NTTドコモは9月30日、2015-2016冬春モデルとしてソニーモバイル製Androidスマートフォン「Xperia Z5 Compact SO-02H」を発表しました。発売予定日は11月中旬。ソニーでは今期、Z5シリーズ3機種すべて(Z5 Premium、Z5、Z5 Compact)をフラッグシップモデルとして位置づけており、その中でも本モデルはコンパクトさを追求した機種となります。
Xperia Z5 Compact SO-02H(docomoオンラインショップ)
Z5シリーズの中でXperia Z5 Compactは一部のスペック(RAM、ディスプレイ解像度、フルセグなし等)で見劣りする面があることは確かですが、それでも本モデルを選ぶとすれば、やはり手にスッポリと収まるコンパクトなサイズ感が決定的な要因になるところでしょう。約127×65×8.9mmの大きさと約138gの軽量なボディに4.6インチHD液晶ディスプレイを搭載した本機は、Z5/Z5 Premiumと比べて圧倒的に片手で扱いやすいのは間違いありません。
端末デザインは従来のオムニバランスデザインを踏襲しつつ、Z3/Z4よりも全体的に丸みが減った印象。Z5と同様に背面パネルはフロストガラスを採用し、マットな質感で手に馴染み、ほとんど指紋が付きません。一方で側面は背面パネルと同色のプラスチックなのでカジュアルさを印象づけます。4色のカラーバリエーション(Yellow、Graphite Black、White、Coral)の取り揃えを見ても、高級感よりもポップな軽快さをイメージさせる端末に仕上がっています。
Z5シリーズで要注目なのが、初搭載の指紋センサー。丸型から長方形型に変更された電源ボタンが指紋センサーを兼ねており、右手持ちなら使いやすい配置となっています。
指紋認証機能はオンライン決済とロック画面解除などに利用できますが、使用頻度が一番高くなるのはロック画面の解除時になるはず。この点、スリープ時からの復帰時に電源ボタンを押し込むと、それと同時に指紋を読み取りロック解除、ホーム画面表示までスムーズに実行します。iPhone 6sのTouch IDと使い比べてみましたが、速度的には遜色ないレベルに達していました。指紋は最大5パターンまで登録することができ、認識精度は特に問題なし。ただ、電源ボタンが以前よりも出っ張らなくなったので、押しにくさを感じるユーザーも出てきそう。また、指紋センサーを搭載した影響か、ボリュームボタンは右側面下部に移動したため、片手操作時に押しづらさを感じるかもしれません。
プロセッサはSnapdragon 810(2GHz+1.5GHz オクタコア)、RAMは2GB、内蔵ストレージは32GB。外部ストレージはmicroSDXC(最大200GB)を使用可能。下り最大225MbpsのLTE-Advanced「PREMIUM 4G」に対応し、VoLTEも利用できます。バッテリー容量は2700mAh。Z4と同じく端末底面にキャップレスのマイクロUSB端子は採用。IPX5、IPX8、IP6Xの防水防塵性能を備えます。
音楽再生機能では、Z4と同様にハイレゾ音源再生に対応。手持ち音源をアップスケーリングしてハイレゾ相当の音質で聴ける「DSEE HX」や、高品質なワイヤレス再生を可能とする音声圧縮技術LDAC(エルダック)にも対応しています。ノイズキャンセル機能も変わらずサポートします。
背面カメラは、約2300万画素のイメージセンサー「Exmor RS for mobile」を採用し、0.03秒のフォーカス速度を実現。5倍ズーム使用時でも画質を維持できる機能や手ブレ防止機能などを備えます。正面カメラは約510万画素。
OSはAndroid 5.1 Lollipopを初期搭載しますが、NTTドコモがOSアップデートを迅速化することを明らかにしており、Android 6.0 Marshmallowへのアップデート時期はそう遠くないかもしれません。