『j-hope IN THE BOX』でJ-HOPEが見せる苦悩と素顔 ディズニープラスで配信中のドキュメンタリー映画

ソロの大舞台もJIMINが支えてくれた

人気絶頂の中、2022年に活動休止を発表したBTS。メンバーの一人、J-HOPEのソロ活動に密着したドキュメンタリー映画『j-hope IN THE BOX』が、ディズニープラスで独占配信されています。

本作はBTS活動休止後、初のソロアルバム『Jack In The Box』の制作過程から、アメリカの三大野外フェスの一つである「ロラパルーザ」でヘッドライナーを務めるまでの姿に密着しています。その名の通り「希望」を与え続けてきた彼の意外な一面が数多く映され、創作の苦悩とステージで輝くための努力の舞台裏をあますところなく見せた作品です。
 

ソロ活動の苦悩と大舞台へのチャレンジ

BTSでリードダンスとラップを担当してきたJ-HOPEは、活動休止から1カ月後、早くもソロアルバムをリリースします。今までBTSの仲間たちとともに表現してきた時とは異なり、すべてを一人で引き受けなければいけないプレッシャーを感じながらも、これまで見せる機会がなかった自分の側面を表現する意欲に満ちたこのアルバムの制作過程で、J-HOPEは自分とはどういう存在なのかを振り返っていきます。

リリース前に開催されたリスニングパーティには、韓国の有名人が多数集結。もちろん、ここではBTSのメンバーも顔をのぞかせます。

BTSではラップ担当のJ-HOPEですが、彼はそれだけにとどまらない歌唱力を持っています。今までの自分の箱の中から飛び出して、新たな世界に挑むという心持ちで制作されたこのアルバムは、彼の歌唱力の幅広さからアートワーク制作にいたる世界観構築まで、高いセンスを見せるものとなっています。

しかし、その裏では新たな次元に飛躍しようとする彼の苦悩がありました。その姿をカメラは捉えられています。

J-HOPEの挑戦はアルバム制作だけに終わりません。彼は、シカゴで開催される野外フェス「ロラパルーザ」でヘッドライナーを務めることになっていたのです。メインを張らねばならないプレッシャーを感じながらも、この大きな挑戦に向けて始動します。

映画は、シカゴのステージで披露された圧巻のパフォーマンスとその舞台裏を交互に見せていく構成となっており、それぞれの楽曲パフォーマンスがどのように構築され、それがどんなパフォーマンスに結実したのかをわかりやすく提示します。

ステージ映像は迫力満点の一言で、その場にいるかのような臨場感を味わえます。その合間に挿入される舞台裏では、彼とステージディレクターやダンサーたち、バックバンドらのこだわりが見せてくれるので、ステージの細部までその意図が伝わってくるようです。

憧れのミュージシャンの前ではしゃぐ姿も

本作はプロフェッショナルとしてのJ-HOPEの姿以外に、リラックスした彼のプライベートもたくさん見ることができます。実家で家族と過ごす時間やリスニングパーティでBTSのメンバーやセレブたちと過ごす時間に見せる穏やかな表情にも注目です。

特に、シカゴに舞台を移してからは面白いシーンが続々。憧れのミュージシャン、J. Coleに会った時に大はしゃぎする様子や、2019年のシングル「Chicken Noodle Soup」をともに作ったベッキーGが激励に訪れた時の嬉しそうな表情など、彼の素の一面が垣間見える瞬間もたくさん映っているのです。

そして、BTSの仲間であるJIMINがシカゴまで応援に来てくれて、J-HOPEを支えている姿は感動ものです。初めてのソロでいきなりの大舞台に立つJ-HOPEは、JIMINが不安を取り除いてくれたと作中で語りますが、彼がそばにいてくれたことは何より大きな力になったのでしょう。

ファンに「希望」を届け続けるために努力を惜しまないJ-HOPEの姿にファンならもちろん、BTSを知らない人でも惹きつけられるものがきっとあるはず。J-HOPEの新たな挑戦を確かに刻んだ必見の作品です。

『j-hope IN THE BOX』を見る(ディズニープラスで配信中)

『j-hope IN THE BOX』のストーリー

'I'm your HOPE. You're my HOPE. I'm J-HOPE。

パンドラの箱の中で最も深いところ、最後に残ったのは希望。

2022年7月31日、アメリカシカゴ、世界最大のミュージックフェスティバル「ロラパルーザ」にJ-HOPEはソロアーティストとして、韓国ミュージシャンで初のメインステージヘッドライナーとしてステージに立った。

ダンスしか知らなかったチョン・ホソクで世界的なグループBTSのメインダンサーでラッパーになったJ-HOPE。

「Dynamite」と「Butter」の大々的な成功後、彼は初の公式ソロアルバム作業を開始する。

ソロアーティストとしてのアイデンティティへの悩みと不安が押し寄せるが、J-HOPEは自分に対する勇気と信頼、ダンスと音楽そのものを楽しむポジティブな力で、遂に箱から出て世界を迎えるための準備に乗り出す。

「Jack In The Box」の制作過程とリスニングパーティー、「ロラパルーザ」の公演準備からステージ上での姿まで、200日以上のアーティストJ-HOPEの日常記録を盛り込んだドキュメンタリー

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