LINEが東京証券取引所とニューヨーク証券取引所に同時上場することが分かりました。両取引所は10日に上場を承認する方針。NHKと日本経済新聞が報じています。
LINEは、メッセージアプリ「LINE」を中核事業とし、Naverまとめやlivedoorなども手掛けています。時価総額は約6000億円にのぼるとみられています。
2011年6月のサービス開始から5年が経過したLINEアプリのユーザー数は現在、全世界で2億人を超えていますが、うち7割程度は日本・台湾・タイ・インドネシアの主要4カ国・地域のユーザーで占められており、以前から推し進めてきた世界展開は順調とは言いがたい状況です。日本経済新聞によれば、LINEは新規上場(IPO)で調達する約1000億円を使って、アジアでの事業拡大やスマホ向けサービスの充実、海外での人材採用やM&Aを進めるようです。ニューヨーク証券取引所にも上場することから、いまの主要地域以外の国々における知名度を向上し、新たな市場を獲得する狙いもあるはずです。
LINEは報道に対しコメントしていません。
追記(2016/6/10 16:00):LINE株式会社から正式発表がありました。東京証券取引所への上場予定日は2016年7月15日(日本時間)、ニューヨーク証券取引所への上場は関係当局の許認可その他の手続きを条件として2016年7月14日(現地時間)を予定しております。