NTTドコモはスマホ決済サービスのd払いにおいて、「ウォレット」機能や「ミニアプリ」機能、「QRコードの読み取り決済」機能などを2019年6月以降より順次追加します。また、1つのQRコードで複数事業者の決済サービスを利用できる「クラウドペイ」への対応も5月16日より開始しました。
スマホ決済「d払い」とは──加盟店や登録手順、dポイント活用、支払い方法など使い方まとめ
ウォレット機能
ウォレット機能の主な内容
従来の「d払い」アプリは、ドコモの携帯電話料金との合算払い、登録したクレジットカードを使って、ポストペイ(後払い)スタイルにより店舗でのQRコード決済ができるというものでした。
今回、d払いアプリ内に「ウォレット」タブが新たに追加されることで、ドコモ口座の残高を使った各種機能が利用可能になります。具体的には、ドコモ口座でのd払い支払いに加えて、銀行口座、ATM、コンビニなどからのチャージや、口座残高からの送金、dポイントの送付などがおこなえます。
アップデートによりd払いでもプリペイド機能が利用可能に
ウォレット機能の提供開始は2019年9月末ころの予定。キャリアフリーにも対応するため、ドコモ回線以外のユーザーでも同等の機能を利用できます。このほか、オートチャージや寄付・募金、公共料金支払いなどにも対応するとしています。
d払い ミニアプリ
d払い ミニアプリに対応する加盟店。順次追加予定
加盟店が自社アプリで提供する注文や決済など各種サービスが、d払いアプリ内にミニアプリ機能として追加されます。2019年秋以降より、ローソン、マツモトキヨシ、マクドナルド、エディオン、Japan Taxiのミニアプリが利用可能となり、対応箇所は順次追加されるとのことです。
たとえば、d払いアプリ内で事前にハンバーガーショップのメニューやセットドリンクを選び、d払いによる決済をおこなうことで、実店舗で支払いをすることなく商品を受け取れるようになります(新サービス発表会のデモ)。またJapan Taxiのミニアプリでは、d払いアプリで配車予約や決済などが可能です。
d払い ミニアプリの利用メリット
ユーザーは各加盟店のアプリを個々にインストールしたり会員登録したりする必要はなく、決済や事前注文、クーポンの入手などがすべてd払いアプリで完結します。d払い(dポイント)対応サービスの機能をd払いアプリ内に集約するものといえます。
読み取り決済
2019年6月より「見せる」「読み取る」が利用可能に
2019年6月末ごろを目処に、ユーザーが加盟店に掲示されているQRコードを読み取ることで決済できる機能も追加されます。これにより、「お支払い」メニュー内に店頭でQRコードを提示する「見せる」と、店頭に提示されるQRコードをユーザーがスキャンする「読み取る」の2つのタブが表示されるようになります。
「読み取る」を選択するとカメラが起動し、店舗に設置されたQRコードを読み込んで金額を入力および内容を確認すると決済が完了します。
クラウドペイへの対応
クラウドペイの決済用バーコード
d払いは2019年5月16日から、デジタルガレージのマルチQRコード決済ソリューション「クラウドペイ」に対応します。
クラウドペイは、1つのQRコードで複数事業者の決済サービスを利用できる読み取り支払い型の決済サービスです。d払いのほか、LINE Pay、メルペイ、ALIPAY、WeChat Payが順次対応します。
加盟店側はクラウドペイと契約すれば、それぞれの決済事業者と個別に契約することなく、上記の決済サービスを一括で導入可能。ユーザー側は、クラウドペイの決済用バーコードを読み取ることで、クラウドペイ対応の決済サービスがいずれも利用できるメリットがあります。