NTTドコモは、耳の聞こえづらいユーザー向けに、通話相手の発話内容を画面上に文字で表示するサービス「みえる電話」を2019年3月1日から提供開始します。利用料金は無料ですが、ドコモの回線契約が必要です。
みえる電話は、2016年10月からトライアルサービスが提供され、これまでに約2000人が利用。「ずっと待ち望んでいた夢のようなサービス」といった声があった一方で、多数寄せられた意見・要望を踏まえて今回機能を拡充し、正式サービスとして待望のリリースを迎えています。
みえる電話では、通話相手の話した内容がスマホの画面上にリアルタイムで文字表示され、難聴者でもそれを確認することができます。さらに、利用者が入力した文字情報もリアルタイムで通話相手に音声変換(よく使う発話内容を定型文として登録)できるため、そのまま音声で返答することが可能です。
左:発信後、同意して開始中:通話相手へガイダンス再生右:文字表示開始
音声の認識処理はドコモのネットワーク上で行われるため、通話の相手方がアプリを準備する必要はありません。このため、宅配便の再配達など電話でのやりとりが必要となる様々な生活シーンで活用できます。
トライアルサービスから機能拡充され、事前の申込みはいらず、専用アプリをダウンロードすることで利用可能に。また、専用の電話番号ではなく自身の携帯電話番号での発着信も行えるようになり、発信可能な連絡先にフリーダイヤル・ナビダイヤル・特番も追加されています。みえる電話ユーザー同士の通話にも対応します。
みえる電話アプリは、Android 6.0以降とiOS 11.0以降の機種に対応。今回の正式サービスの開始に伴って、トライアルサービスは2019年3月14日に提供を終了します。
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