iPhoneを使っていく上で、避けては通れないのが「通知」の取扱いです。iOS 10になって通知の表示方法の設定が若干変化しています。
具体的には、iOS 10では通知関連の仕様にいくつかの変更が加えられるとともに、「通知の表示」という設定が削除されてしまいました。同設定は、通知センターで通知をどのようにまとめて表示するかを変更できるもので、まとめ方の基準をアプリと時系列(最近/今日/昨日など)の2パターンから選択できました。
左:iOS 9におけるアプリごとの表示右:iOS 10における時系列表示
そもそも時系列で通知をまとめられるようになったのはiOS 9からで、iOS 8以前の通知センターではアプリごとに通知が表示されていました。さらに言えば、iOS 8までは通知センターに表示できる最大件数をアプリごとに設定できていましたが、iOS 9になって件数設定ができなくなるとともにデフォルト設定が時系列になった経緯があります。つまりアップルは、iOS 8からiOS 10にかけて、通知センター内のカテゴライズの基準をアプリから時系列へと段階的に移行させたわけです。
左:iOS 9では「通知の表示」で[Appごとにまとめる]をオンにできた右:iOS 10では機能が消滅
アプリごとの表示に変更していたiPhoneユーザーにとっては不満の残る機能削除かもしれませんが、iOS 9からiOS 10にかけて漸進させた変更であるだけに、通知をアプリごとにまとめられる通知センターの復活は当面なさそうです。