チョコザップってどう？ 実際の使い方を店舗写真付きで紹介

コンビニ感覚で誰でも気軽に利用できることから、最近よく見かけるようになった「chocoZAP（チョコザップ）」。一般的なトレーニングマシンだけでなく、美容ケアやマッサージチェア、ランドリーなどさまざまな設備が月額3000円ほどで利用できるコンビニジムです。

「着替え不要」「外履きのままでよい」「運動時間は5分でOK」と初心者にとって非常に利用しやすそうなイメージがありますが、本当にそうなのか、どうやって利用すればいいのか想像しにくい人もいるはずです。

そこで、チョコザップがどんなサービスなのかという基本的なことから、実際にジムを利用する際の手順、利用上の注意事項などを体験も含めて詳しく解説します。

チョコザップは、2022年7月にブランドスタートした、ボディメイクや短期集中型ダイエットのパーソナルトレーニングで有名なRIZAP株式会社が運営する運動初心者向けのコンビニジムです。

2024年5月15日時点で会員数は120万人、店舗数は1500店舗を突破し、2024年5月21日時点で全国47都道府県に出店しています。チョコザップは「コンビニジム」とも称しており、コンビニ感覚で利用できるよう主要駅などの近くや住宅地に出店しているため、店舗数が多くアクセスしやすいのも特長です。

RIZAPグループ広報部の小林 大さんによると、「多くの人に健康になっていただきたいという思いがあった」とのこと。というのも、フィットネス参加率は、日本の人口に対して3.3％と言われており、フィットネス大国のアメリカでは約21％と日本の6倍以上です。健康になってもらうにはフィットネス参加をしてない人にジムに通ってもらい、かつ継続してもらえるサービスをということで、「チョコザップ」が誕生したそうです。

チョコザップでは、運動初心者でも「ジム」のハードルを低くし、利用しやすいようなさまざまな工夫がされています。ここでは、チョコザップの特徴と注意点を解説していきます。

通常、ジムといえば専用のスポーツウェア・スポーツシューズで数時間しっかりトレーニングをして汗をかき、シャワーを浴びて帰る──というイメージを抱くと思います。家からジムも遠かったり、着替えやシャワー、化粧直しなどの時間を考えると2時間ほどかかってしまうため、結果ジムに行きにくいという人も少なくありません。

しかしチョコザップでは、家を出た服装・シューズでよし、トレーニング時間は1日5分でOKと、手軽に利用できるのが魅力。店舗数も多く、都心であれば同地域に複数店舗出店しているケースもあるため、「お昼休みのリフレッシュに職場の近くの店舗でトレーニングしよう」「出かけるついでに近くのこの店舗使ってみよう」と、コンビニ感覚ですき間時間を使いながら場所を選ばず気軽に利用できます。

ランニングマシンなどの一般的なトレーニングマシンのほか、セルフエステやセルフネイル・ホワイトニング・脱毛といった美容ケアや、マッサージチェア、ゴルフ練習ブース、ワークスペース、ランドリーやカラオケなど、さまざまなサービスが追加料金なしの月額税込3278円で利用できます。

一般的なジムは、月額料金が7000円～1万円程度するうえにマシン以外のサービスをこれほど備えたところは少ないため、それと比べると非常にお得と言えます。

2025年2月現在で利用できるのは、上の画像にあるものと2024年3月に追加された下記を加えた計17種類。

• 写真館のような写真が撮影できる「セルフフォト」（一部店舗限定）
• 子どもが遊べる「キッズパーク」（一部店舗限定）
• RIZAPトレーナーがチョコザップ店舗を定期的に巡回して利用者を手伝う「ちょこっとサポート」（一部対象外の店舗あり）
• 提携医療機関でMRI検査やCT検査ができる「chocoZAPメディカル」（提携医療機関にて検査）

これらのさまざまなサービスが追加料金なしで利用することが可能です。

ジム初心者にとって心配の1つとなるのが、トレーニングマシンを使えるかどうかではないでしょうか。大きなマシンを初心者が使用するのはかなりハードルが高いように思えます。

