Androidスマホの画面ロックを設定/解除する方法まとめ──パスワード・PIN・パターンから指紋認証・自動ロックまで
Androidスマホでは、「画面ロック」を設定することで第三者にスマホの中身をのぞかれたり、紛失時に悪用されたりといったリスクを回避できます。
本記事では、Androidスマホの画面ロックを設定・解除する各種方法について解説。標準的な画面ロックや指紋認証のほか、特定条件下で自動的にロック解除できる「Smart Lock」機能なども紹介します。
本記事では、Android 10搭載のPixelシリーズをメインに操作方法などを紹介しています。お手持ちの機種に該当しない場合でも手順は似ていることも多いため、記事内容を参考に試してみてください。機種だけでなく、キャリアやOSバージョンなどによっても、設定項目名や操作などが異なることがあります。予めご了承ください。
Androidスマホの画面ロック 主な種類と特徴
Androidスマホに標準的に設定できる画面ロックは、大きく以下の4種類。機種によっては、顔認証などの生体認証も利用できます。なお、画面ロックがされていない場合、画面をスワイプしただけですぐにホーム画面にアクセスできます。
- パターン
- PIN
- パスワード
- 生体認証(指紋認証など)
1. パターン
9つの点から4つ以上を選び、一筆書きで結びます。複雑なパターンに設定すればより安全性が高まります。
2. PINコード
4ケタ以上の数字を組み合わせたコードを使用する方法です。機種によっては「ロックNo.」と表記されることもあります。
語呂合わせなど自分の覚えやすいコードを設定できる反面、誕生日などを使うと推測されてしまう危険性が高まります。
3. パスワード
4字以上の文字または数字を組み合わせたコードを使用する方法です。英数字を使うぶん、入力は多少面倒になりますが、他のロック方法よりも高いセキュリティ強度が期待できます。
4. 生体認証(指紋認証など)
ユーザーの指紋や顔、虹彩などを用いた生体認証も、画面ロックに利用できます。なかでも、指紋認証はハイエンドからミッドレンジまで多くの機種に対応しています。顔認証も対応機種が増えていますが、ハイエンドモデルがその中心となっています。
指紋認証は、画面下部のホームボタンや端末の背面、側面などにある指紋センサーを指でなぞって使います。本人固有の特徴情報で認証でき、指をセンサーに載せるだけの感覚でロック解除がおこなえます。設定してしまえば手軽ですが、認証性能は指の状態に左右される面もあります。
Androidスマホの画面ロックを設定する方法
画面ロックの種類を選択して設定するには、端末の設定[]で[セキュリティ]→[画面ロック]の順にタップし、使用したいロック方法を選択します。
機種によって[セキュリティと現在地情報][セキュリティとプライバシー]のように設定項目の名称が異なる場合があります。
パターンを設定する
「画面ロックを選択」の画面で[パターン]をタップ。
4つ以上の点を一筆書きで結び、[次へ]をタップします。
確認のため、先ほどのパターンを再入力します。
再入力後、[確認]をタップ。ロック画面における通知方法を選択し、[完了]をタップします。
ロック方法を切り替える際には、以前選んだ通知方法がそのまま適用されます。
- 「すべての通知内容を表示する」:画面ロック時もすべての通知が表示される
- 「ロック解除時のみプライベートな内容を表示」:画面ロック時はメッセージの内容や送信者名などが表示されない
- 「通知をすべて表示しない」:画面ロック時はすべての通知が非表示になる
ロック画面で錠アイコンを上にスワイプすると、パターンの入力画面が開きます。
PINを設定する
「画面ロックを選択」の画面で[PIN]をタップ。4桁以上の数字を入力し、[次へ]をタップします。
確認のため先ほどのPINを再入力し、[確認]をタップします。ロック画面における通知方法を選択し、[完了]をタップすれば完了です。
ロック画面で錠アイコンを上にスワイプすると、PINの入力画面が開きます。
パスワードを設定する
「画面ロックを選択」の画面で[パスワード]をタップ。
4桁以上の英数字を入力し、[次へ]をタップします。
確認のため先程のパスワードを再入力し、[確認]をタップします。
ロック画面における通知方法を選択し、[完了]をタップすれば完了です。
ロック画面で錠アイコンを上にスワイプすると、パスワードの入力画面が開きます。
指紋認証を設定する
指紋センサーが搭載されている機種では、指紋認証を使ってロック画面を解除することが可能です。また画面ロックの解除だけでなく、購入の承認やアプリへのログインなどにも活用できます。
端末の設定[]から[セキュリティ]→[指紋認証](Pixel 3aの場合は[Pixel Imprint])などの項目に進んで、指紋の登録をおこないます。
