は、線の太さや不透明度を調整できるスライダーバーのショートカットアイコンです。①太さスライダー、②不透明度スライダーです。

緑の枠は、①1つ前に戻る、②1つ後のに進む、③選択範囲ツール、④手ぶれ補正、⑤定規ツール、⑥素材ツールです。

抽出した線画に着色をする

レイヤー機能を使って、先程抽出した線画を消さずに色を付けていきます。

「レイヤー」とは、デジタルイラストならではの便利な機能です。「線画」「色」「文字」などレイヤーを細かく分けて作業することで、紙なら一からやり直しになってしまうような修正や加工も「一部分だけ」おこなうことができます。

レイヤーを分けて着色していく

ツールバーからレイヤーのアイコンをタップし、レイヤーウィンドウを開きます。

「2」と書かかれた枠が線画のレイヤーなので、その下のレイヤー「1」を選択して着色します。

カラーを選択する ツールを選ぶ

レイヤーの選択ができたら、ツールバーのカラー選択をタップして、使いたい色を選びましょう。

色が選べたらツールバーのツール選択をタップし、ウィンドウから使いたいペンやツールを選んで自由に色を塗っていきます。

塗りつぶしツールを使う場合、線画が途切れていると予定外の場所にまで色が広がってしまうので注意が必要です。

透過処理とサイズの調整をしてスマホ本体のフォルダに保存する

LINEスタンプの規格上、画像の背景はすべて透過処理(切り抜き)をしなければなりません。少しでも透過処理をしていない部分があるとリジェクト対象となりますので、この作業は必ずおこなう必要があります。

レイヤーの背景透過をおこなう レイヤー透過のデータを保存

最終的にスタンプにしたいイラストが完成したら、レイヤーウィンドウを開きます。一番下の「背景」欄にある3つの[□]の中央をタップすると、背景が白から透明に変わります。

また、背景が白ではなく透明になるので、白色を使いたい部分はすべて白色で塗りつぶしておきましょう。

レイヤーの透過処理ができたら、右下の[←]アイコンをタップしてアプリ内にデータを保存します。

透過したキャンバスを保存する

するとマイギャラリーの画面に戻るので、右から三番目にあるアイコンをタップします。

ファイル形式の選択画面で「画像(透過PNG)」を選んでスマホ本体のフォトライブラリに保存してください。

「LINE Creators Studio」アプリで作成したスタンプの販売を申請する

LINEが公式で提供している「LINE Creators Studio」というアプリを使えば、スタンプの作成や加工から審査のリクエスト申請、販売まですべてアプリ内でおこなうことができます。

LINE Creators Market(クリエーターズマーケット)に登録する

LINEスタンプを販売するには、まずLINE Creators Marketに登録する必要があります。

LINE Creators Marketの認証画面 ユーザー情報を有力する

LINE Creators Studioアプリを起動させ、TOP画面右上の設定ボタン[]をタップします。

設定画面で[ログイン]を選択すると、自動的に「LINE」アプリが立ち上がり、LINE Creators Marketの認証画面が開きます。注意事項をよく読み、問題なければ[同意する]をタップします。

「ユーザー情報」の入力画面に進み、必要事項を入力して[保存]をタップします。入力したメールアドレス宛てに認証メールが届くのでメール内のURLに飛びます。認証が成功すれば、LINE Creators Marketへの登録は完了です。

LINE Creators Marketの登録完了通知

登録できたらLINE Creators Studioアプリに戻って、設定ボタン[]からクリエイター名の登録もしておくといいでしょう。

作成したイラストをアプリ内に登録する

LINE Creators Studioのアプリでは、写真を加工したりアプリ内でイラストを描いたりしてアプリ内でスタンプを作成することもできますが、今回はすでに作成したスタンプ用の画像を使ってスタンプを申請する方法を紹介します。

