Google、返信メールを自動で生成する機能を「Inbox by Gmail」に実装へ 機械学習を活用

Smart Reply

Googleは、受信したメールの内容を機械学習で解析し、それに応じた返答を自動で生成してくれる機能“Smart Reply”をメールアプリ「Inbox by Gmail」に実装する見込みであることを明らかにしました。

Smart Replyではメールの文脈を読み取り、受信したメールのうち返信を短く済ませられるメールを抽出。ユーザーが回答すべき返信内容を3つの候補として画面下部に提示します。いずれかの候補を選択すると、それが自動入力されてスムーズに回答がおこなえるという仕組みです。

Smart Reply

同機能の技術には、時系列データを取り扱えるニューラルネットワーク「リカレントニューラルネットワーク」が採用されており、受信メールをエンコードするものと、返信候補を予測・生成するネットワークの2つで構成されているそうです。

機械学習によっておこなわれるため、人間がメールの内容を読むことはなく、多くのユーザーによって適切な返信候補がが選ばれるほど文例の精度も向上します。同機能はまず、英語版のInboxアプリ(Android/iOS)に対して今週中にロールアウトされる予定です。