今回は、Kindle Scribeのカラーディスプレイバージョンで、2026年6月に発売された「Kindle Scribe Colorsoft」をレビューします。薄くて軽いだけではなく、付属のプレミアムペンを使ってノートを書けるなど、便利で嬉しい機能も豊富です。
2026年10月13日からはAmazonプライム感謝祭が開催(先行セール含む)されますが、このKindle Scribe Colorsoftも最大20%OFFのセール対象モデルになっています。
カラー対応、持ち運びに嬉しい本体の薄さと重量が魅力
付属品は充電ケーブルとペン、ペンの替え芯と説明書のみ。充電器は付属しない
今回発売されたモデルには32GBと64GBの2種類があり、色もグラファイトとフィグの2色から選択できます。最近は電子ペーパーを採用したタブレットもカラーの製品が徐々に増えてきており、本モデルもカラーディスプレイに対応しています。
背面はシンプルな仕上げで、高級感がある
iPadなどの液晶やOLEDのタブレットに比べると画面表示には大きな違いがあります。採用されている電子ペーパーは書き換えが遅いため、画面に残像残りがしやすくなります。そのため、動画の視聴やゲームのプレイには向いていません。
しかし、画面は反射光で見ることになるので、目に優しくて疲れにくいという定評があります。また、バッテリーの持ちも数週間と一般に長くなります。
厚さはわずか5.4mmと非常に薄く、手にしても板のよう
Kindle Scribe Colorsoftもこの特徴を備えており、11インチモデルながら400gを切る軽さで、5.4mmという薄さを実現しています。専用の充電不要なプレミアムペンが付属するので、電子書籍を読むだけでなく、ノートタブレットとしても利用できます。
実測では400gを切っている。画面サイズを考えるととても軽い
| 本体サイズ | 189 × 245 × 5.4mm(ゴム足を除く) |
|---|---|
| 重量 | 400g(プレミアムペンは17g) |
| ディスプレイ | 11インチ反射防止カラーディスプレイ |
| 容量 |
32GB / 64GB 端末本体に数千冊保存可能(一般的な書籍の場合) |
| 価格 | 10万6980円 / 11万5980円 |
| 世代 | Kindle Scribe Colorsoft(第3世代)- 2026年発売 |
| バッテリー |
|
| カラー | グラファイト、フィグ |
画面は美しく、書き換えも高速で残像残りが解消
色の表示はあっさり目だが、かなり美しい
Kindle Scribe Colorsoftはフロントライトを搭載しており、明るさや色合いの調整が可能となっています。もちろん、フロントライトをオフにしてバッテリーを長持ちさせる状態で閲覧しても、部屋が明るければ読みやすいはずです。
今回のKindle Scribe Colorsoftで特に嬉しいのが残像感のなさです。一般的に電子ペーパーの欠点は書き換えが遅く、残像が残ることですが、この点はかなり解消されています。さまざまな電子ペーパーを搭載したタブレットをレビューしてきましたが、画像の美しさでは一、二を争うほどで、ページを速くめくってもほとんど前の映像が残りません。全体的にパフォーマンスは良く、待ち時間はほとんどありませんでした。
バッテリー駆動は最大8週間となっていますが、フロントライトを明るくして使うとあまり持たない印象です。たとえば、手書きは最大充電の状態から1日30分利用して2週間しか持ちません。ヘビーに使うと1日しか持たないということもあるでしょう。
フロントライトオフの状態
もっと明るくした状態で寒色に設定
こちらは暖色に設定したところ
カラーは非常に便利だが、画質には注意が必要
カラーを全画面で表示すると、若干映像がボヤける
ほぼすべてのカラー電子ペーパーにおいて、モノクロとカラーで画質の解像度が異なります。Kindle Scribe Colorsoftも同様で、モノクロは300ppi、カラーは150ppiとなります。
つまり、モノクロのページは文字もくっきり表示できますが、カラーは若干ぼんやりして感じます。特に画面サイズが大きいので、カラーの書籍などを読むとそう感じることもあるでしょう。
文字サイズを変更して快適に読める
画面が11インチと大きく、文字サイズも大きめに設定変更できるので、活字の書籍を読んでいてもとても快適です。また、漫画などカラーのコンテンツも表示可能なので、まるで紙に印刷された画像を見ているようです。画面が大きいので、漫画などは見開きで読むのにも向いています。
