新感覚のカメラロール、富士フイルムが写真検索アプリ「mikke」公開 独自の画像解析技術を活用

写真をmikke

富士フイルムは、スマホに保存された写真を自動解析し、人物やシチュエーションなど多彩な条件で絞り込み検索して写真を探せるアプリ「写真をmikke(ミッケ)」をリリースしました。まずはiOS版が公開されており、Android版も12月に提供開始予定です。

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同アプリでは、スマホ内に保存されている全画像データを同社独自の画像解析ソフトウエア「Image Organizer」で解析。「人」「ペット」「アウトドア」「夜景」といった被写体や撮影シーンに応じた9グループに自動分類し、タグ付けします。

人物写真に関しては、写真に写っているすべての人の顔を個別に認識し、人物ごとにフォルダに分類したうえ、顔アイコンを自動生成。探したい人物の顔を選択するだけで、その人物が写っている写真をすべて検出することができます。家族や友人などのグループを作成し、そのメンバーが写っている写真だけを見つけることも可能です。

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「Googleフォト」にも顔認識による写真分類機能がありますが、筆者が試した限りでは、mikkeは同じ人物を複数の顔アイコンで分けてしまったりと、Googleフォトの精度よりはやや落ちる印象を抱きました。ただ、まったく違う人物を含んで分類されることは少ないようです。

またGoogleフォトとの大きな違いは、ネットやクラウドに接続することなく端末内で解析・分類・検索をおこなう点です。タグによる検索と人物による検索を組み合わせた「複合検索」もできます。そして、最大の特長は「感性」による検索かもしれません。

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感性検索は、探したい写真が撮影されたおおよその時期、時間帯、人数、シーン、場所(現在地からの距離)の5項目の要素からなるスライダーバーを左右に動かしてチューニングし、記憶を辿るような感覚で直感的に写真を探すというユニークなものとなっています。

探し当てた写真は、そのまま別フォルダに保存したり、各種SNSなどへのシェアも可能。2016年1月には、写真をmikke上からWi-Fi経由で店頭プリント受付機へ転送できる機能も搭載される予定です。

アプリ「写真をmikke」をダウンロード
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