ahamoの「ポイ活オプション」は本当にお得? メリット・デメリットまとめ

dポイントにこだわらないなら楽天モバイルなどもおすすめ

NTTドコモが2024年4月から提供開始したahamo(アハモ)の「ポイ活オプション」は、ahamo+大盛りオプション(80GB)に追加して加入することで、d払いでの決済時にdポイントの還元率が+10%アップするというもの。実際にどのくらいお得になるのか気になっている人も少なくないはずです。

本記事では、ahamoのポイ活オプションのメリット・デメリットや、どんな人に向いているのかについて解説します。大容量プランの利用意向があり、d払いを頻繁に使っていてdポイントを貯めたい人には悪くない選択肢ですが、そうでないなら無理して加入せず他社プランを検討してもよいでしょう。

目次

ahamoの「ポイ活オプション」とは?

ahamoポイ活オプションとは

ahamoの「ポイ活オプション」は、ahamo+大盛りオプション(80GB)に追加することで、d払いでの支払い時にdポイント還元率が+10%(キャンペーン実施時)になるオプションサービスです。

最近では、大手キャリアがポイ活プランに力を注いでいます。PayPayポイントが貯まるソフトバンクの「ペイトク無制限」や、Pontaポイントが貯まるauの「マネ活プラン」のテレビCMを見かけたことがある人も多いでしょう。楽天モバイルでも楽天市場で買い物した際に楽天ポイントの付与率が5倍になるなど、契約者のポイント還元を優遇しています。

ahamoのポイ活オプションは、dポイントが貯まることに焦点を当てています。「ポイ活」するうえでd払いを軸にdポイントを貯めることにこだわりたい人は、ahamoのポイ活オプションは選択肢となるでしょう。

ahamoポイ活オプションとは

ポイ活オプションに申し込むには、ahamoの基本プランに加入したうえで、月間データ容量が80GB追加される「大盛りオプション」にも申し込んでいる必要があります。

基本プラン(月額2970円)+大盛りオプション(月額1980円)+ポイ活オプション(月額2200円)で合計7150円ですが、ポイ活オプションに加入していると毎月最大4000ポイントが還元されるため、データ容量100GBのプランを実質2750円で利用できるという仕組みです(詳細は後述)。

ahamoのポイ活オプションのメリット

ahamoのポイ活オプションに加入した際のメリットを紹介します。一番のメリットは、データ容量100GBを実質月額2750円で利用できることです。そのほか、dカードや「d曜日」キャンペーンと併用することでお得にdポイントを貯められます。

メリット1:月100GBが実質月額2750円に

ahamoのポイ活オプションの最大のメリットは、データ容量100GBのプランがポイント還元により実質月額2750円で利用できるという点です。

オプション加入者がd払いを利用すると還元率+10%が適用され、毎月最大4000ポイントのdポイント(期間・用途限定)の還元が受けられます。実質の料金だけ見れば非常にお得です。

【ahamoポイ活オプション】月100GBが実質月額2750円に

月額料金が実質2750円となる仕組み

ポイ活オプションに申し込むには、まず基本プランに加えて大盛りオプションに加入する必要があります。大盛りオプションは、基本プランのデータ容量(月20GB)に80GBを加算するオプションサービスです。

ポイ活オプションに加入したユーザーは、d払いで支払った際のポイント還元率が+10%アップします。ポイ活オプション特典によるポイント付与上限は1カ月あたり4000ポイント。つまり、d払いで毎月4万円買い物するとポイント還元分を充当して実質月額2750円になるというわけです。

実質価格が2750円となるのはなぜ?

基本プラン(月額2970円)+大盛りオプション(月額1980円)+ポイ活オプション(月額2200円)の合計金額は7150円です。これに4000ポイント還元分を充当した場合、一見すると実質3150円になると思う人もいるかもしれません。

この点、各料金の税抜価格の合計(6500円)からポイント還元分を充当したのち(2500円)、消費税10%が適用されます。これにより実質金額が税込2750円となるのです。

【ahamoポイ活オプション】月100GBが実質月額2750円に

d払いアプリの支払い画面

d払いで支払うと、基本還元として買い物金額200円(税込)につき1ポイントが貯まります(還元率0.5%、200円未満は切り捨て)。ポイ活オプションユーザーがd払いで支払った場合、実質還元率は合計10.5%です。

還元率10%アップの対象となるのは、d払いの支払い方法を電話料金合算払い・dカード・d払い残高に設定した場合。iD払い(d払いタッチは対象)やdポイント利用分などは対象外です(詳しくは後述)。ポイ活オプションによるdポイントの付与時期は決済の翌月中旬ごろ。ポイントの有効期限は付与日から93日間です。

ポイントを貯めたいなら楽天モバイルもおすすめ
【ahamo】ポイ活オプション(楽天モバイルとの比較)

