「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」は、街中で気軽に自転車を借りられるシェアサイクルプラットフォームサービスです。スマホアプリから自転車が置いてあるステーションを検索して、いつでも予約・利用できます。
JR東日本と提携しており、利用金額に応じてJREポイントが貯まるサービスなどもあります。本記事では、HELLO CYCLINGの使い方や実際に体験した感想などを紹介します。
HELLO CYCLING(ハローサイクリング)とは
HELLO CYCLINGは、OpenStreet株式会社が提供するシェアサイクルプラットフォームサービスです。全国約8800カ所に設置されているステーションの自転車を、専用アプリからいつでも借りられます。借りた場所とは別のステーションに返却できるため、ちょっとした買い物や観光中の移動など幅広い用途で気軽に使えて便利です。
さらに、JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」も利用金額(100円ごとに1ポイント)に応じて貯められるため、普段Suicaを利用している人は効率良くポイントを増やせます。
HELLO CYCLINGには、「ダイチャリ」や「Bell Sharing」など全国の16サービスが参加しています(2024年9月現在)。HELLO CYCLINGの専用アプリだけ登録しておけば、各ステーションに設置されている16サービスの自転車をどれでも借りられるのです。もちろん、ダイチャリやBell Sharingなどのサービスに個別に登録をすることも可能ですが、HELLO CYCLINGであれば各サービスの自転車を一括で利用できます。
HELLO CYCLINGの料金プラン
HELLO CYCLINGの料金は利用エリアや自転車の車種によって異なります。
ここでは例として、東京都千代田区と大阪府の料金プランを紹介します。HELLO CYCLINGには、シティサイクルやスポーツタイプなどの自転車が4車種と電動サイクルが1車種登録されていますが、エリアによっては利用できない車種もあります。なお、電動サイクルを利用できるのは16歳以上です。
シティサイクル | スポーツタイプ | e-Bikeタイプ | チャイルドシート付き |
電動サイクル |
|
---|---|---|---|---|---|
利用開始30分まで |
130円 |
300円 | 設定なし | 200円 | 設定なし |
15分ごと |
100円 | 150円 | 設定なし | 100円 | 設定なし |
〜12時間 | 1800円 | 3000円 | 設定なし | 2000円 | 設定なし |
〜24時間 | 設定なし | 設定なし | 設定なし | 設定なし | 設定なし |
シティサイクル | スポーツタイプ | e-Bikeタイプ | チャイルドシート付き |
電動サイクル |
|
---|---|---|---|---|---|
利用開始30分まで |
130円 |
300円 | 300円 | 設定なし | 設定なし |
15分ごと |
100円 | 150円 | 設定なし | 設定なし | 200円 |
〜12時間 | 1800円 | 3000円 | 2000円 | 設定なし | 4000円 |
〜24時間 | 設定なし | 設定なし | 設定なし | 設定なし | 設定なし |
HELLO CYCLINGの登録方法
ここでは、HELLO CYCLINGの登録方法について解説します。HELLO CYCLINGを利用するには、はじめに専用アプリをインストールしてユーザー登録をおこないます。
-
アプリを開いてユーザー登録をする
アプリを起動したら[はじめてHELLO CYCLINGを使う]をタップ
携帯電話の番号を入力して[会員登録する]をタップ
SMSで届いた4桁の数字を入力する
アプリを起動したら、画面に従ってユーザー登録をしましょう。
[はじめて HELLO CYCLINGを使う]をタップし、携帯電話の番号を入力して[会員登録する]を押します。電話番号のSMSに届いた4桁の認証コードを入力します。
メールアドレスを入力、またはサインアップするサービスを選ぶ
名前を登録して[次へ]をタップ
決済方法を登録する
画面が切り替わったら、登録するメールアドレスを入力します。すでに登録しているYahoo! Japan IDやFacebookのアドレスなどを利用することも可能です。
ユーザーの氏名を入力したら[次へ]をタップして、決済方法を登録しましょう。決済方法はPayPay残高払い、クレジットカード、キャリア決済、Yahoo!ウォレット決済などから選択できます。今回はPayPayを選択しました。
PayPayの場合は利用時に再度アカウント設定をする
登録が終わると、30分無料クーポンを付与された
PayPayで支払う場合は自転車をレンタルするときに、改めてアカウントを設定します。
これで登録は完了です。登録が終わると、初回利用30分の無料クーポン(130円分)が付与されました。
-
交通ルールのテストを受ける(電動サイクル利用時)
トップページ右上のメニューボタン
をタップ「電動サイクル利用準備」をタップ
[電動サイクル利用準備を開始]をタップ
通常の自転車の利用の場合はStep1で完了ですが、電動サイクルを利用する場合は事前に交通ルールのテストと年齢確認が必要です。利用できるのは16歳以上で、免許等は必要ありません。
まず、トップページの右上にあるメニューボタン
をタップして、「電動サイクル利用準備」を選択します。[電動サイクル利用準備を開始]をタップして、画面に従って交通ルールのテストを受けましょう。全12問の交通ルールテストを受ける
テストに合格したら[電動サイクル利用準備へ]をタップ
生年月日を登録する
全12問のテストに合格したら、引き続き年齢確認をおこないます。生年月日を入力して、年齢確認書類を提出します。今回は運転免許証を撮影して提出しました。
提出をしてチェックが終わると、電動サイクルが利用できるようになります。
-
JRE POINTを連携させる
メニュー画面から「提携サービス」をタップ
[JRE POINTと連携]をタップ
[JRE POINTと連携する]をタップ
HELLO CYCLINGでは利用金額に応じてJRE POINTを貯めることができます。
JRE POINTを持っている人は、ユーザー登録が完了したらHELLO CYCLINGのアプリでJRE POINTのアカウントを連携させましょう。トップページの右上にあるメニューボタン
をタップしてメニュー画面を開き、「提携サービス」を選択します。[JRE POINTと連携]をタップして画面が切り替わったら、[JRE POINTと連携する]を選択します。
氏名・生年月日を入力し、チェックを入れて[連携する]をタップ
JRE POINTのユーザーIDとパスワードを入力し[連携を開始]をタップ
パスワードと認証コードを入力し[連携を開始]をタップ
JRE POINTに登録した氏名や生年月日を入力して、チェックボックスにチェックを入れたら[連携する]をタップします。続いて、JRE POINTのユーザーIDとパスワードを入力して、[連携を開始]をタップしましょう。
JRE POINTに登録しているメールアドレス宛に認証コードが送られるので、その番号とパスワードを入力し、再び[連携を開始]をタップすると連携が完了します。
30分無料で乗れるクーポンコード情報

