東京メトロ、地図を使わない出口案内アプリ公開 駅設置ビーコンで誘導

東京メトロ おてがる出口案内アプリ

東京メトロは、地下鉄駅構内でBLEビーコンによってスマホをナビゲーションし目的の出口に導いてくれる「おてがる出口案内アプリ」を公開しました。

地下鉄駅ではGPSによる普通のスマホナビ機能は使えませんが、近距離データ通信であるBLE(Bluetooth Low Energy)の技術を活用し、駅構内に設置されたビーコンから発せられる電波をスマホで受信して位置情報を決定。地図を使わず、シンプルな表示だけで出口を案内するという仕組みになっています。

東京メトロ おてがる出口案内アプリ

駅に降りる前に目的地を設定しておくと、アプリ上で目指すべき改札・出口の名称が大きく表示され、駅の案内サインを見ながら移動すれば、迷わず目的地にいちばん近い出口にたどり着けます。誤ったルートを進むと、プッシュ通知やバイブレーションでアラートするなど、歩きスマホしなくても済む機能も搭載しています。

同アプリは、Apple WatchやAndroid Wearもサポートしており、対応の各種ウェアラブル端末でも利用可能。2016年3月中旬まで東京メトロの表参道駅および日本橋駅で実施される、先端技術の活用による位置情報の提供および駅構内ナビゲーションサービスの実証実験の一環として提供されます。

東京メトロ おてがる出口案内アプリ

東京メトロではこれら公式アプリによるサービス向上の試みを「メトロラボ」として公開し、その利用状況を調査することで実用化を目指しています。今後は同技術を利用した別の出口案内アプリやスマホゲーム、クーポン配信などの実証実験もおこなわれる予定です。

アプリ「東京メトロ おてがる出口案内アプリ」をダウンロード
東京メトロ おてがる出口案内アプリ