楽天モバイルなら楽天市場のポイントが5倍になる特典などがついている

ahamoのポイ活オプションに加入すると、必然的に日々の買い物でd払いやdポイントをメインで使うことになるはずです。dポイントを貯めることに強いこだわりがないのであれば、他社プランも検討に入れてもよいでしょう。おすすめは楽天モバイルです。

楽天モバイルは、毎月のデータ容量に応じて料金が変動するワンプラン。3GB未満だと月額1078円、3GB〜20GBだと月額2178円、20GB超過後は月額3278円でデータ通信無制限です。

特筆すべきは、楽天モバイルユーザーは楽天市場でのポイント付与率が5倍(通常分1倍+加入者特典4倍)となる点。楽天市場で2万1600円買い物すれば、3GB未満の月額料金(1078円)が実質無料になります。ポイ活が好きな人は見逃せない特典です。

そのほかにも、楽天ミュージックや楽天マガジンなどのサービスを割引料金で使えたり、パ・リーグやNBAの試合を無料で視聴できるなどの特典があります。専用アプリ「Rakuten Link」を使えば、他社携帯番号や固定電話への通話も無料です(一部例外あり)。

メリット2:dカードで支払えばポイントの三重取りも可能

ポイ活オプションユーザーがd払いの支払い元に「dカード」を設定して買い物すると、ポイ活オプション特典・d払い基本還元・dカード特典によるポイントの三重取りが可能です。

【ahamoポイ活オプション】dカードで支払う

ポイ活オプションに加入し、d払いの支払い元にdカードを設定した場合

d払いの支払い元にdカードを設定して決済すると、支払い金額200円(税込)ごとに2ポイントのdポイントが付与されます(d払いの基本還元0.5%+d払いの支払い元にdカードを設定で0.5%、合計で還元率1%)。ポイ活オプションユーザーなら、オプション特典の+10%が加算されて合計で還元率11%となるわけです。

dカードは、d払いの支払い元に設定せず通常決済した場合でも100円(税込)ごとに1ポイントが付与されます。

2024年8月より、d払いの支払い元に「dカード GOLD」を設定するとポイント還元率がさらに+2%アップする特典が始まる予定です。

dカード
dカード
年会費
0
永年無料
還元率
1.00%
ポイント
dポイント
ウォレット
Apple Pay
電子マネー
iD
申込条件
18歳以上(高校生不可)
審査/発行
最短5分
/
最短5日
支払い

毎月15日締め

/

翌月10日引落

  • 年会費無料で、dポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)

  • dポイントカード提示(1%)+dカード設定(0.5%)のd払い(0.5%)で、ポイント三重取り。常に2%のdポイントが貯まる

  • ahamoのデータ量を毎月1GB増量

メリット3:毎週金・土曜日はポイント還元率が3%アップ

【ahamoポイ活オプション】d曜日との併用

毎週金・土曜日の「d曜日」なら最大4%が貯まる

d払いでは、毎週金曜日および土曜日に店舗またはオンラインで決済すると還元率が3%アップする「d曜日」キャンペーンを実施しています。基本還元率と合計すると還元率3.5%、d払いの支払い元にdカードを設定すればさらに0.5%が加算されて還元率4%にアップします。

ahamoのポイ活オプションに加入したユーザーは、d曜日キャンペーンとの併用が可能です。ポイ活オプションユーザーが毎週金・土曜日にd払いで決済すれば、還元率は最大14%となります。

「d曜日」キャンペーン(dカード)

ahamoのポイ活オプションのデメリット

ポイ活オプションのデメリットは、向いている人が限定的であることです。d払いによる買い物金額が月2万円に満たない人やデータ容量を月100GBも使わない人にとって、ポイ活オプションは割高となってしまう可能性があります。

デメリット1:d払いの利用金額が月2万円未満だと割高に

【ahamoポイ活オプション】d払いの利用金額が月2万円未満だと割高に

オプション料金の元を取るにはd払いで最低でも2万円買い物する必要がある

ポイ活オプションの「実質月額2750円」という金額は、d払いで毎月4万円買い物することが前提となっています。仮に買い物金額が4万円に満たず、ポイント還元が上限の4000ポイントに達しなかった場合、割高となってしまう可能性があります。

そもそも基本プラン+大盛りオプションの合計金額は月額4950円です。ポイ活オプションに加入してこの金額のもとを取るには、少なくとも2万円は買い物しなければなりません。2万円買い物すれば2000ポイントが還元され、実質月額4950円で同額となります。

つまり、d払いで最低でも毎月2万円買い物しない人は、ポイ活オプションに加入することで逆に割高になってしまいます

d払いで毎月2万円買い物しないのであれば、ポイ活オプションには加入せず大盛りオプションのみ追加することをおすすめします。

デメリット2:月100GBはオーバースペックな人も

【ahamoポイ活オプション】100GBの利用イメージ

データ容量100GBの利用イメージ

ポイ活オプションに加入するには、大盛りオプションもあわせて加入することが必須条件です。毎月使うデータ容量が基本プランの20GBで収まる人は、必ずしもポイ活オプションに加入する必要はないかもしれません。