初回限定クーポン

紹介コード

タイムセール情報
HELLO CYCLINGには、初回利用限定でもらえる30分無料クーポンコード以外にも、友だち紹介で30分無料になる乗車クーポン、公式X(旧ツイッター)で確認できるキャンペーン情報などから無料クーポンをもらうことができます。
30分無料で乗車できるクーポンは誰でもすぐに利用可能なので、下記コードをコピーしてぜひ利用してください。
30分無料クーポンコード:INbOK/anJH8h
実際に自転車をレンタルしてから返却するまでの手順
ここでは、実際にアプリから自転車を予約して利用、返却するまでの手順を解説します。
自転車を予約する

トップページからステーションの場所を確認する

自転車のアイコンをタップして所在地の情報を確認する

そのまま下にスワイプし、借りたい自転車を選ぶ
ユーザー登録が完了したら、さっそく自転車をレンタルしてみましょう。トップページの地図上には、自転車を借りられるステーションのアイコンが表示されます。アイコンをタップすると、ステーションの所在地が表示されました。
そのまま画面を下にスワイプすると、利用可能な自転車が一覧で表示されます。自転車は「HELLO CYCLING」と「ダイチャリ」の2社が登録されていましたが、どちらも同じ手順で利用できます。今回は、一番上の自転車を選択して[車両予約に進む]をタップします。

今回は[PayPay支払いで予約する]を選択

PayPay払いの際は預かり金2000円が必要

[PayPayで予約を続ける]をタップ
予約する自転車を選択したら、決済方法を選択します。今回はPayPayで支払いました。画面を下にスライドして[PayPay支払いで予約する]をタップします。
PayPayで支払う場合は、預かり金として2000円が必要となります。自転車を返した後で、2000円から利用金額を引いた差額が返却される仕組みです。[PayPayで予約を続ける]をタップしましょう。

PayPayに登録している携帯電話番号・パスワードを入力し[同意してログイン]をタップ

PayPayでの予約完了画面
PayPayのログイン画面が表示されるので、電話番号とパスワードを入力したら[同意してログイン]をタップします。PayPayで預かり金の2000円を支払うと予約が完了します。

複数の自転車を選んで同時予約することができる
複数台の自転車を同時に予約することも可能です。同行している家族や友人はユーザー登録をしなくても、一緒に自転車を借りることができるのでとても便利です。
なお、一度に借りられるのは、1アカウントに付き最大4台までです。PayPayで決済する場合は予約は1台ずつおこないます。
自転車を利用する

アプリの地図で借りたステーションを確認する
予約が完了したら、アプリの地図で場所を確認してステーションへ行きましょう。ステーションに到着したら自分が予約した車両の番号を確認してください。

