ヤフーはネットオークションサービスの「ヤフオク!」において、スマホアプリやPCブラウザ向けにフリマ(フリーマーケット)機能を本格導入しました。
ヤフオクでは、2016年6月より定額商品なら月額会員費無料(プレミアム登録なし)で出品できる「ワンプライス出品」機能をスマホアプリ限定で提供していましたが、今回これを「フリマ出品」としてリニューアル。フリマアプリのように即決価格で出品・購入できる機能として、スマホ(アプリ・ブラウザ)とPC向けに公開しています。
出品者はメインメニューの[出品]から[フリマ出品]を選択した後、商品の写真や状態などの説明、販売(即決)価格、発送方法などを入力して出品できます。
決済はYahoo!かんたん決済(代金支払い管理サービス)を採用し、落札者が取引ナビで[受け取り連絡をする]ボタンを押すと代金が出品者に入金される仕組みです。ただし、出品者は落札システム利用料として代金の10%がヤフオク側に徴収されます(プレミアム会員なら8.64%)。メルカリの出品手数料10%ですから、このあたりは同等といえます。
フリマモードでは即決価格の商品が並ぶ
また購入では、アイテムを検索した画面で[フリマモード]を選択すると、即決価格のみの出品が表示されるので、あとはオークション同様に即決で落札するだけ。出品によっては値下げ交渉なども可能です。送料負担は出品者と落札者どちらのケースもあります。なお、すぐ買える定額商品は常時約2600万個を取り扱っているとしています。
ヤフオク!はユーザー数で国内最多を誇る老舗ネットオークションサービスですが、近年はメルカリやラクマといったフリマアプリの存在感のほうが大きくなっています。そうした中でオークションにおける「より高く売りたい、より安く買いたい」だけでなく、フリマでの「すぐに売りたい、買いたい」というユーザーニーズも取り込みたい構えです。