Googleマップで目的地やルートを検索すると履歴が残り、次に検索するときに候補として表示されます。
この履歴はクラウドとローカル(端末)の二重で記録されるため、「削除したのに検索ボックス上に出てくる」「履歴を完全に削除できない」といったトラブルが起こりがち。完全に履歴を表示させないためには少しコツが必要です。
履歴を消しても検索ボックス上に出てくる原因は?
Googleマップでは以下の通り、右上のアカウントマーク→
→ からスポットの検索・閲覧履歴を削除できると案内されています。


しかし削除後、いざGoogleマップを開いてみると、なぜか履歴が消えていません。筆者も手持ちのiPhone、Androidスマホ計5台の端末で試しましたが、いずれも削除できていませんでした。
おそらく、Googleマップで検索した履歴はGoogleアカウント(クラウド)のほか、アプリデータとして端末上にも記録される仕組みなのでしょう。
二重で履歴が管理されているため、完全に消去して表示させないようにするにはGoogleアカウントと端末、両方からデータを消さなければなりません。
Googleマップで検索履歴を非表示にする方法
履歴が残るのはアプリの仕様なのでどうしようもありませんが、対処できないわけではありません。以下、3つの方法を紹介します。
方法1:アプリのストレージを消去する(Androidのみ)
アプリデータとして保存された履歴を削除するには、Googleマップの「ストレージを消去」するのが効果的です。
Androidスマホに搭載される「ストレージを消去」機能はアプリのアンインストールと同じ効果があり、データが一切保存されていない初期状態に戻すことができます。



前述した手順で履歴を削除した後、ホーム画面でGoogleマップアプリを長押しし、メニューから に進みます。 ボタンを押しましょう。
再度アプリを開き、検索ボックスを確認してみてください。履歴が完全に削除され、アプリ上に表示されていないはずです。
ただしストレージを削除すると、設定などもすべて初期化されてしまいます。自宅や職場を指定していたり、ナビのカスタムをしていたりする場合は再設定が必要です。
方法2:ウェブとアプリのアクティビティをオフにする

「ウェブとアプリのアクティビティ」をオフにすることで、検索ボックス上で[×]ボタンを押して簡単に履歴を削除・非表示にできるようになります。
根本的な解決にはなりませんが、見られたくない履歴に対して対処しやすくなるでしょう。


「ウェブとアプリのアクティビティ」をオフにするには、Googleマップを開き、右上のアカウントアイコンをタップ。展開したメニューで
を選択してください。


「アクティビティを保存しています」に進み、ウェブとアプリのアクティビティの
ボタンを押してください。最後に ボタンをタップすれば設定完了です。方法3:シークレットモードで使う


Googleマップは、Googleアカウントでログインすることで、検索履歴やロケーション履歴の記録がおこなわれる仕組みです。
シークレットモード使用中は実質的にログアウトと同じ状態になるため、検索やルート案内機能を使っても一切履歴が残りません。検索ボックス上の履歴などもすべて非表示にできます。

設定方法は簡単。Googleマップアプリ右上のアカウントアイコンをタップし、
を選択するだけです。オフにするまでシークレットモードが継続します。この状態でも現在地表示(GPS)は動作しますし、地図アプリとしてさほど不便はないでしょう。しかし、自宅や職場などパーソナルな情報は非表示になるので、自分好みに設定を変更している人は使いづらいかもしれません。