LINEスタンプを簡単に作成する方法、自作アプリ「LINE Creators Studio」の使い方

スタンプを登録する アルバムからイラストのデータを開く

スタンプを登録するには、まずアプリのトップ画面に表示される「新しいスタンプを作成する」をタップします。

緑の[+]マークをタップするとスタンプにしたいデータの選択ができるので、今回は[アルバムの写真を使う]を選びます。

透過処理の画面をスキップする

イラストのデータを開くと、最初に透過処理の画面が出てきます。

ここで透過処理をすることができますが、今回はすでに透過処理は済んでいるので、[スキップ]を選択します。

スタンプシュミレータを表示 スタンプの完成イメージを確認

次に、スタンプのサイズ・角度調整をしていきます。

一番下の[スタンプシミュレータ]をタップすると、実際にスタンプとして使われるときのイメージが表示されます。

サイズ・角度の調整をする

サイズ・角度を変更したい場合は、左の[<]をタップし透過処理の画面に戻ります。[かたち]から[長方形]を選択すると、幅370×高さ320の範囲内で自由に拡大縮小、角度の調整をすることができます。

サイズ調整ができたら、[次へ]をタップします。

アプリ内で画像を加工する フィルターをかける

アプリ内の機能を使って、画像の加工もできます。[フィルター]を使うと、イラストの雰囲気をかんたんに変えることができます。あたたかみやレトロ感がプラスできるフィルターもあるので、必要に応じて使ってみるとよいでしょう。

スタンプを保存する スタンプの登録が完了する

すべての加工が終了すると、スタンプの完成イメージが表示されます。右上の[保存]をタップすると「スタンプを保存しますか?」の確認メッセージが出てくるので、追加で修正する必要がなければ[保存]をタップします。

最初の画面に戻り、作成したスタンプが登録されているのを確認できます。スタンプを販売するには最低でも8個作る必要があるので、緑の[+]を押して同じ手順で売りたい数のスタンプを登録していきます。

販売情報を入力し、審査リクエストを送る

スタンプを8個登録すると、販売の申請をすることができます。

販売申請の画面に進む 申請するスタンプすべてにチェックを入れる

今回は8個で販売したいので、[販売申請]をタップし、登録画面に進みます。次の販売個数を選択する画面でも[8スタンプ]を選択し、販売するスタンプにすべてチェックを入れて[次へ]をタップします。

メイン画像を選択する

「メイン画像を選択」という画面が表示されたら、LINE STOREやLINEアプリ内のスタンプショップ、トークルームタブに表示される部分のメインにしたい画像を選択します。

ブラウザからLINE Creators Marketでスタンプを申請する場合、幅240×高さ240のメイン画像、幅96×高さ74のトークルームタブ画像を別で用意しなければいけません。

しかしアプリではスタンプ用に登録した画像であっても、自動でメイン画像とトークルームタブ画像にリサイズしてくれます。

販売情報を入力する

次に、販売情報を入力していきます。「タイトル」「説明文」「写真の使用の有無」「販売エリア」「キャラクターのテイストやカテゴリ」などを入力します。説明文は、日本語・英語両方の記載が必要です。

チェック
ショップ非公開設定とは?

プライベート設定は、家族や友人など親しい人のみに公開したい時に便利な機能です。

「LINE STORE/ショップ非公開」にチェックを入れると、LINE STOREやアプリのスタンプショップで検索してもヒットせず、新着・ランキング一覧にも表示されません。

プライベート設定

しかし非公開に設定しても、スタンプを受信した相手がトーク内でスタンプをタップすると、販売ページにアクセスすることができてしまいます。

他人に入手されたくない場合は、自分の購入後すぐにLINE Creators Marketにアクセスし、スタンプの販売を停止しましょう。

LINE自作スタンプ、ストアに出ない非公開スタンプも可能に LINE Creators Studioのプライベート設定で

販売情報をすべて入力し、[次へ]をタップするとスタンプの販売画面のプレビューを見ることができます。

スタンプのプレビューを見る

スタンプの販売が開始されると、メイン画像などの修正はできなくなります。慎重に確認し、問題なければ[次へ]を、戻って修正したい場合は[<]をタップします。

アプリの審査をリクエストする

最後に写真の使用についての規定を読み、問題なければ「上記の内容に同意します」にチェックを入れます。「審査をリクエストしますか?」のメッセージが表示されるので、[OK]をタップします。

申請済リストでステータスを確認

審査開始のメッセージがLINEとメールで届くと、リクエストは完了です。

審査の経過はLINE Creators StudioアプリのTOP画面右下にある[申請済みリスト]で確認することができます。審査直後は「審査待ち」と表示されますが、しばらく経つとステータスが「審査中」へと変わります。

注意
アプリではおこなえない設定

下記の操作は、LINE Creators Studioアプリではおこなえない可能性があります。SafariやChromeなどのブラウザでLINE Creators Marketにアクセスし、マイページから実行しましょう。

