NTTドコモ2015年夏モデルの富士通製Androidスマートフォン「ARROWS NX F-04G」は、世界で初となる虹彩認証が利用できる機種。5.2インチWQHDディスプレイを搭載し、2,150万画素カメラ、オクタコアCPUを備えるハイスペックモデルとなっています。
目の虹彩による生体認証技術「Iris Passport」
ARROWS NX F-04Gでは、瞳にある「虹彩」を使った生体認証技術「Iris Passport」を搭載しており、スマホの画面を見るだけでロック解除がおこなえます。
ウェブサイトやアプリへのログインID・パスワードも、パスワードマネージャに登録して虹彩認証と組み合わせれば、画面を見るだけで簡単かつセキュアにログインが可能です。
赤外線LED照明で赤外線を照射し、赤外線カメラで眼球部分を撮影することにより虹彩パターンを取得して登録・照合します。そのため、暗い場所でも認証がおこなえ、虹彩の登録後はメガネのレンズ越しでも認識できるのも特長です。
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展示会場のデモ機では登録は数十秒で完了し、その後はサークルを見つめるだけでものの1秒ほどで認証できたため、非常にスムーズな印象。認証するたびに虹彩情報を追加する学習機能もあり、回数を重ねるごとに認証精度がアップし、使い勝手もよくなりそうです。
富士通らしいフルスペック
ARROWS NX F-04Gは、この夏モデルでも屈指のスペックを誇っているのも見逃せません。背面カメラは2,150万画素で、オートフォーカスの速度が高速化されているほか、ファインダーで確認しながらHDR撮影もできるリアルタイムHDRに対応しています。
5.2インチのディスプレイは、解像度2,560×1,440ピクセル(WQHD)のIPS液晶を搭載し、フルHDの1.8倍となる高精細を実現。画素密度も570ppiと、動画コンテンツなどを奥行き感や臨場感をもって楽しめそうです。MHL 3.0を利用し、画面をテレビなどに出力することもできます。
QualcomのSnapdragon 810 MSM8994 2.0GHz+1.5GHzオクタコアを搭載し、RAMは3GB、ストレージは32GB。高精細ディスプレイから心配されるバッテリーですが、容量は3,120mAh。大容量ではあるものの、前モデル「ARROWS NX F-02G」よりは減少しています。
通信はLTE-Advanced「PREMIUM 4G」に加え、Wi-Fiを同時に利用できる高速通信技術である「Wi-Fi MIMO」にも対応。最大速度は仕様上、下り225Mbps、上り50Mbpsとなり、キャリアアグリゲーションやVoLTEにも対応しています。
OSはAndroid 5.0を搭載。赤外線通信、防水・防塵(IPX5,8/IP6X)、おサイフケータイ、NFC、フルセグなどに対応するほか、スマホでは世界初となる近接無線伝送技術「TransferJet」を搭載し、F-04G同士をタッチするだけで動画や写真などの大容量データを超高速で交換することができます。
カラーはIris Green、Black、Whiteの3色展開で、サイズは146×70×8.8mmと幅はスリム。重さは155gです。発売は5月下旬の予定となっています(予約受付中)。
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