本記事の内容は2013年2月時点の仕様に基づいています。
スマートフォンを使うようになって、Gmailを活用するようになったという人は多いだろう。特にビジネスでも活用するシーンは多く、仕事で使用しているメールアドレスに受信したメールをGmailでもチェックできるよう設定しておけば、出先でもスマートフォンからメールのチェックができて非常に便利だ。
AndroidやiPhoneの純正Gmailアプリの場合、画像等のデータを端末にダウンロードすることもできる。
純正GmailアプリではZIPファイルがダウンロードできない
しかし、ここで問題が1つ発生する。ZIPなどの圧縮ファイルの場合、純正アプリではダウンロードすることができなかったり、解凍できないという難点があるのだ。データのやり取りを頻繁にGmailで行うという人の場合、これは少々困ったことになる。
仕事のメールを出先でもチェックできるように、Gmailに転送設定したはいいが、ZIPファイルのやり取りを行うといった場合、Android版の純正Gmailアプリでダウンロードしようとすると、「不正なソフトウェアが含まれている可能性がある」という警告が表示されるため、ダウンロードはおろか、開くこともできない。
出先から会社に戻ってメールをチェックするという形をとるのもいいが、移動時間などを考慮すると、とても効率的とはいえない。特に、「早急にご確認ください」といった文言でも入っていようものなら、少しでも早く内容を確認したくなるだろう。
そんな時、最も手軽にチェックできる方法が実はブラウザアプリでチェックする方法なのだ。
Web版Gmailにアクセス
ブラウザアプリであれば特に指定はないので、普段使い慣れているブラウザアプリからGoogleにアクセスしよう。
Androidの場合
Googleのトップページが表示されたら、左上のメニューボタンからWeb版Gmailにアクセスする。
アカウントを入力してログインしたら、受信したメールをブラウザ上からチェックしてみる。
純正Gmailアプリと同様に添付されているZIPファイルをタップすると、純正アプリでは行えなかったZIPファイルのダウンロードがワンタップで開始される。
ダウンロードしたZIPファイルは、ブラウザアプリによって保存先が異なるため、普段使用しているブラウザアプリの設定等を確認して、データの保存先はしっかりと確認しておいてほしい。
ちなみに、Android標準ブラウザの場合は「/sdcard/Download/」以下に保存される。
ここでいうsdcardとは、スマートフォンに装着しているSDカードのことではなく、本体内の保存領域だということも合わせて覚えておくといいだろう。
逆にSDカードのデータを閲覧したい場合は、「/mnt/sdcard/external_sd/」や「/mnt/ext_card/」というように表示される。使用している端末によって表示名が若干異なるので確認しておくようにしよう。
iPhoneの場合
Web版Gmailにアクセスする要領は、Androidと同様。
iPhoneでは、SafariでZIPファイルをダウンロードする場合、EvernoteのノートやDropboxのフォルダ等、保存する場所を選ぶ。写真のように選択すれば完了だ。
また、説明が前後するが、これから紹介するアプリ「quick-zip」をインストールしておけば、すぐにZIPファイルの内容を確認することができる。
ファイルマネージャアプリでデータを解凍→確認
Androidでオススメのアプリ
無事にZIPファイルのダウンロードが完了したからといって安心してはいけない。ダウンロードしただけでは、ファイルの解凍や閲覧などはできないからだ。
Androidスマートフォンでは、ZIPファイルの解凍が可能なファイルマネージャアプリ(ES ファイルエクスプローラー、アストロファイルマネージャー、ZArchiver等)が必要となってくるので、あらかじめインストールしておくことをオススメする。
ZIPファイルの名前が2バイト文字(日本語等)の場合、ダウンロード時に文字化けしてしまう可能性があるため注意が必要だ。
これらのファイルマネージャには、解凍機能のほか圧縮機能も搭載している場合がほとんどだ。出先でも、スマートフォン単体でも仕事のやり取りを行うには十分な機能が備わっている。
今までGmailでZIPファイルのダウンロードができずに困っていたという人には「Web版Gmailでダウンロード」→「ファイルマネージャで解凍」の流れで、スマートフォンの使い勝手が向上するはずだ。
iPhoneでオススメのアプリ
iPhoneの場合は、無料アプリ「quick-zip」をおすすめしたい。
保存したZIPファイルをタップし、「quick-zipで開く」を選択する。