チョコザップには専用のアプリがあり、そこでマシンの使い方が丁寧に説明されています。動画も用意されているので安心です。

RIZAPグループ広報部の小林さんによると、「設置しているマシンは初心者でも簡単に利用できるマシンを選んでいる」とのこと。たとえ使ったことがない機材でも、テキストや動画をスマホで観ながらトレーニングを進められるので、1人でも簡単かつ迷わずに利用できます。

アプリを観ても使い方がわからない、やっぱり対面で教えてほしいという場合は、RIZAPのノウハウを習得したアドバイザーがチョコザップ店舗を定期的に巡回する「ちょこっとサポート」というサービスがあるので、そちらを利用してみてください。

健康のため、ダイエットのため、体力強化のため……など、ジムを利用する動機は人によってさまざまです。そこで大切なのが、記録をつけて効果を確認しながら目標に向かってトレーニングをすること。

しかし、体重計などの機器を揃えたり、運動後に都度記録を入力するのが手間でハードルが高いと感じる人もいるはずです。

チョコザップでは、体組成計とヘルスウォッチのスターターキットが初回入会時に月額にコミコミでついてきます。特別な機材を自分で用意しなくても体重や体脂肪などの変化を計測し、歩数や消費カロリーなども自動でアプリに記録できるので、気軽に始められるのも大きなメリットです。

チョコザップを利用するには、公式サイトから入会手続きをおこなってアプリをインストールする必要があります。

入会手続きは3分程度ですが、アプリのQRコードの会員証を店舗の機械で読み取って入退館するという流れになるため、チョコザップのサービスを利用するためにはアプリのインストールは必須です。

また、支払い方法はクレジットカードのみとなっています。現金や電子マネーなどが使用できないので、気をつけてください。

チョコザップは基本的に無人ジムなので、利用者個々人がルールを守って利用するという形になります。チョコザップでは下記のマナーやルールが設定されています。他の利用者の迷惑にならないようにしっかり守りましょう。

会員の皆さんが利用する機材です。丁寧かつきれいに利用しましょう。また、館内には感染症対策のためにも備え付けのウェットシートが用意されています。多くの利用者がいるため、マシン利用時はこのウェットシートでマシンの清掃をしてから利用してください。

トレーニングが終了したら次に利用する人のために清掃しておくと親切です。除菌シートでグリップやシート、タッチパネルなど、触れたところを中心に拭き取りましょう。

マシン備え付けのウェットシート用のごみ箱は設置されていますが、基本的に館内にゴミ箱はありません。持参した飲み物などのゴミは自分で持ち帰りましょう。

1人で音楽を聴きながらトレーニングをする人もいると思います。その際は、音量に注意して音漏れしすぎないように注意してください。

また小林さんによると、チョコザップは1人で利用する人が多いそうですが、家族や友人などで利用する人もいるそうです。誰かと一緒に利用する際は、大声で会話するなど、他の利用者の迷惑となる行為はやめましょう。

無人ジムのため、忘れ物をしても届けてくれたり連絡をくれたり、保管しておいてくれるということはありません。貴重品をなくさないようしっかり管理をして、利用後は忘れ物がないよう確認してから退館してください。

チョコザップのジム内での撮影はOKです。ただし、他の利用者が写ってしまうとプライバシーの侵害になってしまうため、撮影する際は自分だけになるよう気をつけましょう。

館内には共用の備品が数多くあります。それらを持ち帰ると、窃盗罪や横領罪などになるため、勝手に持ち帰らないようにしましょう。

ジムと聞くと、ゴリゴリマッチョの人が上半身裸でトレーニングをしている、というイメージを持つかもしれませんが、チョコザップは衣服・靴着用がルールです。

館内は禁煙です。また、飲み物の持ち込みはOKですが食べ物は禁止なので、あらかじめお腹を満たしてから来店するようにしましょう。

ここでは実際にチョコザップに入会してから実際に店舗へ行ってトレーニングをしたりサービスを利用するまでの手順を写真付きで紹介していきます。

注意してほしいのが、入会してすぐに利用できるというわけではないことです。チョコザップの店舗を利用するにはアプリのダウンロードやサービスの予約など、事前準備が必要なので、しっかり押さえておきましょう。

