iOS 10で導入されたベッドタイム機能。まったく活用していないiPhoneユーザーは少なくないでしょう。
健康な生活を保つにのに、なくてはならないのが睡眠です。睡眠時間が短かすぎたり、日によって就寝時間や起床時間が乱れていたりすると、十分に休養したつもりでも、疲れがなかなか取れません。ベッドタイム機能は、あらかじめ設定した就寝時間と起床時間を通知やアラームでお知らせし、規則正しく生活できるようにユーザーを助けてくれます。
本記事では、iPhoneのベッドタイム機能の使い方をざっくり解説します。
睡眠分析を活用しよう
睡眠時間がグラフ化される
ベッドタイム機能がユニークなのは、睡眠時間がグラフで可視化されるという点。画面下のほうに表示されている睡眠分析を見れば、1週間の就寝時間と起床時間が一目瞭然です。
睡眠時間がバラバラだとグラフの形もバラバラになる。毎日の生活を見直すよい機会になるはず
グラフの上下にあるラインがそれぞれ設定した就寝時間と起床時間を示しています。理想的なのは、このラインの内側にグラフのバーが収まっていることですが、ラインからバーがはみ出ていたり、極端に短くなっていたり、日によってグラフの形が大きく変化していたりしている場合は、睡眠時間が乱れていると判断できるわけです。不規則な生活を改善するきっかけになります。
「ヘルスケア」アプリと連動
「ベッドタイム」画面で[その他の履歴]をタップすると表示されるヘルスケアの睡眠分析画面
睡眠分析データは、「ヘルスケア」アプリに記録されています。「時計」アプリの「ベッドタイム」画面で[その他の履歴]をタップするか、「ヘルスケア」アプリ→[ヘルスケアデータ]→[睡眠]→[睡眠分析]でデータを確認できます。
「ヘルスケア」アプリでは、手動で就寝時刻や睡眠時間を入力することや、分析のデーターソースとなるアプリを設定することも可能です。
睡眠分析データは削除できる
睡眠分析データは削除できます。「睡眠分析」画面→[すべてのデータを表示]で個別のデータを左スワイプして[削除]可能。さらに[編集]→[すべてを削除]とタップすれば、過去の睡眠データをまとめて削除することもできます。
今日から始める、iPhone「ヘルスケア」の設定と使い方【歩数・睡眠・体重・運動の管理など】
まずはベッドタイム機能を利用してみる
ベッドタイム機能は、「時計」アプリから利用します。iOS 10以上を搭載したiPhone/iPadで利用できます。
1「時計」アプリを起動する
ホーム画面にある「時計」アプリをタップして起動します。
2[ベッドタイム]をタップする
画面下のメニューから[ベッドタイム]を選択し、[開始]をタップします。
3起床時間を設定する
起床時間(アラームを鳴らしたい時間)を設定し、[次へ]をタップします。
4曜日を設定する
アラームを鳴らさない曜日を設定します。たとえば土日をオフにしておけば、月曜から金曜の平日のみアラームが鳴ります。
5睡眠時間を設定する
希望する睡眠時間(理想的な睡眠時間は個々人によって異なります)を設定し、[次へ]をタップします。
6リマインダーを設定する
就寝時刻を知らせるリマインダーを表示するタイミングを設定します。
7目覚ましサウンドを設定する
起床時に鳴らすサウンドを設定します。通常のアラームとは異なるサウンドが用意されており、iTunesの音楽などは指定できません。
8設定を保存する
設定が済んだら、画面右上の[保存]をタップします。
以上でベッドタイムの設定は完了です。「ベッドタイム」画面では、設定した就寝時刻と起床時刻が数字および丸いバーで表現されます。
就寝時刻になるとリマインダーが表示される
就寝時刻になると、設定したタイミングでリマインダーが表示されます。つい夜更かしをしてしまう夜型の人でも、通知が届くことで就寝時刻を強制的に意識させられます。
設定した目覚ましサウンドでアラームが鳴る
起床時刻にはアラームが鳴るので、起きたら[停止]させましょう。[スヌーズ]をタップすれば9分後に再度アラームを鳴らすことができます。
iPhoneでアラーム(目覚まし時計)を設定/オフ/編集/削除する方法
ベッドタイム機能の設定を変更する方法
ベッドタイムの設定はいつでも変更できます。
睡眠時間(就寝時刻/起床時刻)を変更
バーの端をスライドすると就寝時刻か起床時刻のみを変更できる
バーの端以外の部分をスライドすると睡眠時間を固定したまま就寝時刻と起床時刻を前後に移動させられる
画面に表示されているバーをドラッグすれば、就寝時刻や起床時刻を変更できます。バーの端をドラッグすれば就寝時刻や起床時刻を個別に変えられるほか、また端以外の部分をドラッグすることで睡眠時間を固定した状態で就寝時刻をずらすことができます。
曜日/リマインダー/サウンド/音量を変更
ベッドタイム機能の各種設定は変更できる
アラームを鳴らす曜日や就寝時刻のリマインダー、目覚ましサウンド、音量を変更したいときは、[オプション]をタップします。設定を変更したあとは[完了]をタップして、設定を保存します。
ベッドタイム機能をオフにする方法
「ベッドタイム」画面には、ベッドタイム機能の動作をオン/オフできるスイッチがあります。
ベッドタイム機能のオン/オフはスイッチでかんたんに切り替えられる
ベッドタイムを一時的に無効にしたいときはオフにしておきましょう。就寝前のリマインダーや、起床時間のアラームが無効になります。設定が削除されることはないので、オンにし直せばすぐにベッドタイムが利用できる状態になります。
検証端末:iPhone 7/iPhone 7 Plus(iOS 10.3.3)、iPhone X(iOS 11.1.2)