番号はサドルの下に書いてある
番号はサドルの下に書いてあります。今回は「G1964」を予約しました。自転車のサドルは高さを調節できるので、乗る前にチェックしておきましょう。

アプリの[解錠]をタップすると自転車のロックが解除される
アプリに表示されている「解除」をタップすると、予約した自転車のロックが解除され、利用時間のカウントがスタートします。

電動アシスト機能で運転も楽
自転車には電動アシスト機能が付いているので、坂道でも楽に走ることができました。

停車するときはロックをかける
自転車を停める場合は、ロックをかけましょう。ロックをしても、スマホアプリから利用時と同じように解錠することができます。
自転車を返却する

[返却]をタップし[OK]を押せば返却完了

「予約・利用履歴」から利用履歴が確認できる
今回は予約したステーションで返却しました。返却手続きは、自転車をロックしてアプリ画面に表示されている[返却]をタップすれば完了です。返却が完了するとメニュー画面の「予約・利用履歴」にも表示されます。
他のシェアサイクルとの違いは?
HELLO CYCLING以外のシェアサイクリングサービスとも比較してみました。
車種や利用エリアはHELLO CYCLINGが幅広いことがわかります。今回比較したシェアサイクリングサービスの中では唯一、チャイルドシート付きの自転車も用意されているため、小さいお子さんがいる人でも利用することができます。
利用料金はPiPPAのほうが安かったり、長時間利用する場合はドコモ・バイクシェアのほうがお得だったりします。また、宮城や大分など、HELLO CYCLINGでがカバーしていないエリアもあります。自分の生活圏や足を運ぶエリアにステーションがないと、いくら便利でも意味がありません。まずはHELLO CYCLINGを含めて、利用可能エリアやステーションの場所をチェックすることをおすすめします。
HELLO CYCLING | LUUP | ドコモ・バイクシェア | チャリチャリ | PiPPA | |
---|---|---|---|---|---|
利用可能エリア |
北海道・岩手・茨城・栃木・埼玉・千葉・東京・神奈川・岐阜・静岡・愛知・三重・新潟・長野・大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・香川・愛媛・広島・福岡・熊本・沖縄 | 東京・大阪・横浜・京都・仙台・宇都宮・名古屋・神戸・広島・福岡・高松 | 北海道・岩手・宮城・東京・横浜・埼玉・茨城・群馬・山梨・長野・新潟・石川・福井・愛知・岐阜・三重・滋賀・京都・大阪・奈良・兵庫・岡山・広島・島根・大分・鹿児島・沖縄 | 東京・福岡・熊本・久留米・佐賀・天草・名古屋・桑名 | 東京・埼玉・新潟・滋賀・京都・奈良・大阪・兵庫・徳島・高知・佐賀・宮崎・鹿児島 |
料金(※) |
最初の30分/130円 以降15分ごとに100円 |
基本料金50円+時間料金1分/15円 |
最初の30分/165円 以降30分ごとに165円 |
1分/7円 | 30分/110円 |
車種 |
|
|
|
|
|
※東京都の最低利用料金
HELLO CYCLINGを使ってみた感想、メリット・デメリット

アプリの基本的な機能も使いやすく、ポート数が多かったので便利に感じました。1アカウントで複数の車両を予約できるため、誰かと一緒に利用するときは自分がアカウントを持っていればいいという点も魅力です。
一点注意したいのが、返却時です。目的地に着いたら満車で停められず、返却できるポートが近くにない、といったケースも起こり得ます。30分以内に限り返却予約が可能なので、あらかじめ返却したいポートを予約しておくことをおすすめします。また、チャイルドシート付き自転車の場合など、車種によっては貸出/返却場所が制限されているため、返却場所は事前に確認しておきましょう。
- 利用可能エリアが幅広く、借りられる車種も豊富
- 1アカウントで最大4台の車両を予約できる
- JRE POINTと連携可能
- 借りる場所や時間によっては、他のシェアサイクリングサービスより料金が割高に
- 車種によっては別のポートで返却できないことも
- PayPay払いの場合は2000円以上残高がないと使えない
とはいえ、利用エリアが限られた地域限定のシェアサイクリングサービスをアプリ1つで横断して利用できるため、シェアサイクリングサービスを日常的に利用していたり旅行先で利用したい場合は大変便利です。また、JREポイントが貯まるのも、Suicaを利用している人にとってはうれしいところ。利用すれば利用するだけJRE POINTも貯まるので、効率的にポイントを貯めたい人は、HELLO CYCLINGを検討してみてはいかがでしょうか。