チョコザップへの入会は、ホームページからおこないます。メール登録・利用者情報の登録・引き落としに使うカード情報の登録の3ステップで簡単に登録ができます。なお、チョコザップへの入会方法に関しては下記の記事で詳しく説明しています。

チョコザップに入会したら、専用アプリをインストールする必要があります。アプリは店舗の出入りやその他の便利な機能を利用するために必要なので、インストールは必須です。また、トレーニングマシン・ドリンクバー・デスクバイク・ピラティス・ワークスペース以外のサービスを利用するためには予約が必要で、その予約もアプリからおこないます。

店舗の確認や予約などが済んだら、実際に店舗へ向かいます。今回は、「チョコザップ 徳丸六丁目店」の館内の様子を例に、写真付きで紹介していきます。

チョコザップの店舗は、店舗によって設置されているトレーニングマシンが異なったり、トレーニングマシンを置いていないランドリーだけの店舗があったりとさまざまです。今回利用したチョコザップ 徳丸六丁目店は、チョコザップの店舗のなかでも比較的大きな店舗です。

必要な持ち物は「スマホ」だけでOK。スマホは店舗の出入りのため、アプリから会員証のQRコードを提示する必要があるので必ず持っていきましょう。

店舗に到着したら、アプリの「入館証」をタップします。QRコードが表示されるので、ドア付近の読み取り機にかざしてドアを解錠して中へ入ります。

入館したら、荷物をロッカーに入れて下さい。チョコザップのロッカーはオープンロッカーで、契約ロッカーや鍵付きロッカーはありません。

アウターなどがある場合は、ハンガーが用意されているので掛けてもOKです。
 

着替えが必要な場合は更衣室が備え付けられているので、ここで着替えましょう。あとは、自分が好きなようにトレーニングをすればOKです。

ここでは「チョコザップ 徳丸六丁目店」に設置してあるマシンやサービスを紹介します。

テーブルが付いたデスクバイク。パソコンで作業をしたり、本を読みながらバイクを漕ぐことができます。

左がラットプルダウンという、肩甲骨をゆっくり動かして背中の筋肉をトレーニングするマシン。姿勢維持や基礎代謝の向上に効果的です。

足がパッドの内側にくるように座り、ゆっくり足を開閉することで、ヒップアップや足全体のトレーニングができます。

手前がショルダープレス。持ち手を握り、ゆっくり上げ下げすることで肩まわりをトレーニングできます。肩こりや二の腕に効果があるとのこと。奥はチェストプレス。持ち手を握り、ゆっくり前に押し出してまた元の位置に戻すという動作で胸まわりのトレーニングができます。

入り口付近には、下半身強化に最適なレッグプレスやお腹のトレーニングができるアブベンチ、膝への負担を少なくトレーニングできるバイクなどがありました。

トレッドミルは、好きな速さでウォーキングやジョギングができる有酸素トレーニングマシンです。

一部店舗限定サービスのピラティス。普段使わない筋肉を使うことができるため、インナーマッスルの強化やリフレッシュが期待できます。

肩やふくらはぎ、脚、太もも、お尻などを揉みほぐしてくれます。

一部店舗限定サービスとなるドリンクバー（2025年2月中旬から順次サービス終了）とワークスペース。ワークスペースには電源も確保されています。

こちらも一部店舗限定サービスのランドリー。予約制なので待ち時間なく利用可能です。

セルフホワイトニングをはじめ、美容系サービスは個室となっているので、人目を気にすることなく利用できます。セルフエステでは、ボディ用と顔用が用意されていました。セルフ脱毛では大手サロンでも使用されているIPL脱毛を採用したマシンが使えます。

セルフネイルでは、ネイルプリンターを使い、はがせるジェルネイルを397種類のデザインから選ぶことができます。館内にはトイレも併設されていました。

チョコザップは無人ジムのため、館内には各所にAIによる監視カメラが設置されています。24時間365日遠隔監視センターへつながっており、倒れている人や動かない人などの異変を感知してリアルタイムで監視スタッフに通知が行き、緊急対応をする流れになっているそうです。

トレーニングを終えたら、貴重品やタオル、飲み物など忘れ物がないか確認してください。チョコザップは無人店舗なので、預かりやスタッフによる確認はおこなわれません。チョコザップでの紛失は完全に自己責任となるので注意しましょう。

