LINEがアウトな対応、熊本地震で自社IP電話を無料化してアピール 「輻輳を煽る」と批判が集まる

LINEがIP電話サービス「LINE Out」において、日本国内の番号への発信を1通話最大10分まで無料化しています。これは、4月14日21時26分ごろに熊本県を震源とする最大震度7の地震が発生したことを受けた対応です。

この動きを歓迎する声も多数聞こえてくる一方、被災地への不要不急の通話発信を助長することで電話網の輻輳(ふくそう)を招くとして批判が集まっています。

輻輳の仕組み

Image:NTTドコモ

交換機の一定時間内に処理できる能力を越える電話が集中することにより発生するいわゆる「電気通信網の渋滞」のことを「ふくそう」いいます。ふくそうは、電話がつながらないことにより相手につながるまで繰り返し電話をかけ直す行為により増大します。 地震など大災害発生時は、安否確認、見舞、問合せなどの電話が爆発的に増加し、電話がつながり難い状況(電話ふくそう)が1日~数日間続きます。チケット予約等においては特定箇所(電話番号)に電話が集中し、電話がつながりにくい状況が数分~数時間続きます。
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