文章の要約や画像認識もできる、次世代AIアシスタント「Google Gemini」

専用アプリから「OK Google」で呼び出せる

「Google Gemini(ジェミニ)」はGoogleアシスタントの後継として登場した最新のAIアシスタントです。文章や画像を理解するだけでなく、GoogleマップやYouTubeなどのアプリと連携させる使い方もでき、スマホの使い勝手を一新させる可能性を持っています。

当初Google GeminiアプリはAndroid版のみ提供されていましたが、2024年11月にiOS版アプリもリリースされたことで、iPhoneでも使えるようになりました。本記事ではAndroid版アプリでレビューしています。

おすすめポイント
アプリ「Google Gemini」をダウンロード

「OK Google」でかんたんに呼び出せる

Googleが独自開発した生成AIモデルが「Gemini(ジェミニ)」です。日本語で対話ができるパーソナルAIアシスタントとして登場しました。GeminiはWeb上でも利用できるため体験している人も多いかもしれません。

今回紹介するGoogle Geminiアプリは、従来のGoogleアシスタントに置き換えて、Geminiをデジタルアシスタントとして利用できるようにします。

【Google Gemini】Googleアシスタントの切り替え
【Google Gemini】Googleアシスタントの切り替え

アプリを起動して[切り替え]をタップ

Geminiへの切り替えは、アプリを起動して[切り替え]をタップします。アシスタント機能を切り替えずにGeminiだけ使うことはできませんが、もとのGoogleアシスタントにはいつでも戻ることができます。

端末側でGoogleアシスタントに戻せる
【Google Gemini】Googleアシスタントに戻す
【Google Gemini】Googleアシスタントに戻す

Googleのデジタルアシスタントは、端末側の操作でいつでもGoogleアシスタントに戻せます。端末の[設定]→[アプリ]→[アシスタント]と進み、「Googleのデジタルアシスタント」を選択するだけです。

【Google Gemini】OK Googleで呼び出す
【Google Gemini】OK Googleで呼び出す

アプリを起動するか「OK Google」で呼び出す

アシスタントの呼び出し方法はこれまでと変わりません。「OK Google」または「Hey Google」と話しかけます。アプリのアイコンをタッチするか、端末によっては電源ボタンやホームボタンの長押しで起動できる機種もあります。

GoogleアプリやブラウザでもGeminiを使える

Google GeminiはブラウザまたはGoogleアプリでも利用できます。

【Google Gemini】iPhoneで使う
【Google Gemini】iPhoneで使う
【Google Gemini】iPhoneで使う

iOS版GoogleアプリでGeminiを使う場合

GoogleアプリでGeminiを利用する際は、Googleアカウントにログインした状態で画面上部の「Gemini」タブを開きます。[Geminiを使用]をタップすればGeminiを使えるようになります。

アプリ「Google」をダウンロード

文章や画像を理解して情報をまとめてくれる

【Google Gemini】回答を生成
【Google Gemini】回答を生成

Geminiの特徴は、高度な言語理解能力を持っていることです。普段使っている自然な言語を理解して、質問をすることで欲しい回答を得られるようになっています。これまでのGoogleアシスタントでは、キーワードから検索結果を表示することがメインでしたが、Geminiでは回答をその場で生成しまとめてくれます。

質問は、音声またはテキストでおこないます。質問だけでなく、メールの下書きやコードの作成などテキストの生成を指示したり、文章を読み込ませて要約・校正してもらったりすることも可能です。

【Google Gemini】この画面について質問する
【Google Gemini】この画面について質問する

「この画面について質問する」でも文章の校正や要約を指示できる

Geminiは画像認識も得意です。食材の写真を貼り付けて、そこからレシピを教えてもらうといった使い方が考えられるでしょう。またアプリを利用中に「OK Google」で呼び出すと、[この画面について質問する]が表示されます。タップすると画面のスクリーンショットが貼り付けられて、画面の内容について質問や指示できます。

「Googleドキュメントを開いて」「5分後に教えて」といった操作はこれまで通りサポートされます。Geminiは開発段階なので、Googleアシスタントの機能をすべてカバーしているわけではありませんが、応答はよりスムーズで以前と比べてはるかに優秀です。GoogleアシスタントからGeminiへ切り替えても違和感なく使えます。

GmailやGoogleカレンダーなどのアプリと連携できる

【Google Gemini】アプリ連携
【Google Gemini】アプリ連携

[拡張機能]で接続できるアプリを増やせる

Geminiは「拡張機能」を利用することで、GmailやGoogleカレンダーといったGoogle関連アプリと接続し、さまざまな処理をおこなうことができます。

【Google Gemini】アプリ連携
【Google Gemini】アプリ連携

YouTubeやGoogleドキュメントの内容を探したりまとめたりできる

たとえば「プレゼンに関する動画をいくつか見せて」と頼めば、YouTubeの動画をリスト形式でまとめてくれます。要約を作成したいときは、「Googleドキュメントにある◯◯という文書を要約して」と指示するだけです。ほんの一例にすぎませんが、Geminiを窓口にスマホ内のさまざまなデータを処理できるのは、AIによる大きな恩恵です。

初期状態で一部のアプリ(GmailやGoogleドライブなど)は未接続の状態です。Geminiがアプリへアクセスできるよう許可することで、こうした機能が使えるようになります。

なおGoogleでは、他のAIサービスと同じように入力された内容や利用状況を分析しています。プライバシーは保護されますが、入力したデータはGoogleによって使用されることがあります。機密情報や個人情報はなるべく入力しないなどの注意が必要です。

有料版には1カ月間の無料期間がある

Geminiには、上位プランの「Gemini Advanced」へのアップデートが可能です。Gemini Advancedは、Geminiの上位AIモデルであるGemini 1.5 Proや、2TBのクラウドストレージが利用できるサービスです。

【Google Gemini】有料版

Geminiよりも高度なAI機能をもち、1500ページの複数ドキュメントを処理したり、100件のメールを要約したりできるなど、扱えるコンテンツが大幅に拡張されています。より多くのアプリと接続する拡張機能や、自然な会話を可能にするGemini Live、GeminiをカスタマイズするGems機能などさまざまな上位機能が利用できます。

Gemini Advancedの月額料金は2900円です。1カ月間の無料体験期間があるので、興味があれば試してみましょう。

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