そもそも毎月のデータ容量が20GB未満で収まる人は、月額2970円の基本プランだけで十分でしょう。大盛りオプションとポイ活オプションに加入してd払いで毎月4万円買い物すれば、実質月額2750円で月220円お得です。しかし、4万円買い物できない月は実質月額料金が基本プランの月額料金を上回るリスクを抱えることになります。

データ容量が20GBを超えない人にとって、大盛りオプションとポイ活オプションをセットで加入するのはオーバースペックだと言えます。あくまでもポイ活オプションは、データ容量が20GBでは足りない人に向けた選択肢です。

デメリット3:+10%のキャンペーンが終了したら+3%に引き下げられる

【ahamoポイ活オプション】キャンペーンで+10%に

ポイ活オプションによる通常のポイント特典は、本来「+3%」です。2024年4月1日より実施しているキャンペーン(終了時期未定)により+7%が上乗せされ、+10%となっているのです。

万が一ドコモが+7%の上乗せキャンペーンを終了すると、ポイ活オプションのポイント特典は+3%に引き下げられてしまいます。+3%に引き下げられた場合、上限4000ポイントを獲得するにはd払いで毎月13万3334円買い物しなければなりません。

キャンペーンの終了時期は未定のため、しばらく還元率+10%は維持されるものと思われますが、キャンペーンが終了するとポイ活オプションのメリットが大幅に損なわれる点は留意してください。

デメリット4:請求書払いやモバイルSuicaチャージなどは対象外

ポイ活オプションで+10%のポイント還元の対象となるのは、d払いの支払い方法を電話料金合算払い・dカード・d払い残高に設定した場合のみです。

以下の支払い方法は+10%のポイント還元対象外となるので注意してください。

【ポイ活オプション】+10%のポイント還元対象外となる支払い方法
  • d払い(iD払い) ※d払いタッチは対象
  • dポイント利用分
  • クーポン利用分
  • モバイルSuicaチャージによる支払い分
  • 請求書払い(公共料金、地方税統一QRコード)
【ahamoポイ活オプション】モバイルSuicaチャージ

d払いのモバイルSuicaチャージはポイ活オプションのポイント還元対象外

たとえば、d払いでモバイルSuicaに一気に4万円チャージして4000ポイントを獲得するといった手法は使えないので注意してください。

また、対象の支払い方法でもdポイント付与の対象外となる店舗も一部あります。

d払いの利用進呈ポイント対象外店舗について

ahamoのポイ活オプションが向いているのはどんな人?

【ahamoポイ活オプション】月100GBはオーバースペックな人も

ahamoのポイ活オプションが向いているのは、「ahamoで毎月20GB以上使う」かつ「日常の買い物でd払いを頻繁に使う」という人です。

月間データ容量が20GBを超えない人は、ポイ活オプションに加入する意義が薄れてしまいます。基本プランの月額2970円と、ポイ活オプション加入時の実質月額2750円の差額220円にどれだけの価値を見出だせるのかが重要です。

d払いを使った買い物金額が毎月4万円に達しなければ実質月額料金が基本プランの月額2970円を超えてしまうリスクを考慮すると、データ容量が20GB未満で収まる人にポイ活オプションは不向きであると言わざるを得ません。

ポイ活オプションに加入した人は、必然的に日々の買い物での支払い方法はd払いがメインとなるはずです。これは、dポイントを中心とした「ドコモ経済圏」のユーザーになることを意味します。

ポイ活するうえで、dポイントに強いこだわりがないのであれば、他社のポイ活プランを検討候補に入れるのも一考の余地があります。冒頭でも触れた、PayPayポイントが貯まるソフトバンクの「ペイトク無制限」やPontaポイントが貯まるauの「マネ活プラン」などが候補として挙げられます。

【ahamoポイ活オプション】楽天モバイルとの比較

毎月のプラン料金を安く収めてポイントもお得に貯めたい人は、楽天モバイルがおすすめです。楽天モバイルなら月額1078円(毎月3GB未満)から利用できるワンプランで、データ容量20GB以上なら月額3278円でデータ無制限です。

楽天モバイル加入者は楽天市場でのポイント付与率が5倍(通常分1倍+加入者特典分4倍)となるので、楽天市場での買い物頻度が多い人に向いています。楽天市場で2万1600円(税抜)分購入すると、ポイント付与分だけで月額1078円(3GB未満の場合)のプラン料金をまかなえてしまいます。

また、楽天モバイルに加入していると楽天ミュージックや楽天マガジンの料金が割引されたり、パ・リーグやNBAの試合を無料で視聴できたりと、お得な特典も数多く含まれています。専用アプリ「Rakuten Link(楽天リンク)」を使えば、他社携帯番号や固定電話への通話も無料です(一部例外あり)。

楽天モバイルは、スマホの料金を安く抑えたい人や楽天ポイントを賢く貯めたい人に向いています。

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