あとは、入館時と同様にアプリのホーム画面から会員証を開き、QRコードを読み取り機にかざして開錠し、退館すればOKです。

最後に、簡単にチョコザップのアプリの便利機能を紹介します。

体組成計やヘルスウォッチとアプリを連携させると、自動で各種の数値を記録することができます。グラフ形式での表示もできるため、増減を一目で確認することができます。

使用したマシンや歩数など、運動の記録も閲覧することができます。

写真を撮影するだけで、写真をAIが認識し、栄養素やカロリーなどを表示してくれます。1食だけでなく、1日分を合計した栄養サマリーも表示してくれるため、「たんぱく質が足りていないな」「今日の残りの摂取カロリーは○○キロカロリーだから気を付けよう」などと細かく管理することができて非常に便利です。

店舗詳細を開くとその店舗の混雑状況がわかります。小林さんによると、「アプリで入退館を管理しているため、ほぼリアルタイムで混雑状況が更新されている」とのこと。

また、チョコザップの利用者の多くは20～40代で、50代以上も30％強いるそうです。男女比は女性比率が若干多く、利用者の属性は店舗によって異なりますが、スーツ姿で革靴のままトレーニングして帰る人も多いそうです。

混雑状況の傾向を小林さんに聞いてみたところ、「昼にかけて利用者数が増え、お昼休憩などの時間に増えて、昼過ぎに落ち着き、そこから夕方にかけて増えていき18時以降の仕事終わりのタイミングにピークを迎えます。その後から落ち着いてきます。深夜が一番利用者数は少ないですが、朝や午前中、昼過ぎから夕方までの時間帯が比較的落ち着いている」とのことでした。

トレーニングや栄養摂取などのアドバイスをしてくれるアドバイザーや、スターターキットを渡したりアプリの使い方を教えてくれるサポーターが来店してくれるスケジュールを確認できます。

これまでスターターキットは店舗にて自分で取得することになっていましたが、2024年7月以降はサポーターからの手渡しとなっています。

「体力をつけたい」「下半身を鍛えたい」「上半身を引き締めたい」など、さまざまな目的があると思いますが、では実際に何をしたらいいのか悩んでしまうという人も多いはず。そんな人のために、RIZAPのトレーナーが提供するヘルスケアや筋力向上のための動画配信システム「RIZAP LIVE（chocoZAP TV）」が配信されています。

トレーニングを効率よくすすめるプログラムやトレーナーが直接指導してくれるグループレッスンなどがあるため、迷わずトレーニングが進められるはずです。

チョコザップのメリットは、運動もしっかりできるけれども、運動をしなくても、エステやランドリーなどその他のサービスを使ってOKという点です。「活力のある毎日を送ってほしい、という思いがあります。運動は習慣化をするのが大変です。トレーニングとは関係のないさまざまなサービスを用意したのも、運動のきっかけになればという思いがあったから。運動する機会を増やし、心身ともに豊かになってもらうために、運動習慣のすそ野を広げるきっかけになれば」と小林さんは話してくれました。

確かにチョコザップは「ジム」ですが、その他のサービスを含めて月額約3000円で利用できるのはかなりお得です。「ちょっと疲れたから仕事帰りにマッサージチェアに座っていこうかな」「いつも行くコインランドリーは混みがちだからチョコザップのを使おう」「ホワイトニングに興味があったからちょっとやってみようかな」……と、運動に関係なく利用できる便利さはこれまでにないものと言えるでしょう。

小林さんによると、「コンビニ感覚で利用してもらうために、出店舗数を2026年3月末までに2800店舗、2027年3月末までに3800店舗を目指す」とのこと。店舗数が増えれば、本当にコンビニのように気軽に利用できそうです。

またチョコザップでは、定期的にお得なキャンペーンをおこなっています。2024年10月1日から11月15日までに入会すると、初期費用（入会金・事務手数料）0円＋USB加湿器・ブランケット・ネックウォーマーの「秋キット」がついてくるキャンペーンを開催中です。興味がある人は、こういったキャンペーン期間を利用して、ぜひお得に入会してみてください。