  • リジェクトされたスタンプのリジェクト理由の確認と再申請
  • 口座登録
  • スタンプの販売停止
  • 販売中のスタンプのプライベート設定の変更
  • 販売中のスタンプの販売価格の変更
  • 販売中のスタンプの売上金の確認、分配金の送金

スタンプを販売(リリース)する

審査結果はLINEとメールで届き、[申請済みリスト]からも確認できます。問題なければ「承認」と表示され、もし何か問題があれば「リジェクト」と表示されます。

承認されたスタンプ リジェクトされたスタンプ

左:承認されたスタンプ右:リジェクトされたスタンプ

承認された場合には、画面下にある[リリース]ボタンをタップします。注意事項が出るので確認し、[OK]を押すと販売手続きは完了です。

メッセージセンターからリジェクト理由を確認する

リジェクトされた場合には、LINE Creators Marketのマイページから[メッセージセンター]を開くと、リジェクト理由が確認できます。

同じスタンプをリジェクト理由に沿って修正し、LINE Creators StudioのアプリやLINE Creators Marketから申請し直すこともできます。

シェアをタップすると友だちにスタンプを共有する LINEストアでスタンプを確認する

販売手続きが終了すると、ステータスが「販売中」に変わります。右上の[STORE]をタップすると、スタンプの購入画面が開けます。

たとえ自分が作ったスタンプであっても購入しなければ使うことはできませんので、使う場合はLINE STOREか、アプリ内のスタンプショップから購入する必要があります。

また、非公開設定にしているスタンプは検索できないので、ここから友だちにシェアすることもできます。

スタンプの売上分配金を受け取る

スタンプの分配金(売上総額からApp Store、Google Playの手数料などを差し引いた35%)が1000円以上になると、分配金を受け取ることができます。

送金先情報の登録をする

送金先情報の登録が漏れていたり、誤りがあると正しく送金されません。

送金先情報の登録

LINE Creators Marketのマイページにログインし、[アカウント設定]をクリックします。3つ目の[送金先情報]のタブで、送金先を設定できます。

おすすめ
分配金の受け取りは、手数料がかからないLINE Payがおトク

売上分配金を送金する場合、銀行振込だと手数料が540円かかります。しかし、送金先をLINE Payに指定すればこの手数料は0円で済みます。

ただし、LINE Payから銀行口座に出金する際に出金手数料216円がかかってしまいます。出金するときは、ある程度貯めてからまとめて銀行で受け取りをすると手数料が節約できそうです。

LINE Pay(ラインペイ)の使い方 超入門

分配額確定の通知が届く

スタンプがユーザーに購入されると、売上総額の35%がクリエーターに分配されます(2018年12月現在)。

スタンプの審査・販売状況改善に向けた今後の当社の取り組みおよび制度変更について : LINEクリエイターズスタンプ公式ブログ

スタンプの分配金は、毎月末日を締日として翌月の10日頃に確定します。

分配金が確定すると、登録したメールアドレスやLINEアカウント宛てにその月の分配額の通知が届きます。

送金の申請を行う

分配金が1000円以上になると、指定した口座への送金申請が可能になります。

送金申請をする

LINE Creators Marketのマイページにログインし、[売上/送金]から[送金申請]をクリックします。

送金申請ボタンの上に表示されている源泉所得税を差し引いた送金可能額が表示されているので、問題なければ[送金申請]ボタンを押してください。

送金申請すると、登録したメールアドレス宛に通知メールが届きます。なお毎月1日~10日頃までは集計期間のため、送金申請ができません。

登録した送金先に送金される

送金申請をした日から45日以内に、登録した送金先に送金されます。

まとめ

LINEスタンプの販売は、過去に審査時間が長かったことや、審査基準が厳しいというイメージもあり、ハードル高く感じている人も多いと思います。

しかし実際に体験してみると、スタンプの作成も販売もスマホアプリで気軽にできますし、審査時間も4日間と非常にスムーズでした。

スタンプを作ったからといってすぐに多くの収入が得られるわけではありませんが、自分が作ったスタンプを使うことでこれまで以上にLINEのトークが楽しめそうです。

また、LINEスタンプ作りをきっかけにデジタルイラストの作成方法を習得できれば、SNSのアイコンや年賀状などを作成するときにも役立つはずです。

EDITED BY MOEGI