国内マップアプリの中でも主流であったGoogleマップ。しかし、ゼンリンとの契約を見直したことで19年3月頃より地図の精度が下がったとの報告が相次いだことで、代替アプリを検討している人もいるかもしれません。そこでおすすめしたいのが「Yahoo!マップ」です。ゼンリンのデータを用いている安心感以外にも、お出かけ情報が収集できたり、防犯や降雨の備えまでこれ1本でできたりとメリットが多数あります。
本記事では、意外と知られていない、Yahoo!マップの便利な機能や使い方をGoogleマップとの比較を交えて紹介します。
基本機能(現在地、地図の種類、経路検索)
まずは、基本機能(現在地情報/地図の切り替え/経路検索)の使い方を紹介します。なお、使い方はGoogleマップとほぼ同様です。使い方をご存知の方は次章以降へ進んでください。
現在地情報
左:Yahoo!マップ右:Googleマップ
画面下部の
アイコンをタップすると現在地の周辺地図が表示されます。地図上に指を置いて動かすと「左右上下」、2本の指を開閉すると「拡大・縮小」できます。Yahoo!マップの特徴は「コンビニ」や「建物」など、道案内の目印になりそうな建物のアイコンが大きく表示されている点。もちろん、現在地の方角は矢印になっているので、方角に自信がない人も安心。目的地まで迷わずたどり着けそうです。
地図は4種類(通常地図・航空地図・路線地図・3D)
左: 3Dモード右:地図のアイコンをタップして地図の種類を変更できる
もう一度
をタップすると地図が立体的に表示される3Dモードになります。また、画面右上の
経路検索
経路検索する際は、検索バーに「地名や駅名、住所、施設などのスポット名やジャンル、店舗や施設の電話番号」などを入力するか、「新宿 カレー」など、地名やジャンルをスペースで区切って検索します。
目的地を選択して、「経路」または「移動時間が記載されたアイコン」をタップすると候補の一覧が表示されます。
移動手段は車、徒歩、公共交通機関(電車やバス)に切り替えることができます。
乗車位置や駅の出口情報が詳細だから、乗り換えが快適
たとえば、公共交通機関での検索結果には、「早」「楽」「安」などのアイコンが表示されます。最も早く到着できる、あるいは徒歩移動や乗り換えが少なくてすむルートをひとめで見極められます。乗車位置を教えてくれるのもYahoo!マップならではの機能です。これに従えば、下車後の移動にかかる時間を短縮できます。
また「現在地」をタップすると出発地の変更、「すぐに出発」または「○○時出発」をタップすると、出発もしくは到着時刻を指定できます。
Yahoo!マップは検索機能が充実
スマホ決算サービス「PayPay」や「Tポイント」が使える店舗をマップ上に表示できます。また、TV番組「朝だ!生です旅サラダ」(毎週土曜日、朝8時から放送)で紹介された飲食店などを検索する機能も搭載しています。
PayPay検索
「PayPay」、「ぺいぺい」などと入力して検索すると、画像のように地図上にPayPay利用可能店がリストアップされます。
Tポイント検索
「Tポイント」などと入力して検索すると、地図上にTポイントを利用できるお店がリストアップされます。
旅サラダ検索
「旅サラダ」と入力して検索すると、地図上に旅サラダで紹介された飲食店が表示されます。
この画面上から営業時間や口コミを確認できます。予約やクーポン情報を取得できるのも嬉しいところです。
おでかけ:クーポンを配布
Yahoo!マップではアイコンからお出かけ先を検索できます。また、お出かけ先の決定に役立つイベント等の情報やお得なクーポンをゲットできます。
アイコンを選んで簡単検索
たとえば、カフェ、コンビニ、銀行・ATMなどは文字を入力しなくてもアイコンをタップするだけで周辺施設を検索できます。コンビニを探したい、カフェで時間をつぶしたい、お金をおろしたいといった場合にも、ワンタッチでお目当てのおでかけスポットを探せます。
