プラダにエルメス、ロエベ、セリーヌをはじめとした57ブランドのバッグを月額6800円からレンタルできる「ラクサス(Laxus)」。会員数は28万人を超え、MMD研究所が実施した調査では国産のシェアリングエコノミーサービスとして利用率1位になっています。
今回は、そんな人気のラクサスを体験してみました。実際に利用して気づいたバッグ選びに役立つ機能や、ラクサスを使ってみた感想をご紹介します。
ラクサスってどんなサービス?
まずは、ラクサスのサービス内容や気になる利用料金、豪華なブランドラインナップについてみていきましょう。
サービス内容と利用料金
ラクサスは、月額6800円(税別)からブランドバッグをレンタルできるサービスです。アプリ上で3万個を超えるバッグから好きなものを選び、取り寄せできます。また、バッグに飽きたら新たな品と「いつでも・何度でも」交換可能です。
ただし、バッグ交換費用は同月内で1回目は無料ですが、2回目からは荷造り手数料1000円(税別)が都度かかる仕組みになっています。レンタル期間には制限がないので、1つのバッグを借り続けることもできます。
初回の月額利用料はバッグの発送日から発生します。たとえば、1月15日にバッグが発送された場合、1月15日から料金が発生します。なお、初月の利用料は日割り計算です。
また、「レンタル中のバッグを傷つけたり汚したりしたらどうしよう」という心配も浮かぶかもしれませんが、「キズ・汚れ保証」を付帯しており、日常使いによるキズや汚れ程度なら弁償の必要はないとしています。
そのほか、専門の鑑定士によるバッグの鑑定、バッグの手入れや補修にも力を注いでいます。またすべてのバッグがクリーニング済みとあって、衛生面でも安心できそうです。
ラクサスでは初回利用時に1万ポイント程度が付与され、実質約40日間無料でサービスを利用可能です。今回は、このポイントを利用してサービスを試してみました。
海外ブランド中心の豊富なラインナップ
ラクサスでは、以下57ブランドを取り扱っています(2019年1月28日現在)。海外ブランドがメインで、有名どころが一通り網羅されています。また、シャネルのチェーンバッグや、ルイ・ヴィトンのアルマ、セリーヌのラゲージなど各ブランドの人気アイテムが揃っている印象です。
HERMES(エルメス) | STELLA McCARTNEY(ステラ マッカートニー) | ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ) |
LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン) | J&M DAVIDSON(ジェイアンドエムデヴィッドソン) | Maison Margiela(メゾンマルジェラ) |
CHANEL(シャネル) | ANYA HINDMARCH(アニヤ ハインドマーチ) | MANSUR GAVRIEL(マンサーガブリエル) |
PRADA(プラダ) | Michael Kors(マイケル・コース) | Valextra(ヴァレクストラ) |
GUCCI(グッチ) | COACH(コーチ) | MARC JACOBS(マーク ジェイコブス) |
CELINE(セリーヌ) | Miu Miu(ミュウミュウ) | Alexander Wang(アレキサンダーワン) |
FENDI(フェンディ) | BURBERRY(バーバリー) | Vivienne Westwood(ヴィヴィアンウエストウッド) |
Dior(ディオール) | MARNI(マルニ) | 3.1 Phillip Lim(3.1 フィリップ リム) |
LOEWE(ロエベ) | TOD'S(トッズ) | J.W.ANDERSON(J.W.アンダーソン) |
SAINT LAURENT(サンローラン) | FURLA(フルラ) | MULBERRY(マルベリー) |
BALENCIAGA(バレンシアガ) | kate spade(ケイト・スペード) | Proenza Schouler(プロエンザスクーラー) |
GOYARD(ゴヤール) | Tory Burch(トリーバーチ) | MCM(エムシーエム) |
BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ) | Cartier(カルティエ) | RALPH LAUREN(ラルフローレン) |
JIMMY CHOO(ジミーチュウ) | D&G(ドルチェ&ガッバーナ) | VERSACE(ヴェルサーチェ) |
VALENTINO(ヴァレンティノ) | BVLGARI(ブルガリ) | TIFFANY&Co.(ティファニー) |
