映画『リロ＆スティッチ』号泣上映会イベントレポ：永尾柚乃サプライズ登場で山寺宏一、中村海人、MOMONAも感動

2025年6月3日、映画『リロ＆スティッチ』の「号泣上映会」が開催され、日本語吹替版でスティッチ役を務める山寺宏一さん、ナニ役のMOMONA（ME:I）さん、デイヴィッド役の中村海人（Travis Japan）さんが登壇。本作に関する思いを語りました。

本作は、両親を亡くした少女・リロと、彼女を一人で育てようと奮闘する姉・ナニ、そして家族の愛を知らない暴れん坊のエイリアン「スティッチ」の奇跡の出会いを描く物語。ハワイのカウアイ島を舞台に、「オハナ」という家族の大切な絆が描かれた感動のハートフル・ストーリーです。

「号泣上映会」と銘打たれた本イベントでは、登壇者がそれぞれの「泣きポイント」を語りました。山寺さんは、リロとナニの姉妹関係に触れつつ、リロが星に願いをかけるシーンを挙げると、MOMONAさんは、アニメーション版では描かれていなかったナニの夢や自己実現がリアリティを持って描かれている点に感動したとコメント。中村さんは後半、リロとナニの家が困難な状況に陥る場面は哀しくなると語りました。

長年スティッチの声を担当している山寺宏一さんは、2003年公開のアニメーション版で初めてスティッチの声を担当した時の思い出を振り返りました。オーディションでは個性的な声のスティッチに当初は苦戦したものの、「（他に）誰もいないので」という言葉を受け、見事役を射止めたそうです。また、中村海人さんがその場でスティッチのモノマネを披露し、会場を沸かせました。

MOMONAさんと中村海人さんにとっては、スティッチとの出会いも運命的でした。2003年生まれのMOMONAさんは『リロ＆スティッチ』のDVDが生まれて初めて買ってもらったDVDだったそうで、壊れるまで繰り返し見たとのこと。中村さんは初めて買ってもらったぬいぐるみがスティッチだったそうで、高校生くらいまで一緒に寝ていたそうです。今も実家に大切に保管してあるとのこと。

本作のテーマの一つである「オハナ」（家族の絆）にちなみ、キャスト陣にとっての「オハナ」が紹介されました。山寺さんは妻と健康で長くいられるようにと願っているとのこと。また89歳になる母親とは楽天イーグルスの応援を一緒にしているそうで、LINEで試合の感想を語り合っているそうです。中村さんにとってのオハナはTravis Japanのメンバーだと言います。本作の役が決まったことを報告したら、自分以上にメンバーのみんなが喜んでくれたとのこと。

そして、MOMONAさんにとってもオハナはME:Iのメンバーだと言います。ここでそんなME:Iのメンバーがサプライズ登場。温かいメッセージをMOMONAさんに贈り会場を感動させました。

さらに、本作でリロ役を務めた永尾柚乃さんもサプライズ登場。ビデオメッセージがスクリーンに流された後、会場に姿を見せ、大きな歓声に包まれました。

それだけにとどまらず、永尾さんはMOMONAさんに劇中で歌う「アロハ・オエ」を歌ってほしいとリクエスト。永尾さんはこの日のためにフラダンスを覚えてきたといい、ダンスと歌唱で会場を沸かせてくれました。

MOMONAさんはこの曲について、ナニがリロを大切に思い、離れたくない気持ちと将来への不安が入り混じった複雑な感情を込めて歌ったと語りました。山寺さんと中村さんもその言葉と歌唱に感動し「ハンカチください」と目頭を押さえていました。

イベントの最後に、キャスト陣から観客とこれから映画を観る人々へのメッセージが贈られました。

中村さんは、何も考えずに見ても心温まる作品と述べ、MOMONAさんは、登場人物一人ひとりの生活と人生がリアルに描かれていて、大人から子どもまで共感できる作品と語ります。

永尾さんは「心が温まって『家族っていいなと』と思える作品」と述べ、リロのことを好きになってくれると嬉しいと語り、山寺さんは、改めて「アロハ」の意味を調べたそうで、思いやり、大好きなど様々な意味を持つ「スーパーワード」であることに触れ、この作品にはアロハの精神が詰まっている、皆さんの心を温かくしてくれるはずと述べ、イベントは終了。作品同様、心温まる感動的な空気に包まれた上映会となりました。

映画『リロ＆スティッチ』は、6月6日（金）より全国公開。