やり方は、
タブをタップして、「付近のおでかけスポット」の項目に表示された「カフェ、コンビニ、ファーストフード」などのアイコンをタップするだけ。もっと見る[]をタップすると、グルメや買い物、施設などのカテゴリ別のアイコン一覧を表示できます。
検索結果とともに、お出かけスポットに関する情報が表示されます。かなり詳しい記事や開催中のイベント情報が充実していますから、「これからどこに行こう?」と目的地を考える際に活躍します。また、自宅周辺の意外と知らないスポットを発見することもあるでしょう。
お得なクーポンをゲット
左:検索バーに入力して検索右:周辺施設のアイコン一覧から検索
クーポンという切り口での検索も可能。検索バーに「クーポン」と入力するか、クーポンのアイコンを選んでください。
エステやマッサージ、整体などは初回限定でかなりお得なクーポンが発行されているので、自宅周辺やよく訪れる駅などで探してお得に利用してください。
気に入った情報は保存しよう
なお、「ハートアイコン」をタップして気になる情報をストックしておけば、後からまとめて見返せます。
雨雲レーダー:6時間先までの雨雲情報を配信
お出かけするときに便利なのが雨雲レーダーです。
画面右上の
→ とタップ。降雨量によって色別に表示された雨雲がリアルタイムで表示されます。また、画面下部の再生ボタンをタップすると雨雲の移動を時間の経過が表示され、むこう6時間の天候を把握できます。たとえば、食事や買い物に出かけるときの情報源になります。
さらに通知を受け取ることもできます。右上の歯車アイコンをタップして「通知を行う」にチェックを入れると、現在地周辺で30分以内(iOSの場合は1時間以内)に雨が降りそうという時に通知が届きます。たとえば、通知を受けて、買い物や子どもの外遊びを切り上げるといった使い方ができそうです。
混雑レーダー:渋滞情報を提供
遊園地や水族館、大型ショッピングセンターなどお出かけ先の混雑状況の確認や、電車の遅延やイベント開催などで混雑した駅を避けたいときに活躍するのが、混雑レーダーです。
地図を表示して画面右上の「地図アイコン」→「混雑レーダー」とタップすればOK。
地図は6時から25時まで20分間隔で更新され、青からピンクの11段階で混雑度をチェックできます。なお、画面下部のボタンを動かすと過去3時間の混雑状況を振り返ることもできます。
防犯マップ:不審者情報を地図で告知
子どもが使う通学路に危険な場所がないかをチェックするのに役立つのが防犯マップです。
防犯マップを見れば、どこで犯行があったのか一目瞭然です。また、地図上のアイコンをタップすると、事件の状況(わいせつ、声かけ、盗撮、痴漢、暴言、ひったくり、刃物所持)や、発生場所、日時、犯人の外見的な特徴など、詳細を知ることができます。
「防犯マップ」を見る方法は、地図を表示して画面右上の「地図アイコン」→「防犯マップ」の順にタップするだけです。
デフォルト設定では、全期間の情報が表示されています。事件発生の期間を絞り込む場合は、画面左下の
をタップして設定しましょう。通知機能が備わっているので、犯罪発生時に通知が届くよう設定しておくとより安心です。
利用するには画面右下のその他[]→設定ボタン[]→ とタップして、 をオンに切り替えておきましょう。
ARモード:目の前の景色をアプリ上に表示
出発時にどの方向へ進めばいいかがわかないことがあります。そんな場合に活躍するのが、ARモードです。
左:ARモード右:標準の地図
実際の風景をカメラに写すと、画面上に矢印が表示され、進むべき方向を示してくれます。
ARモードを表示する方法は、検索バーをタップ。次の画面で
タブに切り替えたら、目的地を入力します。入力が済んだら、「人間」のアイコンをタップ。すると目的地までの経路が表示されるようになります。あとは、画面上部の
をタップすれば画面が切り替わります。