LINEは2016年9月29日、APIで連携した外部ウェブサービスやアプリケーションなどからの通知をLINEアカウントのメッセージとしてLINEトークに配信できるサービス「LINE Notify」の提供を開始しました。LINE Notifyアカウントが各種情報をメッセージとしてトークに通知する形となります。
すでに利用できるようになっている外部サービスは「IFTTT」「GitHub」「Mackerel」の3サービス。
中でも特に注目したいのはIFTTTとの連携です。IFTTTはさまざまなウェブサービスを自動連携するサービス(連携のパターンは「レシピ」と呼ばれる)であるため、LINE Notifyアカウントを加えたトーク画面に外部サービスの情報を随時流し込むことができるようになります。
IFTTT
LINEが活用例として作成しているレシピは、天気情報の定期通知やGmailの受信通知、特定のTwitterユーザーの投稿通知、Facebookで写真にタグ付けされたときの通知など。IFTTTには、多数のサービスが接続されているため、LINEで膨大なパターンのプッシュ通知を受け取れるようになります。
はてブとIFTTTを軸にして、Feedly・Pocketから効率よく情報発信する方法
ウェブサービスの開発に携わるLINEユーザーにとっては、むしろGitHubとMackerelとの連携の方が興味深いかもしれません。前者はソフトウェア開発の共有・管理ツールのデファクトスタンダードとなっているサービスで、後者は株式会社はてなが提供するサーバー管理・監視サービスです。
なお、LINEによれば、「LINE Notify」はサービスの登録や必要な開発をおこなうことで誰でも無料で「LINE」との通知連携を実装することができるとのこと。開発者は、Personal Access Tokenを発行することで、設定不要で簡単に通知を送信することができるとしています。今後、より多くのサービスとの連携によってLINEがウェブサービス通知のハブとなれば、LINE上に通知情報を集約させることが可能となります。LINEユーザーにとっては便利すぎる時代がやってくるかもしれません。