500万冊の本が読み放題で利用できる「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」では、読み放題で借りた本の履歴がアカウントに記録され、本を返却しても利用履歴が残ります。また、Kindle Unlimitedのページでは、読んだ本によって「読書履歴に基づくおすすめ」も表示される仕組みになっています。
誤って借りてしまった本や、人に知られたくない本など、利用履歴に残しておきたくない本・おすすめに表示させたくない本があるという人も少なくないでしょう。
本記事では、Kindle Unlimitedの利用履歴や「読書履歴に基づくおすすめ」は削除できるのかどうかを解説。あわせて「読書履歴に基づくおすすめ」の内容を調整する方法と閲覧履歴の削除方法についても紹介しています。
Kindle Unlimitedの登録画面
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Kindle Unlimitedの「利用履歴」と「読書履歴に基づくおすすめ」は削除できない
Kindle Unlimitedの利用履歴
Kindle Unlimitedのページに表示される「おすすめ」
結論から言うと、Kindle Unlimitedの利用履歴を削除することはできず、「読書履歴に基づくおすすめ」や「Kindle Unlimitedのおすすめ」といった項目自体も削除することはできません。
ちなみにKindle Unlimitedの利用履歴は、Kindle Unlimitedの設定ページで確認できます。利用中の本は[利用を終了]のボタンが表示されており、すでに返却した本には「利用終了済み」と記載されています。
一度Kindle Unlimitedで利用した本は、利用が終了したあとでも利用履歴に残り続けます。そしてダウンロードした本の履歴に基づいて、関連する本や似たようなジャンルの本がAmazonのサイトやKindleアプリに「おすすめ」として提案される仕様になっています。
おすすめや利用履歴を他人に見られたくない場合は、他人と共有する端末で、Kindle Unlimitedに登録しているAmazonアカウントを利用しない、都度Amazonアカウントをログアウトする、といったような対策が必要になるでしょう。
おすすめに表示される内容を調整・変更することは可能
Kindle Unlimitedのページ
Kindleアプリの画面
Kindle UnlimitedのページやKindleアプリのホーム画面を開くと「読書履歴に基づくおすすめ」や「読書履歴に基づくKindle Unlimitedタイトル」「Kindle Unlimitedのこちらの本にも興味があるかもしれません」などのおすすめ作品が数多く並んでいます。
これらはすべてこれまでの読書履歴からKindle Unlimitedでのおすすめ作品を提案してくれる機能です。次に読む本を探すときに便利な機能である一方で、その性質から自身の読書の趣向が色濃く現れてしまうため、他人の目に触れさせたくないという人も少なくないでしょう。
おすすめ表示の項目自体を削除することはできませんが、特定の作品をおすすめに表示させたくない場合や、特定のジャンルを連続して読みたくない場合など、デフォルトで表示されるおすすめ作品を避けたい際には、おすすめ内容を調整することで解決できる可能性があります。
以下でおすすめ内容を調整する方法を具体的に紹介します。
方法1:特定の本をおすすめに反映させないように設定する
特定の本をおすすめに反映させないように設定することができます。
まずはSafariやChromeなどのブラウザで、Amazonの「おすすめ」ページを開きます。
スマホで操作している場合は、画面を「デスクトップ版(PC版)」に切り替える必要があります。サイトの切り替え方法は、以下の通りです。
Safariの場合(iOS)
アドレスバーの左端の四角いアイコンをタップし、メニューボタンを押します。
次に、[デスクトップ用Webサイトを表示]を選択します。
これで画面の切り替え完了です。
Chromeの場合(Android)
アドレスバー右のメニューボタン(iPhoneの場合、右下のメニューボタン)をタップし、[PC版サイト](iPhoneの場合、[PC版サイトを見る])を選択します。