ただし、ファッション誌のようにコート紙に印刷されたような写真の表示はあまり得意ではなく、色が沈んだように感じるかもしれません。
漫画は見開き表示が向いている
電子書籍にも書き込みが可能
本にラインマーカーを引ける
付属のプレミアムペンは充電不要でとても使いやすく、お尻側が消しゴムになっています。まるで本物の紙に書いてるような感覚で利用できます。iPadとApple Pencilに比べても、ペン先の滑りがなく、とても書きやすいと感じるでしょう。小さな文字も快適に書けます。
カラーモデルなので、電子書籍のハイライトにもカラーが利用でき、専門書などを読むときにとても役立ちます。
文中の特定の位置にノートを書き込める
電子書籍に直接書き込むことも可能で、付箋を貼り付けるような感覚で手書きの文字などを書いていきます。この方法では、電子書籍の特定の位置にアイコンが表示され、そこにメモを別ウィンドウで書き込むことになります。
横書きの本には文中に直接テキストを書き込める
電子書籍の紙面に直接手書きをすることもできますが、こちらは横書きの本に限るなど、制限があります。できれば縦書きの本や漫画にも自由に書き込みたいところですが、残念ながら現時点ではそれはできません。
それでも、本に自由にマーカーを引いたりメモを書いて、失敗したら消せるのが紙の書籍との大きな違い。たくさん書き込んでも、読みづらくなりにくいのです。
ノート機能は書きやすさが素晴らしい
ノートは快適に筆記できる
Kindle Scribe Colorsoftは、ただ書籍を読むだけではなく、独自のノートアプリを搭載しています。付属のペンを使って書き込めるのですが、書き味は非常に良く、筆記が遅れるようなこともありません。
チェックリストなども作成可能で、テンプレートが用意されている
罫線入りやチェックリスト付きのノート、無地のノートなど、いくつかのテンプレートが用意されているので、ニーズに合ったノートの利用ができるのがとても便利です。
もちろんカラーでもノートを書けるが、このように若干くすんだ色味になる
もちろんカラーで書き込むことができますが、色合いは若干くすんだような形になります。ノートという機能では十分ですが、カラーのイラストを描くには色味があまり期待できないかもしれません。
ノートの書き出しにも対応
ノートに書いた内容は、PDF化してメールで送ることも可能です。
また、クラウドと連携できるので、Google DriveやMicrosoft OneDriveからKindle Scribe Colorsoftに書類を送り、そこにメモを追加することもできます。このほかにも、作成したノートをMicrosoft OneNoteにエクスポートすることも可能です。
OneDriveなどと連携して、自動的にノートを保存できる
学習や会議などの記録を取るには十分ですが、ノート機能が充実した電子ペーパータブレットに比べると、できることは限られます。最近はノートを書くだけではなく、録音をして、その内容をテキスト化したり、手書きでテキスト入力できるタブレットが増えています。
また、多くの電子ペーパータブレットがGoogle Playに対応しており、いろいろなアプリケーションをインストールして利用できます。たとえばOneNoteをインストールして直接メモを入力したり、手書きしたりすることもできるわけです。それができないのはKindle Scribe Colorsoftの弱点ですが、動作が重くならず、快適に書き続けられるのはとてもいいところです。
プレミアムペンのボタン機能をカスタマイズできるのが便利
まとめ
Kindle Scribe Colorsoftは、32GBモデルで10万6980円、64GBモデルは11万5980円と、かなり高価な電子書籍リーダーとなっています。とはいえ、Amazonプライム感謝祭ではすでに割引が発表されているので、タイミングを狙って購入すれば、手頃な価格で入手できます。
電子書籍を読みながらメモを書き込む機能は、他の電子ペーパータブレットよりも数段優れています。ノートの書きやすさも素晴らしく、快適に利用できます。機能は若干少ないですが、安定してカラーで書き込めるのは便利です。読書中心に会議や勉強のノートなどを書くような使い方では、最適なタブレットと言えるでしょう。
YouTubeでも実際に実機を使ってレビューしています。あわせてチェックしてみてください。