知能を持った猿と人間の衝突を描いた人気シリーズ『猿の惑星』。1作目は1968年に公開され、5本のシリーズが製作された後、2011年に『猿の惑星: 創世記』としてリブート。このリブートも3部作としてシリーズ化され、いずれも大ヒットを記録しました。
そして、その待望の続編『猿の惑星/キングダム』が今年登場。前3部作の時代から300年を経た時代が描かれ、新たな物語が紡がれることになります。
人間と猿は共存できるのかという、シリーズを通して貫かれる問いかけが、さらに深く突き刺さる物語として提示される意欲作です。
人類は衰退、猿の時代の物語
人間に育てられた猿・シーザーの存在は半ば伝説と化し、猿たちの間で語り継がれる存在となっていきます。それから300年後、地球を支配するのは猿たちであり、人類は衰退の一途をたどり、言葉も忘れ野性化していました。
物語は、成人したら鷲を飼うことを許される部族、イーグル族のノアが成人を迎える日から始まります。その儀式のために鷲の卵を高い丘から持ち帰ったノアは、その日の夜、巨大な王国を築くプロキシマスの一団に部族を奪われてしまいます。
怒りに燃えるノアは、一人で部族の皆を奪還するために旅に出ます。その途中で、人間の女性・ノヴァに出会い、道中をともにすることになります。その後、ノヴァが明らかにしていなかった事実が判明し、ノアとノヴァはプロキシマスたちと対峙することになるのです。
『猿の惑星』シリーズは、人と猿は共に生きられるのかという問いを投げかけてきました。それは、異なる立場や人種、文化圏に属する人々が調和して生きられるのかという問いかけのメタファーだったと言えると思います。本作では、人間と猿の対立構図はより強固で鮮明なものになっています。
『猿の惑星/キングダム』を見る(ディズニープラスで配信中)
世界的名作シリーズ「猿の惑星」にウェス・ボール監督が新たな命を吹き込む。舞台はシーザーの支配から数世代後の未来。猿は支配者として平和に暮らし、人間は影に隠れて生きていた。猿の新たな専制君主が帝国を築き上げる中、ある若き猿が苦難の旅に出る。知っていた過去のあらゆる出来事に疑問を抱き、猿と人間の未来を決める選択を迫られることになる。
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