iPhoneで電話をかけるには、当然のことながら「電話」アプリを使います。
「電話」アプリのタブバーには、「よく使う項目」「履歴」「連絡先」「キーパッド」「留守番電話」という5つの機能が用意されています。このうち「留守番電話」を除く4機能が、電話をかけるときに利用する機能です。またSiriを使えば、iPhoneに話しかけるだけで電話を発信できるので、手を離せないときに便利です。
しかし、電話をかけられる機能があればあるほど「一体どれを使えばいいのか」「使い方が分からなくなる」と戸惑うiPhoneユーザーも出てくるでしょう。そこで本記事では、iPhoneで電話をかけるための6つの基本的な方法を解説します。
1. 短縮ダイヤル的機能の「よく使う項目」から電話発信
「よく使う項目」は、電話でいう短縮ダイヤルのような機能です。リストに表示されている相手をタップするだけで、電話をかけることができます。普段は決まった相手とのやりとりがほとんどという人に便利です。
左:[+]ボタンをタップ中:「連絡先」画面で「よく使う項目」を選択右:「よく使う項目」に追加する連絡先を選択
よく使う項目は、相手を手動で登録します。履歴などから連絡をよく取り合う人が自動で追加されるわけではありません。
「電話」アプリの[よく使う項目]画面の左上にある[+]ボタンをタップし、「連絡先」画面で登録したい相手を選択し、よく使う項目に追加する連絡先を選択すれば完了です。
連絡先から「よく使う項目」を選択
また、「電話」アプリまたは「連絡先」アプリで相手の連絡先を選択して[よく使う項目]をタップする方法もあります。
2. 発着信の「履歴」から電話発信
「履歴」には、相手からかかってきた着信と、こちらからかけた発信の2つの履歴が残ります。履歴を開けば、最近連絡をした相手がすぐに表示されるので、ワンタップで電話をかけられます。
なお、標準の電話アプリ以外の発着信履歴であっても履歴画面に表示されることがあります。たとえばLINEで電話をかけると、履歴に「LINEオーディオ」と表示されます。
「LINEオーディオ」については以下の記事で詳しく解説しています。
3. あまり電話をしない相手には「連絡先」から電話発信
普段から電話をかけない相手は、「履歴」や「よく使う項目」に登録されていないことが多いはず。このような場合、「連絡先」から探すのが適しています。
左:受話器ボタンまたはそれぞれの電話番号を直接タップ右:受話器ボタンをタップした場合
受話器ボタンをタップしてから発信先を選択するか、連絡先情報に登録されている電話番号を直接タップすれば発信できます。
連絡先から電話をかけることの利点は、自宅の電話番号に携帯電話、勤務先など複数の連絡先を使い分けて発信できるところにもあるわけです。
4. 電話番号を直接入力できる「キーパッド」から電話発信
「キーパッド」は、電話番号を直接入力して電話をかけるときに使います。番号を入力して、緑色の受話器ボタンをタップすると、電話を発信できます。
5.「Siri」に頼んで電話をかけてもらう
音声アシスタントのSiriを使えば、家族や友人などに簡単に電話を発信できます。
ホームボタンのないiPhoneであればサイドボタンを長押し、ホームボタンがあるiPhoneではホームボタンを長押しすればSiriを起動できますが、Siriを使いたくなるシチュエーションを想定すると、すべて声だけで完結できる「Hey Siri」機能の利用がおすすめです。
ハンズフリーでの通話が可能
「Hey Siri、お母さんに電話」などと声で頼めば、連絡先に登録してある電話番号に一発で発信してくれるのが強み。他にも「スピーカーで○○に電話」や「ハンズフリーで○○に電話」などと声で頼めば、スピーカーをオンにした状態で発信してくれるので、手を離せない作業をしているときに重宝するはずです。
Siriの詳しい使い方については、以下の記事で解説しています。
6. もしもの時に「緊急電話」をかける
もしもの時のために必ず頭の片隅に入れておいてほしいのが、緊急電話のかけ方です。緊急電話は、「電話」アプリのキーパッドとパスコード入力画面、およびSiriから発信可能です。
Siriに「緊急電話」と話しかける
日本国内で連絡できるのは、警察(事件・事故)の110番と消防(火災・救急)の119番、海上保安庁・海上保安本部(海上の事件・事故)の118番の3つだけに限定されています。
ロック画面を解除せず緊急電話することも可能
この緊急電話だけは、iPhoneのユーザー自身が電話をかけられない緊急事態であっても発信できるように、端末にロックがかかっていたとしても誰でも発信できる仕組みになっています。ロック画面でパスコード入力画面を表示して左下の緊急をタップして電話番号を入力するか、Siriに「Hey Siri, 緊急電話」と話しかけて発信先を選択するだけです。
気軽にテストで発信するとイタズラ電話になってしまうので、かける機会になかなか出くわさない緊急電話。それでも、非常時に備えて覚えておくといいでしょう。
検証端末:iPhone XR、iPhone SE 第2世代(いずれもiOS 13.6)