毎朝すっきり目覚めていますか? 「朝が弱い」「寝覚めが悪い」という人におすすめなのが、今回紹介する「Sleep Cycle ararm clock」(以下、Sleep Cycle)です。
普通のアラームと違うのは、睡眠中の状態を監視して眠りの浅いタイミングでアラームを鳴らすという点です。また睡眠時間の平均や睡眠状態をグラフ化する統計機能があり、快眠を妨げている要因を探る手がかりを知ることができます。質のよい睡眠は健康に不可欠です。Sleep Cycleで、快眠を目指してはいかがでしょう。
目覚めのいいタイミングで起こしてくれるアラーム機能
左:寝る前に起床時間をセットして[開始]右:図を参考に本体を設置する
Sleep Cycleの基本機能は目覚まし(アラーム)です。Sleep Cycleではセットした時間からさかのぼって30分の間で、もっとも目覚めやすいタイミングでアラームを鳴らします。たとえば7時30分にセットすると7:00から7:30の間でアラームが鳴るという具合です。
使い方は簡単です。初回に通知などを許可したら、起床時間をセットするだけ。[開始]をタップし、画面を伏せて枕元やベッドサイドなどに置いておけばOKです。よほど長時間の睡眠をとるのでもない限り、途中でバッテリーが切れてしまうことはありませんが、充電器をつないでおくことが推奨されます。
左:フリー版は4種類のサウンドが利用可能右:起きやすいタイミングでアラームが鳴る。二度寝対策のスヌーズも用意
朝になると、最初にかすかな音量でサウンドが流れます。小さな音ですが、ほぼ覚醒状態にあるためか、ぱっちりと目を覚ますことができます。朝が弱い人向けに大音量の目覚まし時計が売られていますが、Sleep Cycleの方法は真逆です。
個人的には、かしましい目覚まし時計よりもはるかに快適な寝覚めを経験できました。眠りが浅くなっているせいもあるかもしれません。実際のところ、目覚まし時計が鳴る少し前のタイミングで目が覚めてしまうことも多いのですが、夢うつつの状態でいるときにアラームが鳴ると、「目覚めのいいタイミングで起こす」という謳い文句が伊達ではないことを実感します。
Sleep Cycleには二度寝対策にスヌーズも用意されていますが、自然に目覚めたという感覚があるせいか、二度寝をしてしまうことも少ない感じがします。
睡眠の統計をグラフで表示
さて目覚ましを止めると、就寝してから起床するまでの睡眠状態を可視化したグラフが表示されます。このグラフには、寝ている間の睡眠状態がどのように変化したのかが克明に記録されています。
睡眠状態を可視化したグラフが表示される
グラフの縦軸は上に行くほど覚醒状態にあり、下に行くほど深い睡眠状態にあることを示しています。寝付きや寝起きが悪いときは、覚醒状態がしばらく続いていることが分かります。睡眠のグラフは一夜として同じものはなく、毎晩いろいろなドラマが起きているのだなということが1本のグラフから伝わってきます。
さらなる快眠を求めてプレミアム版にアップグレード
Sleep Cycleには、より高機能なプレミアム版が用意されています。プレミアム版にアップグレードすると、入眠を促す睡眠導入音やいびきの測定、長期間の睡眠傾向を視覚化する分析機能など、睡眠を管理するためのすべての機能が解放されます。プレミアム版の料金は年額3000円(1か月あたり250円)です。一ヶ月間のお試し期間が設けられていますので、興味があれば試してみるとよいでしょう。
「睡眠傾向」タブでは長期のデータをチェックできる
プレミアム版の機能が有効になると、「睡眠傾向」タブにグラフが表示されるようになります。週や月ごとの長期間の睡眠傾向(快眠度や就寝時刻、睡眠時間、起床時間など)が一目瞭然です。グラフには平均データが添えられており、国内の平均値や、トップとワーストの国のデータと比較することができます。
天気や気圧が快眠度にどのように影響を及ぼしているかグラフで表示される
画面をさらにスクロールすると、「天気と快眠度」「気圧と快眠度の関係」「月齢と快眠度の関係」といった興味深い項目が表示されます。快眠度は睡眠の質で、Sleep Cycleが独自に測定しています。
左:快眠度は睡眠時間と相関関係がある右:12時間睡眠で快眠度は100%に
使ってみるとわかりますが、快眠度は睡眠時間に大きく影響されます。筆者の場合、快眠度が50%を下回っていることが多く、最初はとても驚いたものですが、あとになって睡眠時間が短いせいということがわかってきました。というのも、試用中に高熱で12時間以上ダウンしていたことがあり、このとき快眠が100%になったためです。快眠度をアップさせたければ、睡眠時間をたっぷりとることが大切です。
現代人は忙しいので、睡眠時間をたっぷりとれないという人が多いでしょう。プレミアム版の機能は、短い睡眠時間をやりくりする中でいかに快眠度を高めるかを求める機能と言えます。長期間の睡眠データを保存できるので、あとで見返す楽しみもあります。
自分のいびきを聞くこともできる
まとめ:睡眠の質を改善しつつ、毎朝すっきり目覚められる
Sleep Cycleは、毎日使うことで楽しみながら睡眠の質の改善を目指せるアプリです。目覚めのグラフを見れば、寝ている間に何が起きたのか想像することができます。
また、Sleep Cycleを使った自然な目覚めを一度でも体験すると、スマートフォンのアラームが、遠慮のないひどく乱暴なものに感じられてきます。プレミアム版にアップグレードしなくても、目覚まし機能は何不自由なく利用できるので、すっきりした朝を迎えるためだけでもSleep Cycleを利用する価値は大いにあります。