特に都市圏で移動する際によく使われる電車などの乗換検索。「これがなければ生活できない」という方も多いのではないだろうか。上京して6年になる筆者も、未だに手放せないツールである。
そこで今回は、交通系アプリの中から「乗換検索アプリ」について、簡単な紹介とアンドロイドマーケットでの評価数をまとめた。
ジョルダンの乗換案内が圧倒
2011年1月現在、アンドロイドマーケットでダウンロードできる乗換検索用アプリを評価数順にランキング。
評価数ではジョルダンの乗換案内が次位に4倍近い差をつけて圧倒。ランキングの上位は、以前よりWEBで同様のサービスを提供しており、比較的知名度の高いサービスのアンドロイドアプリ版で占められた。
Android ブラウザ ランキング(11/01/08時点) | |||
評価数 | 評価平均 | アプリ名 | マーケット |
4246 | 4.0 | 乗換案内 | ダウンロード |
1090 |
4.0 | 駅探★乗換案内 |
ダウンロード |
1086 | 4.5 | 路線ドロイド | ダウンロード |
719 | 3.5 | NAVITIME | ダウンロード |
325 | 4.0 | 乗換案内アプリ(TransitEX) | ダウンロード |
37 | 4.0 | 乗換案内 ハイパーダイヤ | ダウンロード |
21 | 4.0 | シンプル乗換案内 | ダウンロード |
12 | 3.5 | 乗換案内 M_T_A | ダウンロード |
専用アプリを使う?
今回のランキングは、乗換検索専用アプリに限定しているが、この用途で一番ユーザーが多いのは、プリインストールされているGoogleマップかもしれない。基本的な経路検索機能に加えて、Googleマップとの連携機能が強力。そんなアプリが予めインストールされているのだから、敢えて専用アプリをダウンロードする必要はないと考えているユーザーも多いだろう。
とはいえ、専用アプリにはこれまでに培った「痒いところに手が届く」機能を搭載しているものもある。ユーザーの利用の仕方によっては、やはりこれらの専用アプリから最適のものを選ぶと便利だろう。
第1位 乗換案内
今回の調査で、ダントツの評価数だったジョルダンの乗換案内。
主な機能は、日本全国の鉄道・飛行機の経路検索、目的地到着時刻も分かる時刻表検索、ジョルダンユーザーが投稿した運行情報をリアルタイムでチェックできるジョルダンライブ、運行情報の提供。
経路検索では現在地から最寄駅を入力する機能をはじめ、始終発・発着時刻検索、発着駅入替といった基本機能はもちろん搭載している。ユーザーインターフェース(入力画面の使い勝手)や動作にストレスを感じさせないあたりはさすが。
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第2位 駅探★乗換案内
主な機能は、日本全国の鉄道・飛行機の経路検索、時刻表検索、運行情報の提供。
広告が画面下部に表示される点が残念。特に、検索条件入力画面では表示されず、メニュー画面と検索結果画面では表示されるため、どうしても気になる。
また、個人的にはメニューから乗換TOPを選択した際に、前回の入力を保持して欲しかった。入力内容のクリアボタンを配置しているのだから、リセットしなくてもよいのではないかと思う。
もうひとつの難点は遅さ。ジョルダンの乗換案内と比較すると、検索に時間がかかる。平均して1秒は遅く感じた。
実際に便利だと思うのが、メールアプリやツイッターと連動して経路検索結果を送信できること。約束の待ち合わせ場所までの経路検索をしたりすることは多いが、その結果をそのまま相手に伝えられる。特にボタンひとつで「銀座駅 10:00着予定」といったようにツイートできる機能は使いやすい。ただし、ドコモのspモードメールではうまく動作しない(Ver 1.1.1)。
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第3位 路線ドロイド
主な機能は、日本全国の鉄道・飛行機の経路検索、ジョルダンライブ、運行情報の提供。
経路検索はgooとgoogleどちらのサービスを使うか選択できる。検索結果を保存し、後ですぐに結果を表示することも可能。端末の設定時刻のズレを確認する機能もある。
出発駅・到着駅は名前の部分一致で指定できない点が残念。保存データも全件削除しかできない。経路検索の時間指定では、細かく「○分後」と指定できるのは非常に便利。意外とよく使う機能かもしれない。
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第4位 NAVITIME
主な機能は、日本全国の鉄道・飛行機・バスの経路検索、地図&周辺スポット検索、ぐるなびグルメ情報検索、週間検索ランキング。また、PCコース「NAVITIME」ユーザーは、同じIDでログインすることで、PC版と履歴を共有したり、トータルナビ(地点間での経路検索)が利用可能だ。さらに、ドライブサポーターアプリを使えば、音声案内、渋滞情報、駐車場検索等のカーナビ機能も使える。
携帯版NAVITIMEの有料コースを引き継げないのは残念。携帯版は結構な数のユーザーがいると思われるので、これがユーザー離れの要因にならないか心配である。また、他のアプリと比較して、有料版の315円/月という料金は高いと感じるユーザーもいるのではないだろうか。
ユーザーインターフェース(入力画面の使い勝手)や動作にストレスは感じない。検索条件も、エレベーター優先・CO2の少ない順など、ユニークな設定もできる。
他のアプリと比較した際に、多くの路線バス・高速バスの検索に対応している点が大きな優位点と言える。バス会社が提供するバスロケーション情報と違って、鉄道も含めて複合的な経路検索ができる点がNAVITIMEを利用する動機となるだろう。
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第5位 乗換案内アプリ(TransitEX)
搭載機能を日本全国の鉄道・飛行機検索に絞っており、軽快な動作が特徴のアプリ。予め登録した自宅住所や連絡先、現在地などを出発地や目的地に設定できる。出発駅・到着駅は名前の部分一致で指定できない点が残念。
とにかく動作が軽い。シンプルな経路検索さえできれば十分という人には最適のアプリかも。
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第6位 乗換案内 ハイパーダイヤ
搭載機能は日本全国の鉄道・飛行機検索のみ。最寄駅を検索し、出発地や目的地に設定できる。経由地を3つも指定できる。また、時刻に現在+5or10分を指定できる。
動作はむしろ遅い部類。また、検索結果からホテル(楽天トラベル)やレンタカー(マツダレンタカー)を検索できるが、ある駅のホテル検索をしてみると、東京都全体で検索されてしまった。
11年2月までの限定公開とのことなので、今後の機能追加や改善に期待。
※2011/1/13の更新(v1.0.4)でホテル検索は「周辺1km以内」で検索されるように改善された。高頻度でアップデートされることは、アプリを長く使いたいユーザーにとって非常に嬉しい。
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第7位 シンプル乗換案内
その名の通り、搭載機能はシンプルな日本全国の鉄道・飛行機検索のみ。
予め登録した経路をボタンひとつで呼び出せることや、検索結果をキャプチャ保存して呼び出すことも可能。特徴的なのは、カレンダーアプリと連携して検索結果を登録できることだ。
経路検索はややもっさりとした反応なので、もう少し早くなってくれるとうれしい。
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第8位 乗換案内 M_T_A
主な機能は、日本全国の鉄道・飛行機・路線バスの経路検索、時刻表検索、運行情報の提供。
地点検索に対応しているところと、数少ない路線バスの検索に対応している点は評価できる。時刻表はYahoo!地図の時刻表へのリンクで、スマートフォンから見易いとは言い難い。
経路検索は若干遅く感じるが、ストレスを感じるほどではない。
現時点ではマイナーなアプリとなっているが、個人的には今後に期待したい。