セキュリティ効果を高めるため、予備の画面ロック方法(パターン、PIN、パスワードのいずれか)を選択します。
ここでは、パターンを選択しました。
パターンを入力して[次へ]をタップ。パターンを再入力し、[確認]をタップします。
ロック画面における通知方法を選択し、[完了]をタップします。指紋の登録を開始します。[次へ]をタップしましょう。
スマホの背面にあるセンサーに人差し指で触れます。センサーの位置は機種によって異なる場合があります。
指を当てたり離したりしながら、指紋を読み取らせていきます。
指紋の登録に成功すると、「指紋の登録完了」の画面が現れます。[完了]をタップします。
スマホのロックを解除するには、背面の指紋認証センサーに指を置きます。一部の機種では、まず電源ボタンを押した後に同様の操作をおこないます。
指紋が認識されなかった場合やスマホを再起動した場合などには、予備に登録した方法で解除します。
画面を自動的にロックする設定
タイミングや条件を指定して、画面を自動的にロックさせることもできます。
まずは、ホーム画面にある設定アプリ[]から[セキュリティ]をタップ。
[画面ロック]の右横にある設定ボタン[]をタップします。
いずれの設定も後述するSmart Lock機能を利用していない場合に有効
画面が消灯してからロックされるまでの時間、ならびに電源ボタン操作による画面ロックを設定できます。[画面消灯後にロック]をタップすると、消灯後「すぐ」から「30分」まで、画面がロックされるまでの時間を9つのタイミングから選択できます。
[電源ボタンですぐにロックする]のタブをオンにすると、電源ボタンを押してすぐに画面がロックされます。
Androidスマホの画面ロック設定を解除する方法
設定した画面ロックを解除(画面ロックの無効化)する手順を紹介します。
パターン・PIN・パスワードによる画面ロックの設定を解除する
画面ロックの設定を解除したい場合、設定アプリ[]の[セキュリティ]→[画面ロック]の順にタップします。
パターン・PIN・パスワードのうち、それぞれ現在設定しているものを再入力し、[確認]あるいは[→]をタップします。
画面ロックの選択画面で[なし][スワイプ]のいずれかを選択します。
「デバイス保護機能を無効にしますか?」の確認ポップアップで[無効にする]をタップします。これで、設定した画面ロックは解除されます。
指紋認証による画面ロックの設定を解除する
スマホの設定アプリ[]から[セキュリティ]→[Pixel Imprint](Google Pixel 3aの場合)と進みます。
パターン・PIN・パスワードのうち、それぞれ予備で設定しているものを入力します。
登録した指紋の右横にあるゴミ箱ボタン[]をタップします。複数登録している場合はすべて削除しましょう。
「すべての指紋を削除しますか?」のポップ画面で[削除]をタップします。
なお、「画面ロック」で[なし]または[スワイプ]を選択することでも、指紋認証ロックの設定を解除できます。
画面ロックを自動的に解除する「Smart Lock」機能の使い方
逐一パスワードなどを入力するのが面倒な場合には、特定の条件下でロックを解除したままにすることができる「Smart Lock」機能が便利です。
たとえばスマホを身につけている場合や自宅・職場にいる場合などに、ロックが解除された状態を維持できます。
設定アプリ[]の[セキュリティ]画面で[Smart Lock]をタップします。パターン・PIN・パスワードのうち、それぞれ現在設定しているものを再入力すると、Smart Lockの設定画面に移行します。
Smart Lockには、次のような3つの機能が用意されています。
- 持ち運び検知機能:一度ロックを解除すると持ち主の動きを検知し、端末を身につけている間はロックが解除される
- 信頼できる場所:特定の場所を設定すると、そこにいる間は端末のロックが解除される
- 信頼できる端末:他のスマホやタブレット、Bluetooth搭載のスマートウォッチや車載システムを登録しておくと、その近くにいる間はロックが解除される
便利なSmart Lockですが、各機能にはそれぞれ注意点も含まれています。設定はリスクを十分に理解した上でおこないましょう。
- 持ち運び検知機能:機内や船内では機能しないことがある。また、歩行パターンの加速度計データが一時的に保存され、オフにすることで削除される
- 信頼できる場所:信頼できる場所は「大まかな範囲」。位置情報の信号を複製・操作できる第三者がロック解除できる可能性もある
- 信頼できる端末:Bluetoothの接続範囲は最大100 メートルに及ぶ。登録したデバイスの近くでロックが解除された状態にあるスマホを第三者が手にした場合、操作されてしまう恐れがある

検証端末:Pixel 3a(Android 10)、Pixel 3(Android 10)