近年は、車を持っていない人でも「カーシェアリング」という形で気軽にレンタルすることができます。最短30分など、短時間でも借りられるので、旅行やドライブ以外にも荷物の多い買い物や子どもの送り迎えなど、さまざまな用事で役立ちます。
今回は、カーシェアリングサービス『カレコ』の利用方法を紹介します。
カーシェアリングって何?
「カーシェアリング」とは、シェアと書かれている通り車を複数人で共同所有して、必要なときにいつでも利用できるシステムです。カーシェアリングを提供しているサービスに会員登録をしておけば、必要なときにスマホから予約して利用することが可能です。
車は、主にカーシェアリングサービスが契約しているコインパーキングに停めてあります。家の近くにステーションがあれば利便性が増すでしょう。今回は、東京都内を中心に全国でサービスを提供しているカレコ・カーシェアリングを例に、カーシェアリングの利用方法をご紹介します。
カレコ・カーシェアリングは、最短30分から10分単位で利用することができます。なお、料金プランはベーシックプランと平日プランの2種類があり、それぞれの利用料金は下記表の通りです。6時間以上利用する場合は、時間料金以外に走った距離に応じた距離料金が加算されます。なお、どちらのプランも月会費が980円かかりますが、月に1度でも利用すれば、無料になります。
運転できる車種はステーションによって異なりますが、スズキのスイフトやトヨタのヴィッツといったコンパクトタイプから、ニッサンのエクストレイルなどのミドルタイプ、高級車のレクサスやベンツなど、多くの車種を取り扱っています。
AクラスやCLAなどのベンツでも10分170円という格安料金で借りられるので、気軽に利用できるでしょう。車はすべて禁煙車です。
年式について確認したところ、車によって異なるそうですが、 サービスの開始に合わせて各車用意したため、2000年代後半から2010年代の比較的新しい車を揃えているとのことでした。
車種の一覧については、公式サイトを参考にしてください。
なお、保険料は利用料金に含まれています。対人対物は無制限で、車両故障などの事故も免責0円となっています。ただし、事故を起こした際は、警察とサポートセンターに連絡しないと保険が適用されないので、忘れないようにしましょう。
『カレコ』を使って車を借りてみた
スマホで会員登録する
最初に会員登録をしましょう。登録するにはスマホの他に運転免許証とクレジットカードが必要です。
トップページの[入会]をタップし、[個人入会]を選択します。すると会員ページが表示されるので、「個人情報の取扱いについて、会員規約、貸渡約款を承認する」にチェックを入れてください。
続いて氏名や住所などの個人情報を入力し、料金プランを選択します。
入力内容を確認して間違いがなければ、「申し込む」をタップしてください。その後、利用料金を引き落とすクレジットカードを登録します。
最後に運転免許証の画像を登録します。登録ページの「ファイルを選択」をタップしてください。カメラを起動して免許証を撮影するか、事前に撮影した写真をアップロードしましょう。これで登録作業は完了です。
登録したメールアドレスに手続き完了メールが届くので、URLをタップすると会員ページが開きます。続けて車の予約の手順をご紹介します。
車を予約する
車を予約する場合は、トップページ右上の[会員メニュー]をタップしてください。開くと予約メニューが表示されます。
ここでは登録したマイステーションや利用履歴から検索できるほか、ステーションの場所や借りたい車種を指定して予約することも可能です。今回は初めてなので[場所から探す]をタップして検索します。
予約日と利用したい住所を選択して検索しましょう。予約する日付は2ヵ月先まで選択できます。車が空いていれば当日でも借りることが可能です。
日付と住所を選択して[検索]をタップすると、地図上に空いているステーションが表示されます。
下にスクロールすると、ステーション名や車の空いている時間が表示されます。借りたい車が見つかったら[この車を予約]をタップしてください。
車の利用時間を入力して[予約内容を確認する]をタップします。
予約の最終確認画面が表示され、利用する車のナンバーや料金などが表示されます。内容に問題がなければ[予約する]をタップしましょう。
これで予約は完了です。予約内容は「会員メニュー」の「予約状況」から確認できます。キャンセルしたい場合も予約状況画面から手続き可能です。
なお、複数人で旅行するような場合に、友人を運転手として登録することも可能ですが、免許証を提示する必要があり、追加には2〜3営業日かかるので注意してください。
登録していない人は運転することができません。万が一事故を起こした場合、保険は適用されないので、注意しましょう。
予約した車を利用する
それでは、予約した車に乗ってみましょう。利用開始時間までに予約したステーションに行ってください。主にビル街などのコインパーキングに駐車してあり見つけにくいため、初めて利用するステーションに行く際は、時間に余裕をもって到着できるようにしましょう。ちなみに、車は予約した時間の10分前から利用できます。
ステーションに到着しました。車の前にはカレコの専用コーンが置かれているので、どの車かわからないという心配はありません。車の前に置いてあるので、出せるように横に置きましょう。なお、この時点で車の汚れや傷がないかチェックして、あった場合はサポートセンターに連絡をしてください。
車の鍵は、スマホを操作して解錠します。予約状況の「予約詳細」画面を開いて[利用開始]をタップすると、「ピピッ」と音が鳴って自動でドアが解錠されるので乗り込みましょう。
車内は綺麗で嫌なニオイもしません。もし、汚れや忘れ物を発見した場合は、サポートセンターに連絡をしてください。
乗車したら、最初に助手席のダッシュボードを開きましょう。
中には車のキーが刺さっているので、「返却」から「貸出」に回して抜いてください。
車を利用している間は、この鍵を使ってドアの開閉を行います。
また、ダッシュボードには利用マニュアルも入っています。貸出手順や返却手順などでわからないことがあったときに役立ちます。
サポートセンターの電話番号も書いてあるので、チェックしておきましょう。
ダッシュボード部分以外は、普通の車と変わりません。準備が整ったら出発です。
なお、車を出したら一旦降りて、コーンでステーションの前を塞いでおきましょう。他の車が空いていると勘違いして駐車するのを避けるためです。マニュアルにも書かれている手順なので忘れないようにしてください。
運転中にガソリンが切れそうになった場合は、マニュアルに挟んであるクレジットカードで給油をしてください。
給油を終えたら、スタンドでもらったレシートをマニュアルに挟んでおきます。給油料金は利用者には請求されないので、余裕を持って入れるようにしましょう。
もし運転中に事故を起こした場合には、警察に通報するとともに、サポートセンターにも連絡を入れて指示を仰いでください。
借りた車を返却する
車を使い終わったら、利用終了時間までにステーションへ返しに行きましょう。
車を停めたら、ダッシュボードにキーを差し込んで「返却」側に回してください。その後、車を降りてドアを閉めます。忘れ物がないように注意しましょう。
車から降りたら、利用時と同じようにスマホでドアをロックします。「予約詳細」画面を開いて[利用終了]をタップすると自動で施錠されます。
万が一ロックをした後で忘れ物に気づいた場合は、10分以内であれば1度に限り解錠することができます。
利用終了画面を下にスクロールすると、[忘れ物対策開始]ボタンがあるので、タップすればドアが開きます。
10分経過した場合は、再び車を予約して開けるしか方法はなくなるので気をつけてください。
車の前には、利用前と同じようにコーンを置いておきましょう。これですべての返却手続きが完了しました。
今回はカーシェアリングの利用方法を紹介しました。会員登録は少し手間がかかりますが、一度手続きを済ませてしまえば、簡単に予約して利用することができました。
対人での手続きも不要で24時間借りられるため、一度登録方法を覚えておくと、いざというときに重宝するでしょう。
構成・文:藤原達矢
編集:アプリオ編集部