Christian Louboutin(クリスチャンルブタン) | ANTEPRIMA(アンテプリマ) | EMILIO PUCCI(エミリオ・プッチ) |
GIVENCHY(ジバンシー) | ZANELLATO(ザネラート) | GLENROYAL(グレンロイヤル) |
Chloe(クロエ) | ETRO(エトロ) | Samantha Thavasa(サマンサタバサ) |
Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレ・フェラガモ) | BALLY(バリー) | Samantha Vega(サマンサベガ) |
バッグ探しから到着まで
バッグ選びとレンタルの申し込みは、アプリからおこないます。まず「ラクサス」のアプリをインストールします。
アプリを起動したら、メールアドレスとパスワード、好きなブランドを選択して登録は完了です。
ブランド登録しておけば、以後自分のフィードにそのブランドのバッグが表示されやすくなったり、趣向にあったバッグがサジェストされるようになります。
バッグ探しに役立つ機能が充実
「New Arrival」には10日に1回程度は新作が登場している印象
よく利用したのが「Instagram」感覚で使える「タグ検索機能」。「バイヤーが頑張って仕入れたバッグ」などの気になるタグもあります。また、ブランドの形状や色で検索する機能。未閲覧や新登場のバッグだけを表示する機能(New Arrival)も便利でした。
その他に役立ったプチ機能3つを紹介します。
【役立ったプチ機能1】好きなバッグにハートをつける「Favorite」
気に入ったバッグに「ハート」をつけておいて、あとで[Favorite]タブから確認できます。最終的に借りるバッグを振るいにかけたり、自分の好みを把握したりと、よく使いました。
【役立ったプチ機能2】人気バッグを予約できる「順番待ち」
人気バッグは「レンタル中」で借りられないことも少なくありません。例えば、LOEWE(ロエベ)のハンモックシリーズは数えた限り19個ある全在庫が借りられない結果に。
こんなとき役立つのが「順番待ち」機能です。3アイテムまで順番待ちに並べて、自分の番になるとアプリ内のトークへ連絡が入るというもの。連絡から4時間以内に返信すれば、レンタルの手続きがとれます。
【役立ったプチ機能3】コーディネイト&バッグの使用レビュー
このバッグは写真15枚とレビューをチェックできた
バッグやコーディネート画像が充実しているラクサス。バッグの雰囲気やサイズ感を確かめるのに役立ちました。またレビュー機能も、今後口コミ数が増えればレンタルする際の安心材料になりそうです。
ちなみに、コーディネート内のアイテムは購入可能とのこと。気になったらカスタマーサポートへ連絡してみてはどうでしょうか。
あっという間にレンタル手続き完了
今回は、公私ともに使い回せそうなPRADAのきれいめバッグを選びました。
レンタル手続きのため、個人情報を登録します。ラクサスアプリから「クレジットカードや免許証」を撮影すると住所などを自動で読み取る仕様なので、手続き自体は40秒程度で完了します。
新品にはないリアルな使用感がよい
注文から3日後、ラクサス本社のある広島県よりバッグが到着しました。絵画が描かれた素敵な箱に気分が上がります。
箱を開けると、白い袋に入ったバッグが現れます。
バッグは目立った傷もなく綺麗な状態ではあるものの、「いかにも新品」ではない、程よい使用感が好印象でした。プロによるメンテナンスや、クリーニングが施されているだけあると感じられます。
よく観察するとバッグ底の角が少し薄くなっている
なお、バッグ到着時に、付属品(ストラップ等)の不備や、バッグの「傷」などを発見したら、到着から3日以内にカスタマーサポートに連絡してください。
無料ポイントを利用する
バッグが発送されると、アプリ上に利用金額が表示されます。忘れずに登録時に取得した無料ポイントで支払いましょう。
ラクサスを試してみた感想
アプリ上にバッグやコーディネートの写真が複数掲載されているので、届いたバッグとのギャップが少なく、満足できました。また、クリーニング・メンテナンス済みのバッグが届くので、「誰かが使ったバッグ」への抵抗感を筆者はそこまで感じませんでした。
気になったのは、人気のバッグが借りづらいこと。在庫のすべてが「3人以上順番待ち」の状態もザラなので、根気強く待たねばなりません。あとは、バッグを汚さず使うことに少し疲れるかもしれません。
20〜40万円相当のハイブランドバッグを月額6800円から借りられるラクサス。色んなブランドのバッグを試してみたい人や、バッグの使用感を「味」と捉えられる人は、まずは無料で試してみるとよいかもしれません。