朝日新聞の実験的アプリ、音声合成技術で最新ニュースを"聞ける"「アルキキ」

朝は忙しい。通勤時に満員電車の中では新聞を読むのもスマホを操作するのもひと苦労。かと言って歩きスマホも危ない。でも最新情報を追うのがやめられない──こんな不満は、音声で最新ニュースをまとめ聞きできたら解決できるのかもしれません。

朝日新聞メディアラボがリリースしたばかりのアプリ「アルキキ」は、そのような不満の解決に向き合うニュースアプリ。この「アルキキ」は音声合成技術によって新聞記事を10分足らずでまとめて読み上げます。大きめのボタンをタップすれば音声ニュースが始まり、途中でスキップすることも可能。バックグラウンド再生にも対応しています。

アルキキアルキキ

独自の読み上げ辞書を活用した音声合成技術は、記事をかなり流暢に読み上げてくれますが、すこし違和感を感じる人もいるかもしれません。それでもユーザーはスマホ画面を見ることなく最新情報を摂取できるので、通勤通学時などにイヤフォンで聞いたり、運転中や家事の最中にスピーカーで聞いたりすれば、効率よく時間を使えるでしょう。再生速度を3段階から選べるので、より短時間でニュースを聞き終えることもできます。

アルキキ

音声出力には通話スタイルも用意されています。外出中にイヤフォンがない場合、通話時と同じように耳元のスピーカーからニュースを聞けるわけです。これなら無言で電話をしている人にしか見えず、スピーカーで周囲に迷惑をかけることがありません。

配信されたニュースは記事一覧で確認でき、朝日新聞デジタルの該当記事にリンクされています。配信記事は1日に4回更新され、1回15本の音声ニュースでも通信データ量は最大でも3MBを超えないとのこと。また、地域と星座を登録すると、天気予報と星占いも配信されます。