総務省が2015年末に示したスマホ料金の負担軽減策を受け、NTTドコモは家族で月5GBのデータ通信量を分け合える「シェアパック5(月額6500円)」を2016年3月から追加すると発表しました。これにより、5分以内の通話かけ放題と合わせて、家族1人あたり月5000円以下でスマホを利用できるとしています。
シェアパック5はデータ通信の利用が少ないユーザー向けプランで、5分以内の国内通話が回数制限なくかけられる月額1700円の「カケホーダイライトプラン」を組み合わせることが可能です。上掲の利用料金イメージにも挙げられていますが、3人家族で月1万3500円、家族1人あたり月4500円でスマホを利用できる計算になります。
シェアパック5には長期契約ユーザー向け割引「ずっとドコモ割」も適用されるため、ドコモ歴10年以上なら毎月600円、15年以上なら毎月800円の割引が受けられます。
さらに「カケホーダイライトプラン」と組み合わせできるパケットパックの選択肢も広がっています。従来は単身者向けのデータMパック(5GB)およびデータLパック(8GB)、家族向けのシェアパック15(計15GB)、シェアパック20(計20GB)およびシェアパック30(計30GB)を適用パケットパックとして選べましたが、新たにシェアパック5(計5GB)とシェアパック10(計10GB)も対象に追加されました。
長時間の通話もそれほどしない、データ通信もあまり使わないといったライトユーザーにとっては、プラン見直しによってスマホの利用料金を大きく圧縮できる機会でしょう。一方、長期ユーザーでない2人家族や単身者は、これらプランを駆使しても月5000円をオーバーします。この点、総務省からの月5000円以下プランを新設すべきという要請に十分応えきれていないともいえます。