アップルは開発者会議「WWDC2016」で、Apple TV向けの次期OS「tvOS」やApple Watch向けの次期OS「watchOS 3」について発表しました。
新tvOSの新機能
次期tvOSではSiriの検索機能が強化され、「1960年代のスパイ映画」といったような特定のトピック検索をおこなったり、YouTubeの動画や生中継のテレビ放送も探せるようになります。
また、Apple TVでテレビ番組を視聴するには現在、各チャンネルごとに認証が必要ですが、次期tvOSでは「シングルサインオン」機能により、1回のログインで有料パッケージ内の全チャンネルの認証が済むようになる見込み。
このほか、Apple TVを操作する新リモコンや、iOS向けにリモコンアプリがリリースされ、Siriやキーボード入力などでApple TVを操作できるとのこと。Apple TVから、HomeKit端末をSiriで操作できるようにもなります。
デベロッパー版は本日公開で、一般向け正式リリースは今秋が予定されています。
新tvOSの新機能
Dock
Apple Watchの次期OS「watchOS 3」では、アプリの起動速度が従来(watchOS 2)に比べ7倍にアップ。アプリのメモリ常駐やバックグラウンド更新も可能になります。新たに「Dock」が搭載され、起動アプリを手軽に切り替えられるiPhoneのマルチタスクのような役割を果たします。
また、コントロールセンターも実装され、機内モードやナイトモードなどを簡単にオン・オフできます。メッセージへの返信に手書き入力機能が追加されますが、英語と中国語のみで、日本語への実装については不明です。
また、サイドボタンを長押しで緊急通報用電話に掛けることができる、SOSモードも搭載。iPhoneと接続して利用でき、電話の後にはメディカルIDを表示することも可能です。日本の110番にも対応するものとみられます。
このほか、右スワイプでウォッチフェイスが選べるようになり、ミニーマウスなどの新デザインやデータ表示がおこなえるアクティビティフェイスなども登場します。watchOS 3も、正式リリースは今秋となります。