なぜ「Twitter有料化」のウワサが繰り返されるのか? 公式アカウントは「おやめくださいね」と完全否定

Twitter

Twitterが有料化される──もう何度目になるのか分からないくらいに繰り返されてきたウワサに翻弄されるユーザーが出ています。

Twitterの日本公式アカウント(@TwitterJP)が5月4日、サービスの有料化を否定し、あらためてユーザーに注意を促しています。

今回のウワサのそもそもの発端は、Twitter社が4月26日付けで発表した2016年第1四半期決算で売上高が予想に届かず、純損失が約8000万ドルとなったこと。赤字幅は前年同期比で縮小したものの、売上高やアクティブユーザー数の伸びが市場の期待を下回り、Twitter株は大きく下落しました。

米ツイッター、第1四半期売上高予想届かず 時間外で株価急落 | ロイター

5月に入ってから、赤字幅を大きく取り上げた上でユーザーの「有料化してもOK」という意見を伝える記事を国内ウェブメディアが掲載。これが多数のニュースサイトやまとめサイトを経由して拡散されました。

この点、Twitterの仕組み上、必ずしも元記事のリンクがリツイートされるわけでなく、あやふやな情報や誤った認識があたかも正しい情報であるかのごとく流布されてしまうのが現状です。

今回も、元記事タイトルの「有料化してもOK」という主張に対して「有料化するの?」と勘違いしてしまうケースや、有料化するわけではないことを理解しているユーザーが「有料化とか嫌だ」「有料化したらやめる」とツイートし、それを読んだユーザーBが「ツイッターが有料化する」と誤解してしまうケースが多く見受けられました。元の情報が間違っていなくても、140字の伝言ゲームの中で「Twitter有料化」が独り歩きしてしまうわけです。

この手のウワサがTwitterトレンドに上がるほど拡散されるのが何度目なのか、筆者はもはや覚えていません。これからも同様の現象が繰り返されるのでしょう。