おすすめのポイント
- Android4.0(ICS)標準ブラウザの機能を強化したブラウザ
- 拡張クイックコントロールで使い勝手が大幅に向上
- ユーザーエージェントを変更でき、閲覧可能サイトが増える
- ジェスチャー機能も追加される
- 類似アプリ「ICS Browser +」よりも多機能
Androidアプリ レビュー
拡張クイックコントロールが使いやすいブラウザ
ICSでは最強ブラウザか
Android4.0(ICS)へのアップデート予定を発表する端末がみられはじめ、ICS対応端末がどんどん増えていく流れをここのところ肌で感じる。そんななか、ICSで使える最高レベルのブラウザではないかとも思えるのが、ICS標準ブラウザの機能を拡張したQuick ICS Browserだ。
そもそもICS標準ブラウザはそれなりに多機能で、動作や読み込みも軽快。ICS向けでは最近Chrome Betaもリリースされたが、機能の豊富さだけでいえば標準アプリのほうが上かもしれない。
けっこう優秀なICS標準ブラウザだが、本アプリに使うことでさらに、①クイックコントロール(扇状のキーボードメニュー)機能の拡充、②ユーザーエージェントの偽装、③左右スワイプのジェスチャーでのアクションの設定——などが行えるようになる。
Quick Shareやブクマショートカットが便利
特に使い勝手がいいのは、左上の画像のような拡張されたクイックコントロールだ。画面の端を長押しすることで表示され、よく使うメニューが親指1本で移動距離も短く扱える。標準ブラウザにもクイックコントロールはあるが、本アプリでは、戻る・進む・再読み込み・アプリ終了・Quick Share・ブックマーク(ショートカット)・全画面切替・ページ内検索・通知バーのオープンなどが追加される。
メニューの配列(レイアウト)は並び替えることも可能だ。さらに、画面の上部・下部でそれぞれ別のクイックコントロールを表示させることもできる。クイックコントロールの種類、カスタマイズ性ともに、類似アプリのICS Browser +より充実している印象だ。
なお、Quick Shareとは、あらかじめ設定しておいたアプリ(SNS系のアプリなど)に対し、開いているページのURLをワンタッチで共有できる機能。クイックコントロールを有効にするには[設定]→[クイックコントロール]にチェックを入れ、その下にある[Quick Share]をタップすれば、3つまで任意のアプリをQuick Shareに登録することができる。
また、ブックマークショートカットでは、ブックマーク全体ではなく1つのページを割り当てることができる。頻繁に訪問するサイトを押さえておけば、直接飛べるスピードダイヤルのように使えて重宝する。
UAの偽装でページ閲覧の幅も広がる
Quick ICS Browserでは、ユーザーエージェント(UA)も偽装できる。UAとは、利用しているブラウザや端末についての情報で、例えばこれを[Desktop]に偽装すれば、スマートフォン用のページではなくPC用のページが表示されるというわけだ。本アプリでは、Android、Desktop、iPhone、iPad、Froyo-N1、Honeycomb-Xoomの6種類からUAを選べる。設定方法は、[設定]→[高度な設定]→[User Agent]と進めばOKだ。
細かいアップデートを重ね、日々機能が向上している国産ブラウザ。ICSユーザーなら、ぜひ一度は試してほしいブラウザだ。