AppleはiPhoneの新モデルとして、iPhone 5s以来となる4インチのディスプレイを搭載し、iPhone 6s相当のスペックを備える「iPhone SE」を発表しました。
日本を含む各国で3月24日から予約受付をスタートし、3月31日に発売されます。国内アップルストアにおけるSIMフリー版の価格は、16GBモデルで5万2800円(税別)、64GBモデルで6万4800円(税別)となっています。
約2年半ぶりに片手で操作しやすい4インチ(1136×640ピクセル解像度、326ppi)ディスプレイのiPhoneが帰ってきましたが、広視野角のためのデュアルドメインピクセル構造や、感圧ディスプレイ「3D Touch」は採用されません。
プロセッサは現行で最新、iPhone 6s/6s Plusと同じ64bitのA9/M9チップを搭載。iPhone 5sに比べてCPUパフォーマンスは約2倍、GPUパフォーマンスは約3倍になったとしています。カメラは1200万画素のiSightカメラで、4K動画撮影やLive Photosなど最新機能にも対応しています。
通信面でもVoLTEやTD-LTE、Apple Payをサポートし、iPhone 6s相当。日本ではNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが対応キャリアとして案内されています。このほか、ホームボタンにはiPhone 5sと同じ第1世代の指紋認証「Touch ID」を備えます。
基本デザインはiPhone 5sとほぼ同等で、サイズはサイズは123.8×58.6×7.6mm、重さは113g。カラーはシルバー・ゴールド・スペースグレイに、iPhone 5sにはなかったローズゴールドを加えた4色のラインナップです。
4インチでコンパクトながらパワフルなiPhoneに魅力を感じていた人には待望の新モデルの登場で、機能や価格面など全体的に好印象といえます。ただ、ストレージ容量が16GBと64GBの2種類しかないのが難点といえば難点で、64GBモデルを選べば税込価格で約7万円に上ることもあり、悩みどころとなりそうです。