おすすめのポイント
- Dr.Webはロシアの政府機関等でも採用されているセキュリティベンダー
- 3種のスキャンでウイルスチェックが行える
- ウイルス定義ファイルの自動更新もできる
- SpIDer Guardをオンにすれば、アプリやファイルのやり取りを常時監視
Androidアプリ レビュー
無料ながらフルスキャンもできるウイルス対策アプリ
Doctor Webは、ロシア国防総省、政府機関、地方自治体などでも採用されるほどの実績を持つセキュリティベンダーだ。
この「Dr.Webアンチウイルス」もロシア製ではあるが、しっかりと日本語化されており、無料セキュリティアプリにありがちな、英語で使い方がわかりにくいといった心配はない。
機能は基本的に、ウイルスやマルウェアをスキャンして端末を保護することに特化している。盗難対策などのその他のセキュリティ機能はないが、その分シンプルで使いやすく、スキャンの深さやカスタマイズ性に優れている。
3種類のスキャン
画像のように、メイン画面にある[スキャナ]をタップすると、「クイックスキャン」「フルスキャン」「カスタムスキャン」の3つからスキャンが選べるので、目的やタイミングによって使い分けたい。
クイックスキャンは、インストール済みアプリ由来のデータをスキャンする。フルスキャンはその名の通り、隅なくすべてのファイル(設定でアーカイブファイルも含められる)をチェック。カスタムスキャンは、調べたいフォルダを自分で指定して検査できる。
このように、無料のアプリにもかかわらず、自在にウイルスチェックが行えるのは大きな魅力だろう。悪意あるファイルなどが検出された場合も、画面の指示に従って「免疫所」で隔離管理し、簡単に削除もOKだ。
なお、端末や入れているデータ量などにも左右されるだろうが、フルスキャンをはじめ、スキャンスピードは速いとはいえない印象。筆者の場合、数時間かかってしまうこともざらなので、フルスキャンをかける時はしばらく端末を使わないタイミングを利用することを勧める。
ウイルス定義ファイル更新や常時監視の機能もあり
設定から自動更新にチェックを入れることで、新しいウイルスに対応したデータベースへの更新も1日1回自動で行える。
また、画像上部にもある[SpIDer Guard]をオンにしておけば、新たにアプリをダウンロードする際やSDカード接続時など、やり取りされるファイルをリアルタイムで監視する状態になる。
ウイルスチェックに神経を使いたいが有料アプリはちょっと、という人は、一度試してみてはどうだろうか。