これで画面の切り替え完了です。
画面上部のタブから[おすすめ商品を正確にする]をタップします。
Kindle Unlimitedで読んだ作品は「過去の貸し出し」タブに表示されます。おすすめに反映したくない商品の「この商品をおすすめに使用する」のスイッチを押してオフにしてください。オフにすると、当該書籍に関連する作品はおすすめに表示されなくなります。
方法2:別ジャンルの書籍を多数検索・閲覧する
Kindle Unlimitedを利用していると、一度読んだ本と同じジャンルの本が多数おすすめに流れてくるといった経験をした人も多いはず。そういった状況を改善したい場合は、反対に別ジャンルの書籍を多数検索、閲覧すればおすすめ内容が変わります。さまざまなジャンルの本を利用すれば、「読書履歴に基づくおすすめ」の内容にも変化が見られるでしょう。
ただし、おすすめへの反映には時間がかかる場合もあるので、2〜3日待ってから再度おすすめを確認してみてください。端末のキャッシュクリアも有効です。
方法3:どうしても変わらない場合はカスタマーサービスに問い合わせる
どうしてもおすすめ作品が希望しないもので埋まってしまい困っているときには、Amazonカスタマーサービスに個別に連絡し、現状を相談してみるのもひとつの方法です。
Kindleアプリの「その他」タブからをタップします。「お問い合わせ」の欄からまたはを選択します。
電話で問い合わせる場合
メールで問い合わせる場合
電話の場合は電話番号を記入してをタップ、Eメールの場合は問題の内容を記入してをタップしてください。折り返しカスタマーセンターから連絡が来ます。
方法4:Kindle Unlimited専用のAmazonアカウントを作成する手も
Kindle Unlimitedの「読書履歴に基づくおすすめ」をどうしても見られたくない人は、メインのAmazonアカウントとは別にKindle Unlimited専用のAmazonアカウントを作成するという方法も考えられます。
Kindle Unlimitedを使うときだけ専用アカウントに切り替えて使えば、普段使いのアカウントで「読書履歴に基づくおすすめ」が表示されることはありません。アカウントを切り替えなければならない手間はあるものの、それさえ怠らなければ不意におすすめを他人に見られる心配はなくなるでしょう。
また、Kindle UnlimitedはAmazonプライム会員とは独立したサービスです。すでにプライム会員に加入している人でも問題なく別アカウントでの運用ができます。Kindle Unlimited専用のAmazonアカウントを作成する大きなデメリットは特にないので、おすすめ表示の状況をなんとか改善したいという人は選択肢の一つとして検討してみてください。
閲覧履歴の削除は可能
Kindle Unlimitedの利用履歴は削除できませんが、Amazonで商品を検索した際の閲覧履歴は削除できます。おすすめ作品に閲覧履歴を反映させたくない場合などに有効です。
なお、削除できるのはKindle Unlimitedの対象本の閲覧履歴だけではなく、Amazon内のすべての商品の閲覧履歴です。
閲覧履歴を削除する方法は以下のとおりです。スマホの画像を使って解説していますが、パソコンでもやり方は同じです。
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ブラウザでAmazonの閲覧履歴のページを開く
SafariやChromeなどのウェブブラウザからAmazonの閲覧履歴のページにアクセスします。
削除したい履歴を選択して削除する
削除したい閲覧履歴を選択し、をタップすると、選んだ作品が削除されます。確認メッセージなどはなくワンタップで削除されるので注意しましょう。
閲覧履歴を全削除する
すべての閲覧履歴を削除したい場合は、閲覧履歴右上の設定ボタンを押し、を選択してください。
閲覧履歴の無効化も可能閲覧履歴の削除が手間に感じる場合は、閲覧履歴を無効化することもできます。
閲覧履歴右上の設定ボタンをタップした後、→「閲覧履歴の有効化/無効化」を表示し、「閲覧履歴」のスイッチをオフにすればOKです。
閲覧履歴を無効化すると、それ以降に閲覧した作品が閲覧履歴に追加されず、おすすめ作品にも表示されなくなります。